【意外と知られていない】ネットショップ運営!最新のバーチャル試着【EC・ネットショップ】【episode222】

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今回ゲスト、株式会社Sally127 鳥巣 彩乃 氏は、ベンチャー企業での事業立ち上げを経てリクルートにご入社。その後、Sally127創業され、2023年4月開発不要のクラウド型バーチャル試着サービスをローンチされています。

鳥巣氏に『バーチャル試着』についてお伺いしました!

▽バーチャル試着はいつ頃から出始めたのか。

概念としては多分10年くらい前からあったと思いますが、実際にECサイトに実装され始めたのはコロナ直前の5年前くらいという実感があります。

▽バーチャル試着はどのような種類があるのか。

バーチャル試着サービスは、いくつか種類というか考え方がありますが、まず大きく分けて2つあります。
1つは、自分の身長などの身体の情報を入力して、そこからサイズをレコメンドする、サイズ測定型というものと、もう1つは最大の論点を、その洋服を着た感じや、似合うかどうかということをお客様自身が確かめるためのイメージを見るためのサービスというものの、2つに分岐があります。
弊社は、後者の似合うかどうかというものの中に分類されますが、 その中にも、大きく分けると3つあります。
まず1つ目が、最近試したりする機会があるかもしれませんが、画像生成といって、自分の顔と洋服の写真をインスタントにパッと重ね合わせる技術です。
2つ目がアバター型といって、自分のウエストや身長などの身体の情報と顔写真を入れた3Dのアバターを作って、そのアバターに3Dの洋服を着せて、洋服を着た時の感じを表示する試着があります。
3つ目はスマートフォンのカメラを使ったAIとARを使ったAR型の試着です。自分をリアルタイムでスマホに映して、そこに対してARのお洋服を着せて、前後左右を見るようなAR型の試着で、弊社はここに分類されて、現在はレディースのみの対応となっています。

▽実際にはどの種類のバーチャル試着が多いのか。

歴史的なものを考えると、10年ぐらい前から概念があって、サイズレコメンドの方が日本への上陸が早かったです。
後者は技術やAI、コンピューターなどの端末の進化とともに、一気に進化してきたようなイメージがあって、10年前には聞いたことがなくて、本当にここ数年で出てきたようなものです。
サイズ測定型でも、文面でサイズを出すことは出来ますが、自分と合わせた時にサイズを出すことは技術的にまだないです。

▽今後、サイズレコメンドの精度は上がっていくのか。

AIの進化によってサイズのレコメンドの精度は上がっていくと思います。
サイズは大事ですが、一方で、見落としてはいけないと思うこともあって、ちょうど1年前ぐらいに、洋服をネットで買うことについて、40人ぐらいに1人1時間半ぐらいじっくり消費者インタビューをしたことがありました。
そのインタビューでとても面白いなと思ったことがあって、「ネットで洋服を買ったことがありますか。」と質問すると、コロナを経て、みんな「あります」と100%言います。「失敗したことはありますか。」と聞くと、100%「あります」と言いますが、「何を失敗したんですか。」と聞くと、ここの言語化がとても難しくて、みんなうまく答えられなかったです。
まず、イメージみたいな漠然とした言葉でみんな答えるので、「イメージとは何ですか。」と聞くと、3つのイメージに分けられます。
1つは商品そのもののイメージで、写真で思っていた素材と違ったとか、色が思っていたものと違った、形が違ったというもの。
2つ目が、着用のイメージで、モデルさんが着た時はこうだったけど、自分が着るとこういうイメージだった、というもので、3つ目が、サイズになっていて、イメージという言葉にはこの3つが包含されています。
「返品することありますか。」と聞くと、1つ目の方は「返品します。」と答えます。「返品する時の理由は何て言うんですか。」と聞くと、100%「サイズ」と言います。
本当の理由は3つに分けられますが、実際には「サイズが合わない。」と答えるので、「なんでですか。」と聞くと「サイズと言わないと返品できないような気がするから。」とみんな答えます。自分が認識を間違えたということで、返品を受け付けてもらえないのではないか、という風に思うようです。

この他にも盛りだくさん、バーチャル試着について公開しています!
バーチャル試着をご検討中の企業様のご参考になるかと思います!
それでは鳥巣氏流『アパレルECでのバーチャル試着』についてぜひお楽しみください!

~第222回 ゲスト~

鳥巣 彩乃 氏
株式会社Sally127
代表取締役

日本女子大学日本文学科卒業。アパレルで長期インターンを経て、広告業界へ。ベンチャー企業での事業立ち上げを経て、(株)リクルートに入社。事業計画の策定やKPI設計に携わったのち、新規事業のインターネットサービスを立ち上げ責任者を務める。2017年Sally127創業、2023年4月開発不要のクラウド型バーチャル試着サービスをローンチ。

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