「肉・肉加工品」ジャンルはギフト商品が売上を作る!

ジャンル別動向

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皆様の店舗でも、クリスマス・歳暮の商戦が今盛り上がっているのでは?

期間限定のバナー制作、セール用商品登録、爆発的に売れた場合のための在庫管理。
ネットショップを運営されている内部の方々は、気が抜けない日々が続きます。

その中でも特に年末商戦で売上が伸び、競争が極めて激しいジャンルが『食品』です。

これから忙しさを迎える食品ジャンルについて今回も特集していこうと思います。

 

 

1.まずは基礎知識!食品ジャンル全体の店舗数など

はじめに、弊社が毎年分析しております2016年楽天市場ジャンル別市場動向資料を元に、食品ジャンルの現在の規模を見ていきましょう。

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この資料は、楽天市場の大カテゴリー全34ジャンルを独自にウェイトの大きい13カテゴリーにまとめ、ジャンル別の店舗数推移、レビュー数、レビュー評価、アイテム数、トップ10入れ替わり率、トップ1割シェア率を数値化した、サヴァリ株式会社独自の考察資料です。

2016年 楽天市場ジャンル別市場動向資料のダウンロードはこちらから♪

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まずは、トップ10入れ替わり率に注目してみましょう。

その名の通り、ランキング上位10店舗の入れ替わり率を示す数値であり、この数値が低ければ低いほど、そのジャンルは既に上位店舗が市場を独占している可能性が高く、
上位を狙うのが難しいジャンルということが推測されます。

食品ジャンルのトップ10入れ替わり率は、10%以下となっていますね。
食品ジャンルは、総店舗数が他ジャンルよりも多く、また、リアル(現実)店舗での販売促進のコツやテクニックを持ってネット業界に参入する店舗が多いため、土台・基礎が大きい店舗が多いことが食品ジャンルと特徴と言えるでしょう。

食品ジャンルは現在14種類に分かれています。
1番多いものだと惣菜・食材ジャンルが900店舗ありますが、少ないものだと卵ジャンルが35店舗となっております。

今後も商品数が増えていき、中ジャンル、小ジャンルがより細かく分かれていくことが予想されます。

今回のコラムでは、大ジャンル「食品」に含まれる中ジャンル「肉・肉加工品」を題材にしました。

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前回の食品コラム「米・雑穀」についてはこちらから♪
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2.「肉・肉加工品」ジャンルの現状

 

現在、「肉・肉加工品」ジャンルには、546店舗が出店しております。

この店舗数は食品ジャンルの中では3番目に位置しており、食品ジャンルの中でも規模が大きいジャンルであることが伺えます。

さらに、ジャンル上位1割ショップのシェア率は65%となっています。
シェア率が凄く高いと感じましたが、他の中ジャンルと比べて見てみると、63%という数値はほぼ平均の数値です。

「肉・肉加工品」ジャンルの店舗は、中元・歳暮・クリスマス等のイベント時期に売上が集中しますが、年間を通して月次売上が高い店舗が多いことが特徴です。

今回は、「購入者のニーズがどこにあるのか」を注目して「肉・肉加工品」ジャンルについてお話していきます。

 

3.お肉ジャンルにおける「需要」と「供給」

「肉・肉加工品」ジャンルの店舗は、基本的な商品構成はあまり変わりません。
商品構成の中で、お肉の個性を生かす商品であったり、ニーズが強い商品を伸ばしていくのが基本です。

そんな商品の中で、特に売れる商品形態をまとめました。
購入者のニーズが高い商品をご紹介いたします。

 

 

3-1.【ギフト・ご褒美】値段高くても売れる!霜降り・ブランド・ランク付き

・美味しいものを家族へ買ってあげたい
・頑張った自分へのご褒美
・お世話になった方へお礼の品を送りたい
そういう場合、候補の1つにあがるのがお肉。

人に贈るものや、自分へのご褒美はいつもより多少値段が張ってもついつい購入してしまうものです。

そんなニーズに合わせて販売形態を作っているのが、ギフト商品取り扱い店舗です。

「肉・肉加工品」ジャンルにおいて、売上が高い店舗のほとんどが年間を通じてギフト用に商品を出しています。

お肉の業界では、旬のもの、ハズレのイベント、といったものが無く、主なイベント時は一定の購入者が出るのが、売上が伸びる理由の1つです。
⇒売れ時イベント:父母の日、中元、クリスマス、歳暮

また、人を引き寄せるキーワードも盛り沢山です。

人気商品キーワード:黒毛和牛、飛騨牛、近江牛、神戸牛、宮崎牛、黒毛和牛100%ハンバーグ、など

 

 

3-2.【自宅用・訳アリ商品】低価格志向!スーパーで買うよりもお得にボリューム販売!

近年、プロ向けスーパー(業務用スーパー)に注目が集まっています。
それと同様、EC業界でも、低価格×ボリューム志向のものを求める人は多くいます。

これは店舗側にも嬉しいことで、kg単位で販売することで、客単価が上がり売上を伸ばすきっかけになります。

仕入で販売する店舗がこの商品を企画することは難しいですが、問屋・生産・加工の形態を持つ店舗だと、上質なお肉を1㎏3,000~4,000円で販売しているところもあります。

部位によって値段が大きく変わりますが、まとめ買いできることに魅力を感じることや、ギフト商品にはならないような高級牛の切り落とし肉を安価にまとめ買いできることに注目を集めます。

 

 

3-3.【加工食品】様々な食品に変わるお肉だからこそ!保存期間も長くなる!

お肉を扱う店舗で必ずあるといってもいい!
それがお肉の加工食品です。

お惣菜専門店も沢山ある中で、そのお店にも負けず劣らず売れるのが、お肉専門店のビーフシチュー・カレーです。

牛肉を扱う店舗には必ずビーフシチューがあるのでは…
と思うほどにビーフシチューなどの加工食品を企画している店舗が多いです。

また、ソーセージ・ハム・ベーコンなどの加工食品も保存がきくため、ギフト商品になりやすく、こちらも売上が伸びやすい商品です。

加工品(ハム・ベーコン・惣菜)などを、生肉以外のギフトコンテンツとして売り込んでいく施策をしている店舗も多いのが特徴ですね。

 

3-4.その他

他には、もつ鍋・ジビエ・馬肉など、種類に限定したショップもとても強いショップです。
特に、もつ鍋の商品は年末商戦でとても売れるため、人気が高い商材です。

 

 

4.事例案内

4-1. 特選松阪牛やまと

初めは地方の焼肉店。今では全国への「松阪牛専門通販店 」になった店舗です。
実店舗とネットをうまく連動させていることが特徴です。

 

4-2.もつ鍋・水炊き 博多若杉

もつ鍋の専門店。際立って年末商戦が強い店舗です。
総合ランキングも上位を獲得されています。

 

4-3. ブランド和牛の百貨店 肉贈

店舗名の通り、様々なギフト商品を扱う店舗です。
ギフトを贈られた人の気持ちを追求したお肉屋さんです。
二次会で見かける『目録』のお肉ギフトなど、場を盛り上げてくれるギフト商品が多く揃っています。

 

4-4.健康美食 博多もつ鍋と炭火ホルモン焼 黄金屋

こちらの店舗も、実店舗と通販の連動が強く、もつ鍋の商品を扱うショップです。

 

 

5.お肉ジャンル 再確認!トレンドワード『ふるさと納税』

都市部から地方に税を還元できる仕組みとして、平成20年度の税制改正により導入が開始されたふるさと納税。

最初は認知度が低く利用者数も少なかったのですが、東日本大震災をきっかけに義援金や寄附金に活用され、注目が集まるようになりました。

寄附金の大半で控除が受けられ、特産品が贈られてくるなどのメリットもあり、今後も利用者が増加していくと考えられます。

特産品は食品の割合が高く、その中でも1番人気がある商品がお肉です。
EC事業者にとってふるさと納税はある意味、ライバル市場ともいえるかもしれないですが、自社の商品が自治体の返礼品として採用されれば、拡大する市場に参入し、利益を上げることも可能です。

楽天市場では、ふるさと納税のページをECと同じ感覚で利用できるようにしており、一般的な商品と同じく楽天ポイントも溜まるため、気軽にふるさと納税を行うことが出来ます。

今後、特に食品のジャンルのEC事業を行っていく上では、ふるさと納税の枠組みに積極的に参加していくという選択肢を考える必要がありそうですね。
自治体の返礼品に応募するには資格・制限などもありますが、一度調べてみるのはいかがでしょう?

 

6.まとめ

お肉ジャンルはEC業界において、単価が高く、店舗の売上も高くなる傾向があるため、ネットショップとしては比較的成功につながりやすいジャンルであるといえます。

販売戦略としては、
・ギフト路線の強化
・切り落とし、高級肉問わず、kg単位などの大型商品の発案
・加工商品(お店自慢のカレー・ビーフシチュー等)
など、お店として特化した打ち出しが必要になるでしょう。

ふるさと納税制度に積極的に応募してみるのも1つの戦略ですね!

売上増大に悩んでいる店舗もこれから始めようと思われている方も一度じっくり考えてみてはいかがでしょう?

 

 

 

 

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