【意外と知らない】購入されるコンテンツ【EC・ネットショップ】【episode225】

EC戦略・マネージメント編 PR・ブランディング編 自社EC編

ep225

今回ゲスト、株式会社rainboww 朱 静儀 氏は、2016年に上海でレンタルファッション事業を起業後、2019年に新たに株式会社rainbowwを設立。日中のメリットを活かした組織体制でEC運営されていらっしゃいます。

朱氏に『オムニチャネル』についてお伺いしました!

▽最初はECから始められたのですか?

「GAACAL」は2019年からで、株式会社rainbowwも同じ年に設立しました。その直後にコロナが始まり、今年までずっとECのみでしたが利用者が増えて、基本10万SKUを運用しながら、毎週100点の新商品を出している中、今年から卸が始まり、現在は全国のロフトやハンズ、家電量販店など色んな所に置かせていただいています。これからECはどういう役割を果たすのか、卸店舗はどういう風に付き合いをすればいいのか、直営店ではそれぞれの在庫管理や置かれる商品はどういう風にしたらいいのか、というのを日々勉強しています。

▽コロナが明けてから、何か変わりましたか?

一番大きく感じるのがユーザーの使い方が変わったところです。完全に元通りというわけではないのですが、それが凄く面白くて、私たちが元々想定したものですと、通行人・観光客が店舗に行って、何か可愛い・面白いとものをそのまま購入すると思ったら、そんなことはなく、その場でSNSを開いたり、ECサイトを開いて見比べているんですよ。その光景を見て、こんなにもコンテンツが大事なんだと直営店をやってから思うようになりました。

▽コンテンツとはSNS投稿のことですか?

私たちは一歩先のことを提供することを意識しています。
コロナの時と今のコンテンツは少し変わっていて、昔の時代は「この商品はこういう素材です。こういう特徴があります。」だけでしたが、そこから「これを持っているとこういう生活ができます。こういう使い方があります。こういう場面で使えます。」という一歩先の世界観を提示することによって、なるほどと納得できます。
そのコンテンツはSNSだけでなく、ウェブサイトの販売ページにも載せていますし、バリエーションもあって、どれが人気なのかというのもわかったり、投票のコンテンツもあり、新しい体験を作り出すことによって、記憶に残ってもらえ、さらに次の購買につながるようにするというのは、すごく大事なコミュニケーションだと思っています。

▽商品の数が多いことは弱点になるのでは?

SKUが多いことが果たしていいことかどうか賛否両論あると思います。私たちはニトリやユニクロのようにSKUが沢山ある中、在庫管理にすごく力を入れています。
弊社が工場と密な関係を作ってどんどんサンプルを作り出して、一部の商品で売れないと思ったらサンプルしかない時もあります。そういう形にすることによって、こっち系は売れる、売れないというのが、だんだん分かってきますし、お客様も沢山見ることによって、ファッションや家、部屋の中のインテリアの組合せや世界観が分かってきます。
しかし、たまに小売店が間違った発注をして止めることもあります。こちらはデータで売れるものがわかっているので、外れた注文をした時間違いを言える立場にあると、小売店とどういう風にしようかという相談がしやすくなるのが、今までとは違うところです。

▽卸売で購入してもらうのは難しいですよね?

卸をやった方がいいと話は出るのですが、皆さんどうやってやるのか分からない状態なんです。ECを中心にやる店舗として難しいのが、ECはどちらかというとコンテンツなど中身重視なんです。それに対して、直営店はどちらかというとスタッフ中心で、卸店舗ですと商品パッケージ中心で、いかにパッと見て、これがどういう商品なのかわかる、というそれぞれ大事なポイントが違ってくるので、片手間ではできないですね。
卸売にはルールがあり、今まで写真や口コミ、説明文中心でしていたのが、卸になってくると商品パッケージそのものの世界観をお伝えするというのがすごく大事になってきます。「GAACAL」というブランドで最初に卸をした時、約半年間くらいパッケージでかなり突っ込まれました。
最初はロゴが白でしたが、今は金箔になっていたり、隣にサイズを貼っていたのを全部プリントにしたり、半年だけでもすごく進化しました。
10万SKUもあると、JANコードの発行だけでも大変で、全部JANコードを貼っていたらキリがありません。なのでECは基本EC専用のコードになっていて、その一方、卸売になるとJANコードはしっかり付けています。
私は元々エンジニア出身で、基本はシステムで全部管理しています。

この他にも盛りだくさん『オムニチャネル』について公開しています!
お客様との接点の多様化にお悩みの企業様のご参考になるかと思います!

~第225回 ゲスト~

朱 静儀(Syu Seigi) 氏
株式会社rainboww
代表取締役CEO

早稲田大学 教育学部 数学科卒業。2016年に共同創業者の戴と上海でレンタルファッション事業を起業後、2018年に同時に妊娠・出産となったため事業を断念。2019年に新たに株式会社rainbowwを設立。東京在中の朱と上海在住の戴で拠点を分け、日中のメリットを活かした組織体制で運営。

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