【世界最新事例】新しい価値で「モノを売るだけ」からの脱却!ECのサステナビリティ【episode175】

マーケッター編

【世界最新事例】新しい価値で「モノを売るだけ」からの脱却!ECのサステナビリティ【episode175】

今回ゲスト、株式会社Henge 代表取締役 廣田 周作氏は、
英国ロンドンに拠点をもつイノベーション・リサーチ企業Stylus Media Groupのチーフ・コンサルタントと、
Vogue Business(コンデナスト・インターナショナル)の日本市場におけるディレクターを兼任され、
独自のブランド開発やリサーチの手法をもち、多くの企業のブランド戦略立案やイノベーション・プロジェクトに携わっていらっしゃいます。

廣田氏に「ECの世界最新事例」についてお伺いしました!

▽他にも事例はありますか?

他にも今の若い人たちの心を惹きつけているようなECがありましてその1つがサステナビリティですね。
特にZ世代と言われる今の若い子達は、生まれながらにして地球環境問題をずっと教わってきたような人達なのでサステナビリティに対する関心が非常に高いということがあります。
そのため、ECに限らず多くのアパレルブランドさんも素材をサステナブルなものにしています。
その中でもECで何ができるかというところだと、Zalandoというドイツの大手ECサイトがあります。
そこは新製品を売るだけではなく壊れて修理しないといけない時の窓口もそこに置いたり、あるいは専門のクリーニング店を紹介したりということも含めてサービスにしているんです。
イギリスのSave Your Wardrobeという、デジタルの自分の箪笥を作れて自分が今どんな服を持っているかを管理できるプラットフォームがあり、そこと提携することによって今自分はどんな服を持っているかを確認しながら服を買うことができるようになっています。
例えば黒のパーカーは結構持っているなとわかれば新しいものはいらないとなったり、これは修理が必要だということを管理しながら新しい製品を買ったり、あるいは修理に出そうとお願いしたりすることができます。
これまでECは基本的に新しい製品が買われた時にのみ、キャッシュポイントが生まれるということでいかに買わせるかということが売上を上げる上で大事でした。
しかし環境の視点に立ってみると、そればかりやっていると環境に良くないということで修理できるとかそういったところも含めてサービスにしていくということになっています。

▽デジタルワードローブのサービスはイギリスが多いのですか?

イギリスはサステナビリティ、特にアパレル業界ではイギリスのスクールオブファッションという学校で、サステナビリティについて教える授業などをかなり盛んにやっています。
そもそもイギリスの若者たちの環境意識は非常に高いのでそういったサービスが今沢山出てきています。
ちょっと面白いところでいうと、オーストラリアのGood on Youというサービスがあるのですが、エシカル評価を各ブランド製品に対して全部格付けするというものです。
動物を虐めていないかとか環境への付加をきちんとインデックス化して自分が買っているものがどのくらい環境や社会に対してインパクトがあるかということを、ちゃんと知ることができるツールがでてきています。

▽大手はできるとしても普通の企業が対応するとなると大変では?

ただすごく象徴的だなと思ったのが、AllbirdsというサステナブルなスニーカーのブランドはECサイトにこのスニーカーを作るのにどれだけCO2を排出したかを表示するように変わっています。
これまでCO2の排出量を計測するというのはブランドの戦略ではなかったので非常に新しいなと思います。
それだけ今シビアに消費者側も考えるようになってきているのかなということですね。
基本的にはZ世代の子たちがそういったサービスを牽引しているといわれます。

▽サステナビリティに配慮した事例は他にもありますか?

アフリカのTheVerticalというサイトでも自分のサイズを選ぶのにサイト内のフィルタリングで環境配慮順に並べたりと、そうやって選ぶことができるようになってきています。
倫理性で順番に出すとか、特に環境だけではなく女性や有色人種の経営者が作っているブランドをちゃんと表示する、つまり黒人のアパレルブランドのものをきちんと表示するようなソートをかけるとかそういうところまで実装されています。
データベースがありインデックスがあるので表示できるということかなと。
SDGsと言っていますが、やっているところは本当にやっているんだなというところで、まさにECは企業の透明性を高める活動でもあるのでどう売っているかという振る舞いが見えやすい場でもあります。
まさに振る舞いがブランディングそのものになってくるのかなと思います。
機能性だけではなく心理的な安全性や色々なコミュニティへの配慮、カルチャーへの配慮、環境への配慮などそういったものをいかに実装していくか。
そういう意味でECも進化しているかなと思います。

このほかにも盛りだくさん、『ECの世界最新事例』について公開しています!
サステナビリティやSDGsについてご検討中の企業様のご参考になるかと思います!
それでは、廣田氏流『ECの世界最新事例』、ぜひお楽しみください!

~第175回 ゲスト~

廣田 周作氏
株式会社Henge
代表取締役

ブランドリサーチャー
放送局でのディレクター、広告会社でのマーケティング、新規事業開発・ブランドコンサルティング業務を経て、2018年8月に企業のブランド開発を専門に行うHenge Inc.を設立。
英国ロンドンに拠点をもつイノベーション・リサーチ企業Stylus Media Groupのチーフ・コンサルタントと、Vogue Business(コンデナスト・インターナショナル)の日本市場におけるディレクターも兼任する。
独自のブランド開発やリサーチの手法をもち、多くの企業のブランド戦略立案やイノベーション・プロジェクトに携わる。著書に「世界のマーケターは、いま何を考えているのか?」など

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