SNS販売戦略の新たな方法!?TikTok shoppingについてのメリットや注意点についてわかりやすく解説!

EC戦略・マネージメント編 ネットショップ開業 集客施策(SEO・広告)

TikTokは大勢の方が様々なアイデアで動画をシェアしており、大変興味深い動画もしばしばですね。
そんなTikTokですが、EC機能が追加され、今後はTikTok動画から直接購入に繋げる「TikTok Shopping」が日本でも導入されています。

SNSをつかった販売戦略について検討している方にとって、メリットはどんなものがあるのか、実際の機能はどんな感じなのか、わからないことも多いと思います。

今回は「TikTok Shopping」の機能や、導入した場合のメリットについて解説します。
TikTok Shoppingを使った販売戦略を立てたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

TikTok Shoppingとは

TikTok Shoppingとは、動画配信プラットフォームのTikTokから、直接商品を購入できる機能です。
すでに、中国ではライブコマースの主な配信方法として中心的な存在になっていますが、2024年の現段階では日本市場では導入されていません。

しかし、いくつかのECサイトとの連携は始まっており、近々Shopping機能も正式に導入されると予測されています。Instagramでも「Instagram Shop Now」という機能がすでに実装されています。

TikTok Shoppingは好きな動画を閲覧するなかで、興味を持った商品を興味度が高い状態で購入につなげる狙いがあります。買い物の予定はなくてもたまたま動画で見かけた商品に興味を持ち、衝動買いしてもらうことを計算して設計されています。

TikTokは「まだ知らない人と出会える」ことを重視し、ユーザーがまだ知らないコンテンツを中心にオススメを表示するため、最初は無名でも魅力的な動画を作成し続けていると、ユーザーの目に留まる可能性が高くなります。

TikTok Shoppingでできる機能は主に6つ

TikTok Shoppingでは6つの機能が使用できます。日本正式公開のときは違うかもしれませんが、現状できることを予備知識として紹介します。

LIVE Shopping(ライブショッピング)

ライブ配信を通じて、リアルタイムでユーザーと繋がることができる機能です。この機能を使って、具体的な商品の使用感や質感などを伝えることができます。

さらに、コメントなどを通じてユーザーとコミュニケーションを交わしていくことで、ユーザーはその場で疑問点を解消し、買い物への不安感を軽減できます。

LIVE Shopping機能では、ライブ中に商品・サービスのリンクを共有し、さらに画面を移動せずに商品を閲覧できます。LIVE配信を見ながら商品・サービスに誘導できるため、ユーザーの購入意欲が高いまま購入に繋げられます。

Direct Integration(ダイレクトインテグレーション)

商品登録から発送、購入履歴をTikTok Shopping内で管理できる機能です。
注文受付や問い合わせ対応、決済、在庫管理、物流からアフターフォローまで、販売に必要な一連の動作もまとめて管理できます。
Partner Integration(パートナーインテグレーション)
「BASE」「SHOPLINE」「OpenCart」「Shopify」などのECサービスと商品データを連携できる機能です。ECサービス内に掲載している商品データをTikTokに反映できるため、効率よく商品を販売する準備が整います。2021年後半からTikTok Shopping APIの提供が開始され、これにより自社商品データを統合可能に。通常のTikTok動画投稿で自社商品を掲載できます。
動画に掲載した自社製品のカタログは、タップすることで詳細を確認できます。

TikTokは他のSNSと比べて購買につながりやすいSNSと言われています。
いいものは拡散するなどの口コミの文化が発達していること、もともと購買意欲が高い層のユーザーが多いという理由からです。ECサイトと連携することで、さらにスムーズな買い物が実現できるでしょう。

Product Links(プロダクトリンクス)

TikTok動画で、特定の商品をハイライトできる機能です。ハイライトとは、動画に商品を紹介するカード(小さなウインドウ)を表示させ、商品詳細ページが閲覧できます。これにより、宣伝感のない動画の中で自社商品をアピール可能です。

さらに動画を見たユーザーは、アプリから別のサイトに遷移しなくてもTikTok内で商品の詳細を見られるため、購買意欲を落とさず購入へつなげられます。

Collection Ads(コレクションアド)

スワイプが可能なカスタム商品カード(小さなウインドウ)を、インフィード動画広告(タイムライン型の投稿と投稿の間に表示される広告)に掲載できる機能です。ユーザーがカードに掲載されている商品をタップすると、ギャラリーページが表示され、ユーザーは手軽に商品の詳細を確認できます。また、他の商品の閲覧やそのまま購入も可能です。

コレクションアドはユーザーをサイトに誘導できるため、とくに季節のお買い得情報や人気のある商品の紹介、新製品のプロモーションなどに活用できます。

Dynamic Showcase Ads(ダイナミックショーケースアド)

ユーザーの興味・関心に基づいて、パーソナライズされた広告をユーザーに表示させる機能です。ユーザーがこれまで閲覧した投稿などに基づいてAIが判断し、興味に応じた企業や商品の動画広告を提供してくれます。

 

TikTok Shoppingを始める際の注意点

国によっては機能を展開できない

現在TikTok Shoppingは中国で展開しています。イギリスで試験運用していましたが、販売目標が達成できなかったため撤退しました。
現在TikTok Shopping機能が導入されている国はタイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、シンガポールなどの東南アジアに集中していること、北米での提供を視野に入れた動きもあり、北米をはじめ欧州でも機能を提供する可能性も濃厚です。今後のTikTok公式からの発表に注目しましょう。

質の低い動画の配信数が多いと離脱を生みやすい

ユーザーにとって有益でない動画を多く投稿すると、必要のない情報とみなされやすくなるため、視聴されなくなる恐れがあります。また自分のフィード(操作画面)が特定の企業の動画ばかりになると、フォローを外してしまう可能性もあります。いろいろな情報を閲覧したいユーザーにとっては、その目的を邪魔されているように感じるからです。

動画の本数よりも、新しい情報や製品開発の裏話など、知ることで商品選びに役立つような有益を動画の内容に盛り込み、配信数よりも動画の質を高めることが重要です。
さらに「毎日何時に必ず投稿する」など規則性があると、ユーザーも習慣的に動画をチェックしやすくなります。

広告感をあからさまに出さない

これはSNSを使った広告戦略に共通することですが、テレビコマーシャルのような明らかな広告の形は好まれない傾向にあります。

ユーザーは面白いものを求めてTikTokを使っています。自社ならではのトリビアや豆知識を発信するなど、広告自体がユーザーにとって娯楽になるようなコンテンツは、ユーザーも抵抗感が少なく広告を受け入れやすいです。

まとめ

日本ではまだ正式に実装されていませんが、すでにShopifyなどいくつかのECサイト作成ツールとは連携が始まっていますので、正式に導入されたらすぐに始められるよう準備して他社より一歩リードしていきましょう。

TikTokをビジネスアカウントとして効果的に運用することには不安がある、運用方法について相談してみたいという方は、サヴァリへご相談くださいませ。

この記事を書いた人

大山悠帆

ECマーケティング事業部マネージャー コンサルタント/コンテンツ編集担当/通販エキスパート資格

元システムエンジニア。BtoBからBtoC案件、動画制作スタッフとしてクライアントの売上改善や業務改善をサポート。
社内では営業改善、マーケティングを担当。多くのスキルと幅広い経験を活用してWEB業界に従事。
様々なジャンルにチャレンジしています。

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