2023.02.1

知らなきゃ損！Shopifyエバンジェリストが教える！帰国後も買ってもらうインバウンドからの仕掛け！【episode177】

今回ゲスト、株式会社アパレルウェブ　Shopify エバンジェリスト　東　幹也氏は、
日本からの越境EC及び海外向けプロモーション、セミナー等での海外進出のサポートを行うと同時に、Shopify エバンジェリストとして活動されています。

株式会社アパレルウェブの東氏に『Shopify』についてお伺いしました！

▽小売のOS以外で共鳴を受けたものとは何でしょうか

越境ECなんですが、このキーワードは僕にとって大事なキーワードなんです。
2011年からシンガポールに子会社を作り、日本ブランドの海外進出をサポートする事業をやってました。
現地でお店を作って日本ブランドを伝えていくというものなんですが、店舗だけではなくECもやってたんです。
当時はまだShopifyという言葉を知らなかったので別のECのシステムを作って構築してました。
日本に帰ってきた時、これから日本企業も海外にどんどん出ていかないと、と思いまして。
じゃあ出ていくというのは何だろう、サポートできることって何だろうと思った時、やはり越境ECだったんですね。
デジタルを使った海外への販路開拓ということです。
2015年ぐらいですかね、当時はロクに調べもせず聞き流してただけで、海外でよく使われているECなんだなぐらいの認識で。
実際に使い始めたのが2018年からでした。

▽ローカライズするのは大変だったんですか

言語、通貨、物流、税制面等々、越境ECで基本的に必要な部分を全てカバーするECカートが当時なかなか無かったんです。
それでShopifyを初めて知った時に、世界175カ国で使われている現地の決済だったり
言語も数多く対応していて、それが簡単にできるというのが一番心を惹かれた部分です。
そんなにインターネットに詳しくないという方も比較的取り掛かりやすい、というのが一番大きかったですね。

▽越境EC専門のサイトを別に作るという企業は多いんですか

現状は両方ですが、よくお勧めしているのは越境ECを別で作るという方です。
言語に関してハードルが高く感じる方が多いようで、EC担当の方は国内専門ということが非常に多いですね。
Shopifyマーケットという機能を利用するか、ジオロケーションというアプリを使っていただくことで
お客様の接続元のIPから言語を出し分けるということが可能になります。

▽Shopifyの方や創業者の方も越境ECや小売りのOSを意識しているんでしょうか

Shopify機能の特徴として越境グローバルで使えるというのはPRされてますが、
おそらく海外の方は越境ということ自体をあまり意識されてないのかなと。
商材や企業様によっても異なるんですが、インバウンドで来たお客様にお店買ってもらって
そこでしっかりお客様のメールアドレスやデジタルIDと紐づけて
国に帰ってからも買ってもらえる環境を用意しておくべきだと思います。
お客様のスマホで会員登録をその場でしていただければ十分です。

▽海外の方への会員登録の促し方を教えてください

昔は英語で書いてたPOPを使って会員登録をしてもらったりしていたんですが
今はShopifyPosをお使いの所でしたら、言語設定を変えるだけで英語になるんですね。
そこから会員登録していただいたり、「初回オンライン購入の方は送料無料」のような
帰ってからアクションを起こしていただくためのベネフィットを与える所がほとんどです。
言語切り替えのできる会員登録フォームを別に作って用意している所もあれば
Posをそのまま、タブレットを英語に変えてお渡しして登録してもらう、
もしくは日本語のままお見せして「メールアドレスプリーズ」みたいにやられてる所もあります。

ニューヨークのソーホーに行ったの話なんですが
フラッグシップで、バスケットゴールで遊べるエリアがあったんですね。
やりたいと言うと「ここにメールアドレス登録して」って言われて。
タブレット入力後にアクティビティをしたんですが、次の日からどんどんメールが送られて来まして。
メールアドレスだけでいいというのが気軽で一番重要だと思います。
お店で購入を促すのではなく、何かのアクティビティを提供することを考えてもいいと思うんですね。
店舗は体験できる場として使っていくのがいいと思います。
お洋服も試着をしてる状態で国に帰って、やっぱりあれが欲しかったので買おうという形になりますので。

この他にも盛りだくさん、越境ECについて公開しています。
ShopifyPOS導入をご検討中の企業様にご参考になるかと思います。
それでは、東氏流「Shopifyの魅力」についてぜひお楽しみください！