昆虫食に学ぶ商品企画!体験を重視したマーケティングの成功例を「ANTCICADA」に独占インタビュー!【ECの未来 EP89】

PR・ブランディング編 マーケッター編

あなたは、今まで昆虫食にチャレンジしたことはありますか?

今回ゲスト、ANTCICADAの篠原氏は、昆虫食歴22年。「ラーメン凪」や
ミシュラン一つ星「四谷うえ村」で修行後、昆虫料理創作から、ワークショップ、
授業、執筆と幅広く手掛けれられいます。
2020年6月4日には日本橋馬喰町に「ANTCICADA(アントシカダ)」を開店し、
2種のコオロギで出汁をとった「コオロギラーメン」や「旬の虫を使ったコース料理」
を提供されています。

篠原氏に『商品企画・ブランディング』についてきいてみました!

▽ 『どのような活動をされているのでしょうか』
最近、少々話題になってたりするんですけど、昆虫食の魅力を伝える
活動をしています。メインが日本橋馬喰町にANTCICADA」という
レストランを経営しています。そこでコオロギラーメンだったり、旬の昆虫
をふんだんに使ったコース料理を提供しています。少しでもゲテモノとか
ネガティブな寄をてらったイメージの昆虫食というものを食材として、
こういう可能性や、選択肢になりうる未来というのを示していきたいと
思っています。また、ECサイトを作って自社商品を中心とした昆虫を
手軽に楽しめる商品をオンライン通販でやっていたり、子供達とか
大人も含めてですけど、食育とか自然体験みたいなところをテーマ
にしたワークショップだったり、実際捕まえるところから一貫してやって
いくプログラムを提供するみたいなところも幅広くやっています。

▽ 『流行に乗っかってやってるわけじゃないってことですよね?』
元々ずっと好きだったものが、やりやすい世の中になったとすごく思います。
初めて食べたのが4歳5歳ぐらいのときで幼少期から虫を含めたゲテモノ
とされるようなものも偏見も無くフラットな目線で口にしてきた中で
やっぱり、めちゃくちゃおいしいものもあるし、この香はこの生き物で
しか出せないな、という昆虫もいたり、そういうのってシンプルに虫がどうとか
関係なく面白いと思っています。色んな印象的な生き物たちを食べてきた
中で、例えば幼稚園の頃、初めて公園の桜の木についている毛虫を
口にしたときにめちゃめちゃ上品な桜餅の味がしたんです。すごく
感動しちゃって。そのギャップってすごいじゃないですか。純粋にどんな
味するんだろうと思って食べただけなんですけど、でもよくよく考えるとその
毛虫たちって桜の葉っぱにつく植物の毛虫で、桜の葉っぱしか食べない
ので、なるべくして桜餅の味になってるんです。そういうのを食べて来て、
”あぁ、こうやって自分が食べている生き物も他の何かを食べて地球は
循環してるんだみたいなところも含めて、めちゃめちゃ幼いなりに感動
した記憶があって、なんか生きるって面白いなというのが味もさることながら、
そういうところも含めて色んな感動を与えてくれたものだったのでフラットに
見ても面白いというのは流行ってるからとか、環境にやさしいからとか、
タンパク質不足に対して新しいタンパク源になるから必要に迫られて
やるとかではなくシンプルにその虫が持っている特徴をどう最大限活かす
のかというのを第一に考えてやっています。

僕らがやっていることって結局、体験をどう作るかって世界なので、
ただ単においしい虫だったよねで終わっちゃったら意味がない。
捕まえるところがあっての食事だし何らかの形で生産者さんが
いて、例えば今お店で使っているコオロギも別に獲ってきているコオロギ
じゃなくてちゃんと食材として本当にこだわりを持って養殖している
生産者さんがいて彼らのおかげで食べられているみたいなところです。
意外と昆虫食ってワードが先行してても生産者がそれだけいるっていう
情報だったりとかその辺が食材としてしっかり一貫したプロセスがある
みたいなことを知られていなかったりするので、その辺は実際、体験
して頂く中で感覚的に感じ取ってもらうのが一番伝わると思っています。
お店の立ち上げ、クラウドファンディングとかも実はやってたんですけど、
そのリターンとかも極力そのリアルの体験を伴うモノを多めにリターン
として用意していたり、当初から体験というところは一番ベースに据え
てやってきました。
既存のおいしい食材と勝負できるほどおいしくはないと思っているんです。
そういうものを幼少期からごまんと食べてきた中ではスーパーに並んでいる
食材がいかにおいしいものだけが選りすぐられているかみたいなのは、
逆にすごい強く感じているので、何にしてもやっぱり美味しさが、美味しさ
至上主義みたいなところはすごくあると思います。そうじゃない食事体験に
伴う魅力だったりとかは、もっといろんな角度で取り組む人が増えて
いかないと食のあり方がすごい乏しくなってしまう危機感があります。
おいしければそれでよいのか。みたいな話になるので、おいしいだけ
じゃない食事を取り巻く環境をもっとデザインしていけるような意識を
提供する側も持っていないといけないし、消費者側もただおいしけれ
ばいいだけじゃなくて、もっと色んな食の楽しみ方ができるようになって
いった方が豊な選択肢が増えると思うのでその辺を繋げていくっていう
意味でもあえて虫というキャッチーな切り口でやっていく中でただおいしい
だけじゃない、その生産現場だったり目を向けて行くきっかけにはなり
やすいと思います。
コオロギ育てているファーム行きたくないですか?って聞いたらやっぱり気
になる人はいると思うんです。だから、せっかく珍しい切り口でやってるん
だったらどんな食材でもその生産してる現場があってということを感じて
もらうきっかけとして、珍しい素材って、入りとしてはいいなというのが
あるので、その辺は次の展開としては大事にしていきたいと思います。

このほかにも盛りだくさん、商品企画・ブランディングについて公開しています!

商品企画をされている企業様のご参考になるかと思います!

それでは、篠原氏流『商品企画の考え方!昆虫食でブランディング』、ぜひお楽しみください!

「ECの未来」episode89 ポイント

お客様に実際に体験していただき、一貫したプロセスを知ってもらうことを大切に。

~第89回 ゲスト~

篠原 佑太(シノハラ ユウタ)氏
ANTCICADA

1994年地球生まれ。慶應義塾大学卒業。
幼少期から自然を愛し、あらゆる野生の恵みを味わう。昆虫食歴22年。
「ラーメン凪」やミシュラン一つ星「四谷うえ村」で修行後、昆虫料理創作から、ワークショップ、授業、執筆と幅広く手掛ける。
2020年6月4日には日本橋馬喰町に「ANTCICADA(アントシカダ)」を開店。
2種のコオロギで出汁をとった「コオロギラーメン」や「旬の虫を使ったコース料理」を提供。
また、商品開発にも注力。「タガメジン」「コオロギ醤油」「コオロギビール」などを発売、話題を呼んだ。
狩猟免許や森林ガイド資格も保持。

~ECの未来 チャンネルMC~

柳田 敏正(ヤナギダ トシマサ)氏
株式会社柳田織物
代表取締役

1971年4月生まれ。
1994年法政大学卒業後、(株)バーニーズジャパン入社、横浜店にてメンズ全般の接客に従事。
1999年退社し(株)柳田織物に入社。
2002年オリジナルのシャツを販売する自社ECサイト「ozie」を開設し、BtoCへ進出。
2011年にOSMC(オンラインショップマスターズクラブ)最優秀実践者賞受賞。
2012年第4回エビス大賞 大賞受賞。
2013年4月代表取締役に就任。
2014年、六本木一丁目にショールームをオープン。
EC4店舗を運営。

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