HubSpotとは

集客施策(SEO・広告)

ECサイトを運営してある程度慣れてくると、「新規顧客を開拓・育成したい」「リピーターを増やしたい」「顧客とのコミュニケーションを効率化したい」など要望が増えてくると思います。

そんなときに顧客に関するあらゆる課題を解決してくれるHubSpot(ハブスポット)はお薦めで、無料プランでもさまざまな機能があります。

今回はHubSpotの機能や使い方メリットやデメリットについても解説など基本的な情報をまとめました。

HubSpotとは

HubSpotとは、アメリカ・マサチューセッツ州に本社を構えるHubSpot社が提供しているマーケティングプラットフォームです。

企業側から積極的に営業を行う「アウトバウント型」ではなく、顧客の自発的な行動を利益につなげる「インバウンド型」の手法を推奨しており、無料のCRMを中核として、マーケティング、セールス、カスタマーサービスを支援する3つの製品で構成されており、必要に応じてアップグレードができるツールとなっています。

低コストでツールを使い始めることができ、マーケティング施策の内容や規模に応じて拡張できるのが特長です。

HubSpotの4つのツール

HubSpotは2005年に開発され、世界120ヶ国・9万社以上に利用される実績があり、無料の「HubSpot CRM」に加え、マーケティングや営業に特化した下記のツールがあります。

Marketing Hub

Marketing Hubは、マーケティングに必要なツールやデータを1つのプラットフォームに集約。LPやフォームの作成、SEO、広告のトラッキング、ソーシャルメディア管理などのリード獲得から分析、データの統合までを行えます。
Sales Hub

コールやメールのトラッキング、セールスオートメーション、ウェブチャット、ダッシュボード機能など、セールスを促進させる機能を豊富に搭載しています。

営業チーム内の情報連携をめぐる齟齬、業務の停滞を防ぐための営業支援CRMです。

Service Hub

顧客データとコミュニケーションチャネルを一元的に管理するツールです。

CMS Hub

CMS(コンテンツマネジメントシステム)によって、ウェブサイトの運用や開発が効率化できます。

HubSpotのメリット

HubSpotのメリットとして下記の4つが挙げられます。

 ・業務効率化につながる
 ・質の高い顧客が流入しやすくなる
 ・無料で利用できる範囲が広い
 ・顧客情報を管理しやすくなる

HubSpotは1つのツールで多くの機能を利用でき、複数のツールをまたぐ必要がありませんので、これまでさまざまなツールを使っていた方は業務スピードの改善が期待できます。

フィルターで属性を絞れたり対応状況を見える化できたりなど無料で活用できる機能も多く、顧客情報の管理もしやすくなるため、業務効率化を図りたい方にはぴったりのツールでしょう。

また、CMSやチャット機能を活用すれば顧客との接点を増やせるため、質の高い顧客の流入を目指すことも可能です。

HubSpotのデメリット

 ・機能によってプランが変わるため、全部取り入れると値段が高くなってしまう
 ・無料プランではMAツールの限界がある
 ・慣れるまで時間がかかる

無料でも豊富な機能がありますが、すべての機能を有料化してしまうとコストが高くなります。コスト削減を図りたい方はどのプランを有料にするかじっくり検討したうえで決定する必要があるでしょう。

多機能であることから慣れるまでに時間がかかることも考えられます。
ヘルプセンターや動画での解説などもありますが、英語あるいは翻訳された日本語が中心なので、英語やツール操作に不慣れな方はある程度余裕をもって導入を進めるとよいでしょう。

HubSpotでできること
次に、HubSpotで何ができるのか、について解説していきます。こちらで紹介するものの他にもさまざまな機能がありますが、一例として参考にしてみてください。

メール配信

HubSpotのマーケティング機能の1つにEメール作成があり、スケジュール設定なども無料で利用できます。

メールの作成はドラッグ&ドロップで簡単にでき、有料プランではテンプレートも豊富に用意されています。開封率やクリック率なども手軽に見られるので、分析・改善もスムーズに進められます。

WebサイトやLP、ブログの作成

「CMS Hub」を契約するとCMSとしての機能を利用できるようになりますが、プログラミングなどの専門的な知識がない方でもWebサイトを作成できる機能のことです。

HubSpotではWebサイト・LP(ランディングページ)・ブログの3種類が用意されており、直感的な操作でページを作成できます。

セキュリティに関するSSL証明が標準装備されている点やモバイル最適化が自動で行われる点もうれしいポイント。

ABテストも実行できるため、どういったページがCV(コンバージョン)につながりやすいのかも分析できます。

SEOの分析・改善

HubSpotはSEO対策に関する機能も搭載しており、たとえば画像に代替テキストがあるか・タイトルの文字数は70文字以下かなど、SEO対策をするうえで推奨される点があらかじめまとめられて順位改善に向けたポイントを提案してくれるため、SEO対策に手軽に取り組めます。

SNSの管理

「Marketing Hub」のProfessionalプラン以上であれば、SNSの投稿を一元管理できます。

Facebook、Instagram、LinkedIn、Twitterなど主要SNSに対応しており、どちらのプランでも1ヶ月あたり1万件の投稿、最大3年先までのスケジュール設定ができるため、複数のアカウントを利用してSNSマーケティングを実行している方にとっては業務効率化の貢献度が高いです。

広告の管理・分析

HubSpotではデータを活用することで、広告を配信するユーザーを細かくセグメントすることができます。ターゲティングの精度が向上し、ユーザーにあわせた広告を配信することができます。

施策の分析

HubSpotの特徴として、施策の分析に関する機能が充実している点も挙げられます。

たとえば日別のページ閲覧数やEメール開封率などがわかれば、どのタイミングで情報発信すると効果的なのか把握でき、次の施策を練りやすくなるでしょう。

HubSpotでは顧客ごとに最適化されたマーケティングを実現できるため、営業活動などにもスムーズにつなげられるでしょう。

営業支援

「Sales Hub」では、営業に関するあらゆるプロセスをスムーズにすることができます。

Eメールのテンプレート化やEメールやコールのトラッキングによって営業活動の効果を高めたり、営業プロセスを分解し、課題を発見して見込み客、顧客が何を求めているかを予測し、適切な対応をすることができます。

顧客管理

HubSpot CRMによって、顧客とのコミュニケーションを一元化し、情報を集約的に管理することができます。

電話やメールのやりとりやミーティングなども自動的に情報が整理されるので、進捗管理も簡単です。

共有受信トレイを活用することで、顧客に対してチームで対応でき、迅速かつ確実な対応ができます。

マーケティングオートメーション

HubSpotでは、反復的なフローを自動化することができ、マーケティングの手間やコストを抑えることができます。ワークフローを自動化することで、単純な反復作業にわずらわされることなく、必要な業務に集中することができます。

まとめ

今回ご紹介したとおり、HubSpotには機能が豊富にありますが、ツールの導入はあくまでも自社の業務効率のアップが目的ですので、自社に合っていなければ、むしろ業務の改善どころか改悪になることもあります。メリットとデメリットを見極めることが大切です。

顧客管理や問い合わせ対応など部分的な機能のみが必要なら、よりピンポイントに課題を解決してくれるツールもあるでしょう。

HubSpotは導入後の効果が見込めるツールですが、しっかり自社にマッチしているか検討してみてくださいね。

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