D2Cとは ? 成功させるために知っておくべき大切なこと【episode61】

PR・ブランディング編 マーケッター編

D2Cという言葉が流行っていますが、直販との違いを理解していますでしょうか?

今回ゲスト、株式会社フラクタ 代表取締役の河野氏は、

美容室やアパレルを専門にデジタルコミュニケーション設計、ブランディングを手がけています。

河野氏に『流行りのD2Cについて』きいてみました!

▽ 『河野さんが考える『D2C』とは?』

お客様と向き合う覚悟をもっているかどうかと定義しています。

今まで、売るというプロセスは色々な人の手を経てお客様に届いていました。

CMや広告も基本的には広告代理店が間に入って代行して実施していました。

どこかに何かしらの調整が入っていた状態から、D2Cはダイレクトにお客様と

直接向き合うということになります。

それは直販するということだけでなく、良くも悪くも向き合うという姿勢と定義しています。

▽ 『日本は海外のように企業と消費者が気軽にコミュニケーションとれない?』

日本人は商品は商品、会社は会社と分けて考えています。

お客様はお客様という概念がすごく強すぎるので、

参加してもらって一緒に商品を作っていくという習慣がない。

▽ 『”商品を一緒に作っていくこと”は、大手はなかなか受け入れられない?』

アメリカでは、ディスラプトがベースにあり、既存の業界だったり商習慣が古いから良くないよね、

だから自分たちでそれを塗り替えていくぞみたいな思想があります。

一方、日本は”和を以て貴しとなす”というところで、間に入っている企業への感謝とか、

企業間における助け合いみたいなものがベースにあるので、基本、ディスラプトという

考えは日本にマッチしない。DNAこそ同じだけれどもアメリカ式とは違うものにならない

といけないんだろうと思います。

▽ 『商習慣や業界の常識を打破するというのは、今後日本でも必要なのでは?』

コロナのことがあって、ポジティブに考えるとすると、

常識が一度リセットされたので、皆がアマチュアになったと思います。

今までのプロの世界でなかなかその壁を壊せないが故に日本のEC化率があまり

上がってこなかった。

動画・ライブコマースもずっと大事と言われてきたけど、なぜやらなかったかというと、

それはリアルでやれるしリアルでやった方が効果が高かったから。

しかし、リアルができなくなった今、動画配信をやってみたらなかなか良い結果が出た、

という話をたくさんききます。

新しいことにチャレンジすることを強制的にせざるを得なくなったことで、

D2Cという文脈が奇しくも2020年のコロナのことがあったが故に

さらに加速させられる要因になったともいえます。

▽ 『D2Cをやるにあたってどういうことを意識すべきなのか?』

究極をいうと、ECとブランディングというものの結合体なんですが、

お客様とダイレクトに繋がるということは結局は商品が大事になる。

原点回帰の連続みたいなカタチになるのがキモです。

誤解されるのは、プロモーションが上手かったら、

モノが悪くても売れるのか?と何でも売れるように思う人もいますが、

やっぱり売れないモノもある。

お客様に対して向き合うということは、

”ダメなモノはダメと認めて改良し続けるしかない”ということだと思う。

良いものができてはじめて、ECやブランディングっていうものが活きてくる。

今までは多くの人たちに買ってもらうためには、少しでも多く卸さないと

いけないとか交渉しないといけないとか、さらに多くの人に伝えるには

多くの広告を出さなきゃいけないとかいろいろな壁があった。

しかし、テクノロジーのおかげで良いモノができたらあとは工夫次第で

いくらでもスケールアウトできるというのが今の世の中だと言える。

よって究極行き着くところは、プロダクトに戻るという話になります。

このほかにも盛りだくさん、D2Cについて公開しています!

この動画を視聴することで、D2Cの定義と向き合い方がわかります。

それでは、河野氏流『D2Cとは?』、ぜひお楽しみください!

「ECの未来」episode61 ポイント

ニーズを調べて逆算して商品づくりをする

~第61回 ゲスト~

河野貴伸(コウノ タカノブ) 氏
株式会社フラクタ 代表取締役
Shopify 日本エバンジェリスト
株式会社Zokei 社外CTO
ジャパンEコマースコンサルタント協会講師
元 株式会社土屋鞄製造所 デジタル戦略担当取締役(~2020/3/31)

1982年生まれ。東京の下町生まれ、下町育ち。
2000年からフリーランスのCGクリエイター、作曲家、デザイナーとして活動。
美容室やアパレルを専門にデジタルコミュニケーション設計、ブランディングを手がける。
「人の“心”に届く、ブランドの最適解を探究し続ける」をミッションに、
ブランドビジネス全体とD2Cブランドへの支援活動及びコマース業界全体の発展とShopifyの普及をメインに全国でセミナー及び執筆活動中。

~ECの未来 チャンネルMC~

柳田 敏正(ヤナギダ トシマサ)氏
株式会社柳田織物
代表取締役

1971年4月生まれ。
1994年法政大学卒業後、(株)バーニーズジャパン入社、横浜店にてメンズ全般の接客に従事。
1999年退社し(株)柳田織物に入社。
2002年オリジナルのシャツを販売する自社ECサイト「ozie」を開設し、BtoCへ進出。
2011年にOSMC(オンラインショップマスターズクラブ)最優秀実践者賞受賞。
2012年第4回エビス大賞 大賞受賞。
2013年4月代表取締役に就任。
2014年、六本木一丁目にショールームをオープン。
EC4店舗を運営。

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