ECサイトの課題の見つけ方!改善方法も解説!

モール運営ノウハウ

ECサイトを運営していると、様々な課題が浮き彫りになってきますが、手当たり次第に思いついた対策を実行しても確実な効果は期待できません。

ECサイトの課題を解決するためにはサイトの課題を見極めてから解決するというフローを行えば、よりユーザーにとって使いやすくなり、売上増にもつながります。

今回はECサイトの課題を見つけ、改善する方法をまとめたいと思います。

ECサイトは常に改善が必要

ECサイトで売上を増やしていくためには、常に改善と検証のPDCAサイクルを繰り返さなくてはなりません。なぜなら改善しないと売上が大きく上がることはなく、現状維持に留まるか、下手したら減少していく可能性があります。

それは集客の向上だけでなく、カスタマーサポートやサイトのUIの見直し、SNSの活用など様々で、日々情報をアップデートしていかないと注力している競合店に追い抜かれていきます。

ECサイト改善のステップ

ECサイトの改善を行うには、現在のECサイトを分析して課題を発見、解決するための改善計画を立てて実行していきましょう。

課題設定、改善、検証というPDCAサイクルを回すことで、課題を正確に把握し、絶え間ない改善を行うことができるのです。具体的には、下のようなステップを繰り返します。

 ・ Plan:現在の課題から改善の目標を設定して、改善計画を立てる
 ・ Do:改善計画を実行して課題を解決する
 ・ Check:改善の効果を検証する
 ・ Action:再度ECサイトを分析し、課題を発見する

ECサイトの場合、改善の効果はCVR(コンバージョン率:会員登録や商品の購入に至った割合)の増減で確認できます。

コンバージョン率を上げるには何が必要なのか?

ECサイトの改善を効果的に行うには、目標に対しての現在の状況を把握し、ギャップを明らかにしなくてはなりません。改善計画を立てるときには、問題を認識したうえで、それを解決するための課題を抽出します。

課題を発見し、効果的な解決策を見つけるためにも次のステップを行いましょう。

 1. 売上が少ないなど、現在のECサイトの問題を認識する
 2. アクセスが少ない、客単価が低いなど課題を抽出していく
 3. 課題をより細分化する
 4. 細分化した課題に対しての解決策を考える

ただし抽出した課題すべてに取り組むには限界がありますし、修正してもはっきりとした効果が出ないことも多いので、まずは課題の優先順位をつけインパクトが大きいところから改善していきましょう。

ECサイトの課題を発見するポイント

ECサイトの課題を発見し、改善の効果を上げるためには、次のページを把握しましょう。

 ・ 多くのアクセスを集めているページ
 ・ アクセス数とCVRのバランスが取れていないページ

多くのアクセスを集めているページを把握する

ECサイトを改善するには、まずは、多くのアクセスを集めているページから手を付けていきましょう。これらを改善することで効果がより大きく現れます。

 ・ 最初に閲覧されることが多いページ
 ・ Webサイトへの流入経路
 ・ アクセスに使用されているデバイス

アクセス数とCVRのバランスが取れていないページを把握する

アクセス数とCVRのバランスが取れていないページを見つけます。
アクセスは少ないが、CVRが高いページがあればニーズはあるのにユーザーから見つけられていないと考えられますので。このページへのアクセスを増やしてみましょう。

逆にアクセスは多いが、CVRが低いページはアクセスがあっても成約への導線がない場合は、成約につながる導線を配置してCVRを上げるか、表示させないようにします。

ECサイト改善のための14の施策

ECサイトごとに課題は異なるので、改善の具体的な方法も異なりますが、どんなWebサイトでも以下の4つは基本になります。

 ・ 集客する
 ・ ユーザーが使いやすい構造にする
 ・ ユーザーの信用を得る
 ・ 商品の魅力を伝える

集客する
新規ユーザーを増やす

広告、検索、メディアやSNSでの紹介など流入経路を見直して重視化することで売上増に結び付けます。

リピーターを増やす

リピーターを増やすには、クーポン配布や割引セール、関連商品の割引など、リピーターにとっての優待施策や相手が興味のありそうな商品やセールを厳選して告知しましょう。

ユーザーが使いやすいサイトにする

欲しい商品を見つけやすくする

ユーザーが少しでも商品が見やすく、また多くの商品が目に触れるように、主力商品を見やすいところに置いたり、売上ランキングや関連商品、おすすめ商品などを表示したりして、少しでも多くの商品を見られるようにするなど、サイトの構造やレイアウトを見直しましょう。

サイトの目的を意識する

ユーザーがショッピングの途中で別のページに移ってしまって購入手続にどうやって戻るのか迷ってしまうようなサイト構成は売れないサイトです。
ユーザーにわかりやすく示しましょう。

カゴ落ちを減らす

「カートに入れる」「商品をかごに追加」などのボタンを押してカートに入れたあとにユーザーが離脱することを「カゴ落ち」といい、改善するだけでも売上は上がります。

購入手続きのわかりにくさ、面倒さ、店に対する不安などはカゴ落ちの原因になりますので、購入手続きをシンプルにし、決済や配送などの説明ページを作成して、ユーザーの不安を減らしましょう。

フォームの項目は減らす

購入後に個人情報や決済方法を入力するフォームも入力項目が多いほど面倒なものなので、最小限の内容に押さえましょう。また、電話番号欄には数字しか入力できなくするなどの支援システムも効果的です。

PCサイトよりもモバイルサイトを強化すること

モバイルサイトはスマートフォンに最適化するべきです。また、PCサイトとモバイルサイトの改善施策はモバイルサイトを優先しましょう。

表示スピードを上げる

サイトの表示が遅いとユーザーは大きなストレスを感じて離脱します。
特にスマートフォンユーザーにとっては重要ですので、極力スピーディに表示されるよう、シンプルなサイト構造とデザイン改善を繰り返しましょう。

ユーザーの信用を得る

商品のデメリットもしっかり説明すること

商品のメリットばかり書いても不審がられますので、きちんとデメリットも正直に説明することにより、ユーザーの信頼を得ることができ、安心して購入していただけます。

事例やレビューを紹介する

実際に使用している他のユーザーのリアルな声はある意味、販売者の説明よりも信用されます。とくにレビューがたくさんついている商品は、購入前に商品について詳しく知ることもでき、安心して購入できるますのでどんどん紹介すべきです。

FAQ(よくある質問)を用意する

購入前にわからないことがあると、離脱してしまうユーザーは多くいます。
ユーザー側が問い合わせをしなくてもいいようにFAQを用意しておきましょう。
アクセス、決済、配送料金、返品、お届け日などなどはわかりやすく記載しましょう。

利用規約やプライバシーポリシーを表示する

ユーザーは個人情報の取り扱いについて明確に記されているなど、信頼できるECサイトを選びます。
利用規約やプライバシーポリシーなどをわかりやすいところに表示しましょう。

商品の魅力を伝える

商品説明の文章をブラッシュアップする

商品説明を詳細に読むユーザーは少ないので、まずは見出しやコピーで商品の良さを伝えられる内容にして、説明文もできるだけシンプルに読みやすくなるようにしましょう。

大きくてきれいな写真を使用する

ECサイトは実物を見ることができないため、いろいろな角度から撮影した解像度の高い写真を用意しましょう。
必要であれば動画を撮るなど実物をイメージしやすくしましょう。

まとめ

売上を上げていくには、サイトの改善と効果の検証を繰り返すのがポイントです。
課題を見つけ、その課題を解決するような施策を実行すれば、ポイントを押さえたサイトの改善になりますが、すべての施策で効果が出るわけではありません。

テストと検証を繰り返し、自社サイトに合った施策を見つけてください。また、改善は一度では終わりません。常に課題の発見と解決のサイクルを繰り返して、よりよいサイトにしていくことで、売上増につなげていきましょう。

 

 

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