ネットショップ物流のプロが教える自動化すべき作業はこれだ!【episode117】

EC支援サービス編 物流・オムニチャネル編

今回ゲスト、株式会社関通 専務取締役 松岡氏は、
物流サービス、ITオートメーション事業で経営企画、新規事業創出をご担当。
年間1000件を超える物流・業務改善の相談が寄せられるが、多くのお客様の改善と成長に貢献されていらっしゃいます。

松岡氏に『物流の自動化』についてきいてみました!

▽物流の自動化が進んでいるということですが、どの辺が自動化されているのですか?

弊社はEC物流の3PLをさせていただいているんですが、業務としては受注処理から物流までのワンストップ業務と、物流周りのシステムのご提供もさせていただいています。
システム開発部があって、物流システムの効率化、また社内の管理システムなどを全部自社のSEでやっています。あと、RPA専門の人が6人ぐらいいます。
今、どうしても成し遂げたいのが、EC周りの受注処理の無人化です。
弊社は自動化というキーワードをすごく大切にしています。
8年前ぐらいから、お客様の声があり受注処理の代行を始めたんですが、やっぱり属人化する仕事なんですよね。

▽8年前から推進していらっしゃいますが、やっぱり属人的なところはまだ残りますか?

そうですね。
事務処理して物流に指示が流れてモノが出るんですが、物流もフローのオートメーション化ってすごくハードルが高いですし、その前の事務処理というのはもっと属人化する。
結局我々のところに受注処理の依頼が来るときも、従業員が退職するから困っていてという場合がほとんどです。
経営者さんにとっても事務処理というのは評価がしづらい。
怖いことにワンクリック間違うと大勢の方にご迷惑をおかけすることもあって、どうしてもこれは無人化にチャレンジしたいと思ってやってきたんです。
弊社でネクストエンジンという受注処理のソフトとAPI連携させた自動化を推進できるアプリケーションを出しました。
その時に受注処理にどのくらい人の手が介在しているか調べたところ、多いところでは全受注のうち70%を、少ないところでも50%か60%は人の手が介在していました。
それを今回、70%無人化・自動化できるようになりました。でも、完全自動化にはまだまだです。
一番悲しいことは、クライアントさんが販売戦略を練って売り、我々も一生懸命受注処理して物流で流しても、その30%があることに対して何かが起こる。
そうすると、誰もハッピーじゃないし、そもそもパソコンできる仕事は無人化・自動化できるはずだというところを今、取り組んでいます。

▽受注処理は結構受けていらっしゃるんですか?

多いです。セットの場合もあるし物流委託だけという場合もあります。
割合としては物流オンリーの方が多いですけど、例えばAmazonさんのプライムルールが厳しくなったりして、土日もやらなくてはならないとなると、自社で雇用している方の勤務時間を増やしたり、シフトを変えることはハードルが高い。
そういったことにも対応できるわけです。
無人化・自動化というのは、今ECに求められているニーズにマッチする方向性だと思います。
しかし、それを実現しようと思ったら、ご購入者様1人1人に丁寧にされていることを、ルール変更する必要があるかもしれない。
ただ、安定的にしっかりお届けできるというところを作り上げるためにはそういったことは大事だと思いますし、ましてや人が疲弊してできなくなるようなオペレーションを組み続けていると、今後生き残っていくことはできないかと思っています。
我々にも全く同じことが言えます。

▽RPAはどのように活用されているのですか?

お客様に現在の悩みが何なのか聞いたところ、「物流クライシスが起こって、運賃がその時の状況に合わせて乱高下して振り回されることだ」と。
それから僕ら庫内オペレーションの専門にとっても、倉庫で物流作業に使える時間が減るという影響が出ています。倉庫からトラックが出る時間は早くなる。
でも、ご購入者様に対する受注の締めが前倒しできるかと言ったら、そうではない。
倉庫内でいかに生産性を上げて少ない時間で大量に、そして安定的に出せるかが必要になっています。
業務や集荷時間に追われると作業も乱雑になったりミスが起こったりします。
それこそ残業が増えて働く人が疲れて離職されてしまう。
そうすると生産性も落ちて、またミスも増えるという悪循環が生まれてしまいます。
物流では出荷と言えばピッキングから始まるんですが、例えば9時に出勤した人が9時1秒から始められれば集荷までの時間がフルに使えます。
でも、来てから伝票を出して準備をしてピッキング開始が10時だと、その時間は作業できないわけです。
なので我々はRPAを使って夜中のうちに送り状や帳票を出しておきます。
少しでも多く安定的に請け負っているお客様のお荷物を出荷することを目的とした自動化に取り組んでいます。

このほかにも盛りだくさん、物流の自動化について公開しています!
物流の自動化をご検討中の企業様のご参考になるかと思います!
それでは、松岡氏流『物流の自動化』、ぜひお楽しみください!

~第117回 ゲスト~

松岡正剛(マツオカ セイゴウ)氏
株式会社関通(2020年マザーズ上場)
専務取締役

物流サービス事業、ITオートメーション事業を行う同社の経営企画、新規事業創出を担当。
また、マーケティング、新規営業のマネジメントを行っている。
■立ち上げてきた事業
・WMS(倉庫管理システム):トーマス
・チェックリストシステム:アニー
・受注管理代行サービス
・受注処理自動化システム:ecan
・学べる倉庫見学会 その他
同社には、年間1000件を超える物流・業務改善の相談が寄せられるが、多くのお客様の改善と成長に貢献し続けている。

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