未来のECはどう変わる?世界最新トレンドからみるこれからのEC!ポイントはカルチャーの理解!【episode174】

PR・ブランディング編 マーケッター編 越境EC編

未来のECはどう変わる?世界最新トレンドからみるこれからのEC!ポイントはカルチャーの理解!【episode174】

今回ゲスト、株式会社Henge 代表取締役 廣田 周作氏は、
英国ロンドンに拠点をもつイノベーション・リサーチ企業Stylus Media Groupのチーフ・コンサルタントと、
Vogue Business(コンデナスト・インターナショナル)の日本市場におけるディレクターを兼任され、
独自のブランド開発やリサーチの手法をもち、多くの企業のブランド戦略立案やイノベーション・プロジェクトに携わっていらっしゃいます。

廣田氏に「世界の最新トレンドから見る未来のEC」についてお伺いしました!

▽未来のECについて、まずはどの辺りから話していただけますか?

ECの一番いいところは、誰でも・いつでも・どこからでも同じものが皆買える、遠隔からでも買えるというところです。
最近のECにおいては、一人で買うだけではなく買いたい店舗に友達と行って洋服を買う時にお互い勧め合うような体験、ライブストリーミングとかこの時間でしか買えないもの、限定性を狙ったものなんかが特に出てきています。
友達と一緒に買う体験のことをマーケティングの世界では「スクワッドショッピング」と言ったりするのですが、群となって一緒に買うということです。
購買心理という面においても、一人で買うよりも例えば好きな子に格好いいよと言われると買ってしまいますね。
まさに中国の拼多多(Pinduoduo)というECから始まったものですが、今ヨーロッパでもありますし、Tmall(天猫)も最近マストバイアイテムリストを友だちに公開できるような機能を実装しています。
友達同士で何を買うかコミュニケーションする。
購買プロセスにおいても友達を巻き込むようなスタイルのECが沢山出てきていると思います。
SNSと連動させるということが重要になってきていますね。
ECサイトの中でも友達と会話ができたり、音声でつないで会話ができたりそういう風に引き連れてくるような機能も実装されてきていてトレンドになっています。

▽ゲームなどはまさにコミュニケーションがポイントですよね。

ゲーム自体を楽しむ以上にコミュニケーションを消費したいというところが強いですね。
例えばGUCCIがメタバースの中でGUCCIのバッグを売るということがニュースになりましたが、更に面白いのが最近GUCCI Gaming Academyという学校をメタバースの中に作っているんですね。
eスポーツの選手になりたい人のための学校まで作っているんです。
もちろん若い子達が多いというのはわかっているので、そこをコンタクトポイントにしていつかGUCCIのバッグを買ってもらおうということでされていると思います。
さらにメタバースの中のゲームにおいて、例えばメンタルヘルスの問題とか心無いことを言われたときに傷つくとか、そういうことに対してGUCCIはちゃんとケアをしていこうということをやっているんです。

▽先の世代に対しどうアクションをとっていくべきでしょうか?

ECの未来を考える時、テクノロジーによるイノベーションというのがフォーカスされがちだと思うんです。
UXがよくなるとか、AIが入るとか。
ただ同時に上手くいくところは、カルチャーがわかっていたり若者の文化をよく理解していたりすることが重要になってくると思います。
面白い事例だと、NTWRK(ネットワーク)というアメリカから出てきたショップチャンネルのようなサービスがあります。
いわゆるショップ番組をやるのですが、例えばアパレルとセレブリティあるいは有名な選手がコラボした限定グッズをその時間だけ売るということをやっています。
そこで、ジェフ・ステイブルさんという有名なデザイナーとナイキのコラボのシューズが10秒で2万足売れたというとんでもない数をだしているんです。
アパレルなど強いブランドのところは、他の人が持っていないものを欲しいと考えるユーザーがいるのでそういった限定性の、シュプリームとか古くはベイプがやっていたことをECで今するようになってきています。

▽ライブコマースの影響は強いのでしょうか。

ライブコマースがアパレル業界の売り方を変えているという側面もあります。
これまでスプリング・サマーとオータム・ウィンター、季節で新商品をだすというのが王道で業界側が作ってきた仕組みだと思うのですが、最近そういったドロップカルチャーや限定品をこの日に出すというような売り方が浸透してきています。
例えばバーバリーがBシリーズというラインを持っているのですが、毎月17日だけ新製品をドロップするという売り方をしているんです。
季節関係なく毎月17日には何らかバーバリーから新しい製品がオンラインのみで買える、という売り方で、まさに季節性に関係なく売れるようになってきていると思います。
どちらかというと音楽の告知の仕方や売り方にちょっと近くなってきているかなと思います。

このほかにも盛りだくさん、『世界の最新トレンドから見る未来のEC』について公開しています!
ECを活用した新しい販売方法をご検討中の企業様のご参考になるかと思います!
それでは、廣田氏流『世界の最新トレンドから見る未来のEC』、ぜひお楽しみください!

~第174回 ゲスト~

廣田 周作氏
株式会社Henge
代表取締役

ブランドリサーチャー
放送局でのディレクター、広告会社でのマーケティング、新規事業開発・ブランドコンサルティング業務を経て、2018年8月に企業のブランド開発を専門に行うHenge Inc.を設立。
英国ロンドンに拠点をもつイノベーション・リサーチ企業Stylus Media Groupのチーフ・コンサルタントと、Vogue Business(コンデナスト・インターナショナル)の日本市場におけるディレクターも兼任する。
独自のブランド開発やリサーチの手法をもち、多くの企業のブランド戦略立案やイノベーション・プロジェクトに携わる。著書に「世界のマーケターは、いま何を考えているのか?」など

EC運営に役立つ資料が満載!

 

EC運営に役立つセミナーを毎月開催中!

 

当社のEC運営代行サービスについて

関連記事