着物の海外販売「ゼロイチ」の挑戦!成功した意外な使われ方とは?海外向けECサイト【episode158】

越境EC編

今回ゲスト、株式会社マルヒサ 代表取締役 村井洋仁氏は、
京都・東京の実店舗、そしてECを活用して日本国内はもちろん海外の着物ファンの皆さんにも商品だけでなく、着物を楽しむ「場」をご提供されています。

村井氏に「日本の伝統文化を海外に伝える方法」についてお伺いしました!

▽知り合いもおらず英語も話せない中で普通海外で手広くはできないと思うのですが?

最初は手広くもできないしそんなに投資もできないので、まずは自分の交通費だけ持って帰りたいなと思って。
一回のお祭りに出たらだいたい30万くらい売れるんです。
その利益の中から交通費が出たらいいしプラスその次の種を蒔いてくる、ということさえやってたらいいかなという感覚だったんですよね。
それをやり続けてる中で、着物を売りに来てる人ってなかなかいないので現地の日本人コミュニティの中に入れてもらえたことで毎晩色んな人と食事に行くんですよね。
すると、その人がその次の人を紹介してくれてというようにだんだん輪ができてきて、5年くらい前に「着物を売ってみたらいいんじゃないの」と言われたんです。
それでホテルの宴会場を借りて着物を売った時に結構売れたんですよね。
1日50人程は絶対に来てくれて多い時は100人程来て頂けるんですよ。
そこで初めて手応えを掴んでいきました。
まさにトライアンドエラーというかネットをやり始めた時とよく似ていますが、いきなりそんなに沢山売れるわけではないじゃないですか。
行って課題見つけて種を蒔いて、大きい意味でPDCAをゆっくり回してきたみたいな感じですよね。

▽売っている場所や見る場所がないと、文化の伝承という点で正しく伝わっていない可能性もありますよね。

日本人としては着物って民族衣装じゃないですか。
でも民族衣装とファッションとしての着物と、僕は2つあると思うんです。
民族衣装としての着物はルールを守りちゃんと着た方がいいと思うのですが、ファッションとしての着物は言ってみればコスプレですよね。
コスプレとして楽しんでもらうものと民族衣裳というのを分けないといけないと思うんですよ。
アメリカとか海外にいる方に、これは日本の民族衣裳だから着てくださいと上から行くって最悪じゃないですか。
なので海外に行ったら民族衣裳を忘れた方がいいと思ってるんです。
あくまでもファッションとしてコスプレイヤーの着物として。
例えばハロウィンのときに着物を結構着る人が多いんですね。
あとドバイで浴衣を半年間売った時に、99%アラブ人の方が買っていてまあまあな金額で売れてるんですよ。
それこそ皆さんイスラム教なのでアバヤ着て外に出られて浴衣をなんで買うのと思うじゃないですか。
でもイスラム教の女性の方というのは、外ではアバヤを着ないといけないけど家の中は全く自由なんですよね。
だから家の中でファッションを楽しむ文化があるんですよ。
そこで浴衣を着ているんです。
それって日本人の感覚ではありえないですよね。
海外で大切なのは、海外の文化や慣習に沿ってローカライズしたモノの提供の仕方とか商品の改良をすること。
でないと絶対に売れないと思ってるんです。
面白いのは、アメリカに住んでいる日本人の方は民族衣裳としての着物を欲しがるんですね。
でもパッと来るアメリカ人の方はファッションとしての着物を欲しがるんです。
そこが自分にとってめっちゃ面白いし勉強になります。

▽出不精だったというのが信じられないですよね。

びっくりすると思うのですが基本人見知りなんですよね。
人見知りは短所かもしれないですが、だからこそ一生懸命喋ろうと考えるわけですよ。
だから僕は究極のコミュニケーション能力が高いとかよく言われますがコミュニケーション能力の高い人は多分皆人見知りです。
お笑い芸人の方も普段めっちゃ大人しいじゃないですか。
そんなもんだよって思うんですよね。
あとは、まず助けてほしいときは素直に助けてほしいと言うんですよ。
ちゃんと甘えるというのと厚かましく行く、「ご飯一緒に行ってください」と向こうから言ってもらうのを待つのではなくて自分から誘う。
いつも僕はアメリカへ行って、朝ごはん以外は一人でご飯を食べることは一切ないです。
全部誰かと行くんですよ。
誰かとご飯に行くとそこに誰かを連れてきてくれるんですよ。
それで倍々的に広がっていく、というのがあります。
僕の独特のキャラでここまで来ているのは間違いなくあると思うんです。
なので今後は自分がそういう役割を担って、例えばアメリカでビジネスしたい焼き鳥屋さんなどそういう方たちをサポートしながら一緒にチャレンジするグループを作っていこうかなと考えています。

このほかにも盛りだくさん、日本の伝統文化を海外に伝える方法について公開しています!
伝統文化の海外展開をご検討中の企業様のご参考になるかと思います!
それでは、村井氏流『着物のアメリカ販売を成功させたたった一つの方法』、ぜひお楽しみください!

~第158回 ゲスト~

村井洋仁氏
株式会社マルヒサ
代表取締役

『Enjoy!! KIMONO』を合言葉に自らも着物を毎日に着て、着物の楽しさを世界中の皆さんに知ってもらえるよう日々お客様と一緒に着物を楽しんでいます。京都・東京の実店舗、そしてECを活用して日本国内はもちろん海外の着物ファンの皆さんにも商品だけでなく、着物を楽しむ「場」を提供しております。

弊社、サヴァリ株式会社では、越境ECサポートをしております。お困りの方はお気軽にお問合せください。

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