EC CUBEって何!?ネットショップ製作に役立つオープンソース型ソフトウェア『EC CUBE』について詳しく解説!

ネットショップ開業 自社EC編

今や誰もがネットショッピングを楽しめるようになった時代、「さらに販売拡大のためにネットショップを開業したい!」と考える企業担当者や店舗オーナーの方も多いと思われます。

 

 

EC-CUBEとは

EC-CUBE(イーシーキューブ)とは、ECサイト製作に役立つオープンソース型ソフトウェアのことです。大手のディスカウントストアとしてお馴染の「ドン・キホーテ」や、書店チェーンとして知られる「ジュンク堂書店」など、実際にEC-CUBEを導入している著名なECサイトも数多く存在します。

主な特徴として、企業やお店が商品紹介を行うページや、ユーザーが実際に商品の注文を行うページの制作など、ECサイトに不可欠なWebページを作るための機能が網羅されています。他にもEC-CUBEには商品別の売上集計や在庫管理といった、製作したECサイトを管理するための機能も備わっています。
さらに、EC-CUBEはオープンソース型のため、自由にインストールをして使用できるほか、プラグインを利用して好みの機能を後から追加することも可能です。

WordPressやホームページビルダーのように、Webサイト製作に役立つソフトウェアは数多く存在しますが、EC-CUBEは、Webサイトの中でもECサイトの制作に特化しています。

 

EC-CUBEを使用するメリット

開発コストを抑えてECサイトを作れる

EC-CUBEを利用するメリットとして挙げられるのが、製作コストの安さでしょう。
もしも、ECサイトを独自に開発しようと考えた場合、ゼロから設計を行う必要がある分、開発に掛かるコストも増大しますが、EC-CUBEを使えば、ECサイト製作に必要な機能が揃っているおかげで、コストを抑えてサイト製作を行うことができるのです。

運用コストを抑えてECサイトを運営できる

運用コストの安さもEC-CUBEのメリットとして挙げられます。

例えば、Yahoo!ショッピングのようにショッピングモール内でお店を開く場合、出店数や売上額などに応じて、月額出店料や手数料の店舗運用費用が発生してしまいます。

ところがEC-CUBEを使ってECサイトを運営する場合は、この運用費用が発生しないためコストを抑えて店舗運営をすることが可能です。
ただし、ECサイトを運営するにあたって、サーバーやドメインの使用料に関しては支払う必要がある分、完全に無料ではないという点を留意しておきましょう。

カスタマイズ性が高い

ECサイトを作るうえで、カスタマイズ性の高さもEC-CUBEのメリットと言えます。
豊富なテンプレートの中からデザインを選べるので、サイト運営者や商品のイメージに合ったECサイトの製作を行うことが可能ですし、機能面においても、数多くのプラグインが充実しています。

「商品をもっと速く表示させたい」「ECサイト内に自動翻訳機能を付けたい」「定期販売がしたい」
などなど細かな要望も、すべて拡張機能で対応が可能です。

情報共有できるコミュニティが充実している

EC-CUBEは開発や店舗運営に関わる人に向けたコミュニティが充実しています。
たとえ困ったことがあっても、ほかのユーザーにすぐに質問できる体勢は整っているため、初心者でも問題解決がしやすい点も特徴といえます。

EC-CUBEは日本で作られたソフトウェアなので、国内の利用者が多く、日本語で質問しやすい環境が整っています。

 

EC-CUBEを使用するデメリット

サイト製作と管理のスキルが必要

EC-CUBEは、あくまでECサイト製作と管理の機能に特化しているだけで、提供元からマニュアルは公開されていません。そのため、サイト製作の知識がまったくない状態では、ECサイトを作ることは困難でしょう。
カスタマイズの内容によってはプログラミング言語の知識が求められます。

先に挙げた通り、初心者向けのコミュニティこそ充実していますが、万が一、ECサイトでシステムエラーが発生した場合においても、運営者自身が自己責任で対処をする必要があります。

集客力がない

EC-CUBEでECサイトを作った場合、ECサイトの集客は運営者自身で行う必要があります。
楽天市場やAmazonのようなショッピングモール内であれば、ある程度の集客力を期待できます。

しかし、EC-CUBEには集客や宣伝を行う機能は存在せず、ショッピングモールのような集客力を期待できません。
せっかくECサイトを作ったのにお客さんが来てくれない…といったケースもありえます。

 

EC-CUBEの動作環境と導入方法

公開されている、EC-CUBEの最新バージョンは現時点で4.2です。

それ以前のバージョンの動作環境や導入手順については、EC-CUBEの公式ホームページを確認してください。EC-CUBEのインストールには、事前にComposerやDocker Desktopの導入が必要となります。ですが、初心者の方であれば、Webインストーラを用いた初心者向けのインストール方法と手順が公開されているので、導入が難しいようであれば、EC-CUBEの 開発者向けドキュメントを参照にしても良いでしょう。

 

EC-CUBEのライセンスとは

EC-CUBEを使用するには、GPLライセンスと商用ライセンスのどちらかのライセンスを選択する必要があります。

GPLライセンス

GPL(GNU General Public License)ライセンスは、無償で利用できるライセンスです。

すべての機能を使用できますが、オープンソースであるEC-CUBEをカスタマイズしてECサイトを製作した場合、カスタマイズ後のソースコードを公開する必要があります。

商用ライセンス

商用ライセンスは、有料で利用できるライセンスで、1サイトにつき26万4,000円かかります(令和6年現在)。使用できる機能は無償版と同じですが、こちらはソースコードを公開する必要がありません。ほかのネットショップにはない独特な機能を搭載したECサイトを製作し、ソースコードを非公開にしたい場合においては、有償版の利用をおすすめします。

 

まとめ

今回は、EC-CUBEについて紹介しました。企業担当者の方の中には「インターネット上でお店を開く」という行為に、ハードルの高さを感じてしまう方も少なくないでしょう。そんなハードルの高さを限りなく下げてくれるのがEC-CUBEです。

機能性に優れたEC-CUBEを使って、お店の開業や運営を検討してみてはいかがでしょうか。

もちろんサヴァリでも相談を受け付けておりますので、お気軽にご相談くださいませ。

 

この記事を書いた人

大山悠帆

ECマーケティング事業部マネージャー コンサルタント/コンテンツ編集担当/通販エキスパート資格

元システムエンジニア。BtoBからBtoC案件、動画制作スタッフとしてクライアントの売上改善や業務改善をサポート。
社内では営業改善、マーケティングを担当。多くのスキルと幅広い経験を活用してWEB業界に従事。
様々なジャンルにチャレンジしています。

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