絶対知るべき!Shopifyが考えるECの売り方トレンドとは?売れる方法【ネットショップ】

EC支援サービス編

今回ゲスト、Shopify Japan株式会社 泉 貴文 氏は、グローバルプラットフォームとのアライアンスおよび物流領域に注力されていらっしゃいます。

泉氏に『プラットフォーム』についてお伺いしました!

▽プラットフォームのトレンド

Shopifyは2006年にカナダで創業した会社ですが、元々はスノーボードの商品を売るためのカートを自分で作ってみたところから始まっています。
それから20年近く経っている中で、もはや自社ECだけでなく、モールや店舗、BtoBなどがあるなかで、DtoC以外でもどうお客さんとの接点を作っていくかというのが今1番大事ではないかと思います。
『ユニファイドコマース』という言葉がアメリカでは進んでいて、いわばすべてのチャネルをユニファイド、統合していくという流れが大きくあるのだと我々自身も思っていますし、世の中でもそういう流れがあると思っています。
例えばプラットフォームの観点で言うと、いわゆるGAFA自身がかなり今コマースに力を入れ始めています。
日本ではちょうど先日、BASEとYouTubeショッピングとの提携が開始しました。
アメリカでは、昨年TikTokがプラットフォームの提供をスタートさせました。
ベトナムでは現在、GMV(流通取引総額)でみるとTikTokShopが 2番目のECのプラットフォームになっています。
我々にとっては正直、ネガティブな部分といえるのですが、もはやECのカートを持たないお店も増えてくるのではないかと思います。
東南アジア諸国では、オンラインで何か購買するのにSNSを利用するという流れが日本よりも進んでいるのが面白いと思っています。
TikTokショップでは我々が裏側に入らせていただけているので、いずれ日本でもTikTokショップが利用されるようになると信じています。

▽日本のプラットフォームはどうなるか

例えば、ライブコマースが日本で今までもずっとうまくいかなかった理由を考えます。
お金を持っていて電話できるという消費者層の存在が、テレビショッピングの成功をもたらしたと思います。
一方ライブコマースは、若年層だとやはりお金がなくて、衝動的に何かを買うということがなく、結構しっかり検討する消費者が多いですね。
中国だと、インフルエンサーの力が強すぎて当然のように衝動的に買う文化があります。
日本はそれがなかったのですが、今の30代とか40代、デジタルネイティブの人たちが増えたので、SNSで買うという今までのトレンドの違いが改めて起こる可能性がありますね。
最近、ガチっとスタジオを借りて、横だけの動画を例えば10分撮るのではなくて、店頭スタッフがスマホで縦型動画を撮るといったやり方もありますね。
今後、コンテンツが縦型でもあふれ返ってきた時に、ガチっと決まった時間にみるのではなく、ソファで横になりながら何となく見るといったことが顧客体験としてありうると思います。

▽コミュニケーションツールとしてのチャネル選び

昔は3G、4Gだから動画が簡単に送れなかったけれど、今5Gになって動画も送ることができるようになりました。
次のプラットフォームが来たときにAIの話もあるので、ずっと動画なのかというと、それこそVRなのか、次のまたシフトが来るだろうと思います。
結局、時代時代に合わせてコミュニケーションスタイルが変わってくるから、1つのプラットフォームに依存することなく、どうやって全部を統合させていくかという話に結論づいていくのだと思います。
結局はお客様のニーズありきで、お客様が1番会話しやすい、知りやすいところの入り口はどこなのか、販売チャネルを統合し て、コミュニケーションのブランディング設計などをちゃんとしていく必要があるということが、我々が今考えていることで、多分世の中もそうなっていると思います。

▽結局どのプラットフォームがいい?

ブランドがたくさん増えて、 同じような世界観のものが増え、昔はシンボリックでよかったかもしれないですが、結局DtoCを絶対やりましょう、という結論にはならないだろうと思います。
まずやってみるっていうのと、やり続けられるかということが重要です。
これから日本企業が変わっていくべきところの1つとして、検討に長く時間をかけることなくスピードをもってまずやってみることが重要と考えています。

この他にも盛りだくさん、プラットフォームについて公開しています!
ECサイトのプラットフォームの見直しや他チャネルへの展開をご検討されている企業様のご参考になるかと思います!
それでは泉氏流『プラットフォーム』についてぜひお楽しみください!

~第249回 ゲスト~

泉 貴文(いずみ たかのり) 氏
Shopify Japan株式会社
Senior Business Development Manager

2012年富士通株式会社新卒入社。小売業界向けの店舗基幹システムの国内海外SI営業。
2016年 LINE株式会社にてLINE APIプロダクト、データ事業の事業開発及び事業企画として
組織をリード。
2021年 Shopify Japan株式会社に入社。現職。
特にグローバルプラットフォームとのアライアンスおよび物流領域に注力。
アプリエコシステムの事業責任者も兼任。

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