【ECの未来®NEWS】アパレル購入におけるサマーセール利用が約3割とセール離れの兆候!2023/7/22-28

2023年7月22日から7月28日までのECに関連する注目のニュースを5つピックアップして紹介します。

本日ご紹介するニュースは次の5つです。
1.オルビスが機械学習によるEC梱包サイズの最小化で配送コストを削減
2.アパレル購入におけるサマーセール利用が約3割とセール離れの兆候
3.資生堂が個別オンライン接客ツールを導入し購買体験の向上を目指す
4.靴のサイズレコメンドサービス「SureFIT」導入でCVRが5倍に
5.オフラインで送られる「顧客の声」をECサイト掲載可能なサービスの登場

1.オルビスが機械学習によるEC梱包サイズの最小化で配送コストを削減
化粧品などを販売するオルビス株式会社は株式会社DATAFLUCTと共同で、EC発送時の梱包サイズを最小化する機械学習モデルを開発し、実証実験において、注文の15%でサイズダウンを実現しました。2023年度中にオルビスのEC発送を行う全拠点で本番導入を目指し、開発を進めるとのことです。

DATAFLUCTの機械学習サービスとデータプラットフォームを組み合わせてオルビスの商品データ・出荷データ・梱包材の価格データをもとに機械学習で最適な梱包材のサイズを算出します。本システムを活用して梱包業務を行い、注文のうち約15%で、従来の方法で算出した梱包サイズよりも小さいサイズで発送することができたようです。

例えば80サイズが60サイズに下がることで1件あたり約300円のコストを削減できます。1日1,000件注文が入ると仮定して、日に45,000円、1年で1,600万円超のコストを削減できることになるのです。出荷量が多い企業においてはこういった取り組みによりコストをおさえる動きが重要になるでしょう。


2.アパレル購入におけるサマーセール利用が約3割とセール離れの兆候
メルカリが運営するリコマース総合研究所は「アパレル消費とリコマース市場」に関する調査を実施しました。この調査によると、今年のサマーセールを「利用した/利用予定がある」割合は29.9%との結果になっています。この10年で「服を買う時は、バーゲンやセールを利用することが多い」人の割合は53.2%から47.4%に減少しており、昨今のセール離れの兆候が出ていると発表されています。

世代ごとにアパレルを購入する際に、特定のブランドを買うことが多いかという質問に対して、Z世代が最も高く、バブル世代が低い結果となっています。世代ごとにブランドに対する意識の違いが明らかであり、この点はターゲットとする世代によって参考になるデータになるかと思います。

3.資生堂が個別オンライン接客ツールを導入し購買体験の向上を目指す
資生堂ジャパンは個別オンライン接客ツール「One-to-One」を導入しました。このツールは既存のウェブサイトやECサイトに組み込むことで、顧客のスマホやパスコンを介して、リアルテイムにチャットや動画・音声による通話を行うことが可能になります。

動画によるやり取りであれば、画面共有によって商品内容の共有や複数商品の比較ができることから、実店舗でできるような接客から購入までのサポートをオンライン上でも実現できるとのことです。

外出規制がなくなり、人流が回復した一方で、ネット上で買い物をする利便性を追求できるサービスが増えています。ネット通販であっても1対1で接客を受けられるのはお客様にとっても、販売員にとっても良い取り組みのように思います。


4.靴のサイズレコメンドサービス「SureFIT」導入でCVRが5倍に
株式会社ニューワールドカンパニーはお客様へ最適な靴サイズをレコメンドするAIフィッティングサービス「SureFIT(シュアフィット)」を、スニーカーをメインに扱うECサイトに導入したことで、返品率を50%おさえ、CVR(購入完了率)を5倍向上させることができたとのことです。

靴やアパレルなどの身につけるアイテムは、サイズ展開がブランドによってまちまちであるため一度店頭で試してみないと心配だと思う方は多いかと思います。靴の領域においてもサイズをレコメンドするサービスが成果を上げているという事例があったため、紹介させていただきました。


5.オフラインで送られる「顧客の声」をECサイト掲載可能なサービスの登場
アライドアーキテクツ株式会社の運用型UGCソリューション「Letro (レトロ)」はInstagramなどにユーザーが投稿したUGCをECサイトに掲載し、売上向上を目指すサービスです。

今回、新たな機能として、オフラインの顧客データをLetro内にインポートすることで、ECサイト上にレビューとして表示させられる機能が公開されました。オフラインのデータの例として、紙で収集したアンケートデータやコールセンターに蓄積されたデータが挙げられていました。

ECサイト以外にもさまざまな販売チャネルで販売を行っている企業は数多くいらっしゃいますが、本サービスを利用することでECサイト以外から寄せられた「お客様の声」をECサイト上に反映できるようになるのは、良い効果が期待できそうな気がします。

以上、ECの未来®NEWSでした。

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