ネットショップ必見の『note』プロデューサーが考えるセルフブランディングとは?【episode106】

PR・ブランディング編 マーケッター編

今回ゲスト、note株式会社 noteプロデューサーの徳力氏は、
NTTにて法人営業やIR活動後、IT系コンサルティングファームや、
アリエル・ネットワークでのブログを活用したマーケティング、
PR業務に従事され、現在はnoteプロデューサーとして、ビジネス
パーソンや企業におけるnoteやSNS活用のサポートされています。

徳力氏に、ECでの発信やセルフブランディングについてお聞きしてみました。

▽最近自分のことをアピールするために文書を書かなきゃ!と思っている人が増えているのですが、セルフブランディングについてお聞きしたいです。

セルフブランディングというキーワードは苦手なんですよね。行為
としてはセルフブランディングなんですよ。特にECの場合ってお店
の店長さんとか店員さんがいわゆる広い意味でのセルフブランディ
ングをすれば、当然お客さんがリピートしてくれるし、知らない人
が興味を持ってくれたり、お客さんが他のお客さんを連れてきてく
れるきっかけには絶対なると思うんですよね。でも、多くのECの
お店の方はセルフブランディングというとオレには関係ないって
なる。ECの方にはセルフブランディングと言うと刺さらないんじゃ
ないかなという問題意識が僕の中にあるんです。僕が一番しっくり
来ているのは、オンライン接客なんです。でもそれもちょっとハードル
があるとも思ってるんですけど、noteを書くとかTwitterを使うと
いうのは、何のためにやるのかって言ったら接客だと思っていただ
きたいんです。

▽セルフブランディングを分かりやすい日本語に置き換えると、認知っていうことかなと思うのですが?

そうですね。でもここが議論のポイントだと思っていて。認知を
取るためにオンライン情報発信をやると結構つらいし、失敗しや
すいんです。個人的には、目の前のお客さんに対する接客行為を
しているつもりでnoteやTwitterを書いてほしいんですよ。認知を
取るためにやるんだっていうと、みなさんやっぱりマスマーケティ
ング時代の発想で認知を取るとは宣伝だから宣伝しようとするん
ですよね。で、宣伝の情報発信は誰も求めていないんです。マス
マーケティング時代の感覚とソーシャルメディアとかSNS時代の感覚
のパラレルワールド感があるところで。やっぱりマスマーケティング
時代はマスメディアで宣伝をできるんですよね、お金を払うからなん
ですけど。マスメディアには読者がいるし視聴者もいるので、ここに
出れば宣伝になるんですよね。SNS上は、宣伝が相性悪すぎるんです。
よくなかったのはマスメディアに対してソーシャルメディアって言わ
れ方をしたから、俺たちがTwitterやブログ始めればただで宣伝できる
じゃん!とみんな思っちゃったんですよね。意気揚々とよしTwitter
で宣伝するぜ!と始めると当然フォロワー0人から始まるから、全力
で広告宣伝を投稿していたらだれもフォロワーにならないんですよ。
時間軸の積み上がりの感覚と、マスメディアだったらポンッと出たら
読者にどんっとリーチできるという認知っていう言葉が、結構な悲劇
を生んでるんじゃないかなと思うんです。

▽まずオンラインでお客さんとおしゃべりをして欲しいって言うことは、ビジネスサイドとお客様との線引きがすごくはっきりしてるっていうことですよね?

日本企業の方々はあまりにお客さんとおしゃべりをしてなさ過ぎる
んですよ。お店だったら来たお客さんとおしゃべりするじゃないで
すか。ECになるとやたらとみなさん効率にいっちゃうんですよね。
で、インターネットの最大の変化って、4P的に考えるとやっぱり
Placeの変化で、商圏という考え方がなくなったってことですよね。
インターネット的ECとリアルの小売店との最大の違いって、デメ
リットとしては誰にも知られず売り上げも上がらないというリスク
もあるんですけど、実はお客さんに知ってもらえさえすれば日本中
から世界中からお客さんが来る可能性があるのがDtoCのすごい重要
な革命だと思うんですよ。立地とか関係なしに本当に自分の商品を
必要としているお客さんと直接繋がる可能性がある。そのお客さん
とおしゃべりをしてほしい。本来はビジネスはこの、人との会話
起点だったはずなんです。コトラー教授が4Pの概念の時にpeapleっ
ていう要素を足していってるんです。本当は中小企業ほど商売に
おいて、どういうお店の店員さんがやっているかとか、あのお店は
どういう想いでやっているかとか、どういう人に紹介されたかの
ほうが、はるかに重要なはずなんですよ。けっこう最近のトレンド
を見てみると、意外に人ってどういう人がやってるかとかどういう
想いでやっているかを重視してものを選び始めているんじゃないかっ
て言うことが散見されるんですよね。こういう、人のストーリーを
意外にみなさん軽視しちゃってるんじゃないかなと言うのが、テク
ニック系のセミナーを聞いてるとちょっと思うところはあるわけで
すよね。

この他にももりだくさん、ECでの発信やセルフブランディングについて公開しています。

ECでの発信やセルフブランディングについて、ご検討中の企業様のご参考になるかと思います。

それでは、徳力氏流「ECでの発信やセルフブランディング」についてぜひお楽しみください!

「ECの未来」episode106 ポイント

セルフブランディング

~第106回 ゲスト~

徳力 基彦(トクリキ モトヒコ)氏
note株式会社
noteプロデューサー/ブロガー

NTTやIT系コンサルティングファーム等を経て、アジャイルメディア・ネッ
トワーク設立時からブロガーの一人として運営に参画。代表取締役社長や
取締役CMOを歴任。
現在はnoteプロデューサーとして、ビジネスパーソンや企業におけるnoteや
SNS活用のサポートを行っている。
個人でも、日経MJやYahooニュース!個人のコラム連載等、幅広い活動を行っ
ており、著書に「普通の人のためのSNSの教科書」、「アルファブロガー」
等がある。

~ECの未来 チャンネルMC~

柳田 敏正(ヤナギダ トシマサ)氏
株式会社柳田織物&
代表取締役

1971年4月生まれ。
1994年法政大学卒業後、(株)バーニーズジャパン入社、横浜店にてメンズ全般の接客に従事。
1999年退社し(株)柳田織物に入社。
2002年オリジナルのシャツを販売する自社ECサイト「ozie」を開設し、BtoCへ進出。
2011年にOSMC(オンラインショップマスターズクラブ)最優秀実践者賞受賞。
2012年第4回エビス大賞 大賞受賞。
2013年4月代表取締役に就任。
2014年、六本木一丁目にショールームをオープン。
EC4店舗を運営。

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