楽天市場でスマホトップページ専用のデザインエディタがリリースされていることはご存知でしょうか?
案外知られていない方も多いですが、楽天市場に出店している全ての店舗が対象になり、いずれのショップも今回のリニューアルは対応しなければなりません。
今回の記事を参考にリニューアル対策を考えてみてください。
目次
RMSスマホトップのリニューアルとは
2022年4月18日より楽天市場 のRMSの仕様変更が行われ、新たにスマホトップページ専用の「デザインエディタ」がリリースされました。
新たなデザインエディタで作成した新トップページ(以後『新スマホトップ』)は、
これまでと異なるデザイン・レイアウトになりますので、新スマホトップに移行すると、これまで使用していたスマホトップ・楽天GOLDで作成したトップページは使用できなくなリますのでご注意ください。
なお、トップページ以外の場所での楽天GOLDで作成したデザインはそのまま変わらず使用することが可能です。
何のためにスマホトップをリニューアルするのか
今回のリニューアルについては、楽天市場の発表では、「統一性」と「多様性」というキーワードで説明されています。
これはショップ間の基本構造、ナビゲーションやレイアウトを統一することにより、ユーザーのサービス学習負荷を下げ、ページ内の回遊性向上が見込めるようにします。
どんなショップも必要なコンテンツが共通したナビゲーションで共通の場所にありつつ、
その中で個性を出せるように加工可能な仕様になっています。
「統一性」の部分では、アプリ版のページ上部に共通エリアに下記のユーザーがよく見る
コンテンツがタブでまとめられていて統一感があります。
「多様性」の部分では、使いやすいエディタがRMSから利用でき、楽天GOLDでテクニックを駆使したり、外部サービスを利用したりして表現していた上級者向けの構造が、標準で誰でも使えるようになったということになります。
今回のリニューアルでデザイン面ではメリットデメリットありますが、きちんと取り組むことで個性が出せるページが作れる印象です。
スマホトップを変更したらどうなるのか
共通エリアが統一される
全店舗のトップページ上部の統一化されるため、ユーザーが楽天市場でお買い物をする際にどの店舗のトップページにおいても知りたい情報を一目で確認できるようになり、ページ回遊率の向上につながります。
パーツ編集可能エリアが設置できる
様々なパーツを組み合わせて店舗様の個性を表現することができます。
パーツに関しては、注目キーワード、おすすめ商品、クーポンなど順次新パーツがリリースされる予定なので、今後の動向に注目しましょう。
新スマホトップでできること
今回のリニューアルにより、HTML/CSSの知識がなくても操作できるようになるということでもあり、画面操作のみで直感的にページデザインを作れるため、「画像」や「テキスト」など用意されたパーツを組み合わせることにより、誰でもデザインを構築できるようになります。
と、様々な取り組みが可能になるでしょう。
アプリとスマホのTOPページを一括反映できる
ページ全体の構成について、更新を「予約」することができるようですが、予約できるのは「ページのレイアウト」のみとなるので注意してください。
また、パーツ自体の「追加・削除」を予約することはできますが、パーツの中身を「更新する・追加する・削除する」予約はできないため、この辺りも動向に注目しましょう。
新スマホトップでできないこと
HTML/CSSを使用できない
HTML/CSS使用をできるパーツはなく、用意されているパーツを使って配置するため、好きなレイアウトを組んだり、色をつけることはできないようです。
このため汎用性の高いframeタグも設置することもできず、徹底した統一性を狙っていることが伺えます。
背景色などのカスタマイズができない
背景色は白で統一されるため、PCのトップページのデザインが白以外のカラーにされている店舗様は
スマホトップページと完全に見た目を一致させることはできなくなってしまいますので注意してください。
移行したら戻れない
現在のスマホトップページを楽天GOLDで作りこんでいる場合、新スマホトップに移行すると戻せなくなりますので注意しましょう。
ファンを抱えているショップほど混乱を与える可能性も高くなるため、現行のトップページの使い勝手が良いと考えているユーザーも多いので、「〇月〇日 新トップページへ移行します」といったご案内表示を設置するなど、混乱を軽減するよう準備しておきましょう。
移行までのスケジュール
旧スマホトップは2022年 4Q(10-12月)まで利用可能ですが、その後は利用不可となります。
楽天GOLDで作成したスマホトップページは2023年 下半期(7-12月)に終了予定です。
新スマホトップはスケジュールについて、未だ明確に決まっていない部分も多々あるようですので、
必ず詳細はその都度RMS側で確認しましょう。
なお2023年の年末までに変えればよいと考えている店舗様もおられると思いますが、楽天GOLDで作りこんだスマホトップを使用していた場合、新着再販の準備や、姉妹店や楽天GOLDからの画像の引っ越し作業が結構大変なので注意する必要がありますし、制作ツールを利用しているショップは、本当に今すぐ必要かをこのタイミングで検討しても良いと思います。
これから徐々に新スマホトップに移行するお店が増えていくことが考えられるので、出遅れてしまうと、いずれ使いづらいスマホトップのお店に変わってしまう可能性がありますので、リピーターの多いお店はすぐに変える必要がなくても、意外と早いタイミングで変えたほうがよくなることも想定しておくと良いと思います。
まとめ
今回のリニューアルは楽天市場に出店している全てのお店が対象となっているので、
出店者にとっては避けては通れませんが、近年ネットで買い物はスマホという方が多くなってきているので、これを機に新たにスマホのトップページをデザインそのものをリニューアルしてみるのも良いでしょう。