AI時代の集客で勝つ店舗がやっていること・EC戦略!【ボーディー有限会社・EC・ネットショップ】

SEO対策編

今回ゲスト、ボーディー有限会社、住 太陽 氏は、中小企業が自社で取り組むSEOを提唱し、国内初のSEO解説書の執筆や毎週の「住太陽のSEOニュースレター」配信、新著『AIで集客する仕組み』などで情報発信を続けるSEOコンサルタントです。

住氏に『AI時代におけるSEO対策』についてお話をお伺いしました!

▽AI時代におけるSEO対策はどう変わるのでしょうか?
以前は、検索結果の上位に表示されるようにキーワードを意識したSEO対策が中心でした。しかし、現在はAIに質問すると、文章で回答が返ってくるようになり、検索結果の見え方が大きく変わってきています。ユーザーが質問して、AIが答えるという中で、回答に何らかの形で介入し、自社の商品やサービスを紹介してもらうという本質は、以前のSEOと大きく変わっていません。しかし、GoogleのAI Overviewsが広がったことで、検索行動そのものが変化しています。複数のキーワードを組み合わせて検索するだけでなく、AIに質問し、追加の質問をしながら欲しい情報にたどり着くようになりました。AIはユーザーにとって非常に便利で、ECサイトへの問い合わせも減少しています。以前は「サイトに書いてあるのに」と感じるような問い合わせも、AIに聞いて解決できるようになったのです。一方で、AIの回答だけで満足するユーザーが増え、サイトへのアクセスが減るという課題もあります。だからこそ、AIにどんな質問をされても答えられるだけのコンテンツを揃えておくことが大切です。例えば、商品ページに商品の特徴だけを掲載するのではなく、「どんなシーンで使えるのか」「どのように活用できるのか」といった情報を充実させることが重要です。同じ商品でも、使うシーンが3つ、4つあるなら、それぞれの使い方や悩みに対する答えをコンテンツとして用意しておくことで、AIがユーザーの質問に合った情報を見つけやすくなります。以前のSEOでは、複数のシーンを1ページにまとめるか、それぞれ別のページに分けるかを悩むこともありました。しかし、現在のAIはページの中から必要な情報を読み取れるため、コンテンツを作る側としては、ユーザーに役立つ情報をどんどん発信しやすくなっています。ただし、ユーザー目線で考えると、情報が縦に長く並びすぎて見づらくなることもあります。AIに情報を拾ってもらうことだけでなく、実際にサイトを訪れた人が読みやすいように、ニーズに合わせて整理することも大切です。SEOの時代から変わらないのは、商品や会社のことを知ってもらい、理解してもらうことです。売ることだけを考えるのではなく、お客様の役に立つ情報を提供するという本質は、AI時代になっても変わりません。

▽AI時代に自社サイトのコンテンツやレビューが重要になる理由
日本ではECモールが強く、モールが集客してくれるため、出店企業は商品を売ることに集中しやすい環境があります。モール内で目立つために広告や販売施策を行うことも、もちろん大切です。ただ、モールだけに依存していると、自社の商品やブランドを知ってもらうためのコンテンツが不足しがちです。AI時代においては、商品を紹介する企業側のコンテンツだけでなく、お客様が購入した商品やお店について紹介するコンテンツも重要になってきます。例えば、レビューやSNS投稿など、実際に商品を使った人の感想や体験です。AIは自分で商品を買ったり、食べたり、使ったりすることはできません。ユーザーがどんな状況で何を選んだのか、その足跡を参考にして回答しています。だからこそ、レビューやUGCを通じて、実際に商品を選んだ人の情報を残してもらうことが重要になります。レビューを集めること自体は、以前から行われてきました。しかし、ポイント獲得を目的としたレビューでは、「すぐ届きました」「ありがとうございました」といった内容になりやすく、次に購入する人にとって役立つ情報が少ないこともあります。Amazonのレビューでは、購入者が知っておくべきことを質問形式で入力できたり、AIがレビューをまとめたりする仕組みがあります。良い評価だけでなく、懸念点も整理されているため、購入を検討する人にとって参考になります。大切なのは、単にレビューの数を増やすことではなく、実際に商品を使った人の具体的な感想や体験を蓄積することです。そのためには、お客様にファンになってもらうことが必要です。自分が買った商品をSNSで紹介したり、誰かにおすすめしたりするのは、商品やブランドへの愛着があるからこそです。コンテンツは、そうしたファンづくりにもつながります。社長や店長が商品への思いやこだわりを発信することも、会社への理解や親近感を生むきっかけになります。

▽中小企業こそ社長や店長の発信でファンをつくる
会社として発信するコンテンツと、社長や店長が顔や名前を出して発信するコンテンツでは、ユーザーへの響き方が違います。大手企業でも経営者が積極的に発信していますが、中小企業は特に、商品だけでなく「誰から買うか」という部分が大きいと感じています。例えば、飲食店でも、料理や価格だけでなく、店主の人柄や接客が好きで通うお客様がいます。昔から商売の本質は変わっていません。知ってもらう、理解してもらう、覚えてもらう、そして買ってもらう。そのために使える手段が変わってきているだけです。AI時代のSEO対策も、単なるテクニックではありません。自社の情報を充実させ、お客様との接点をつくり、商品を選んだ人の声を蓄積していくことが重要です。レビューやUGCを増やすためにも、まずはお客様に自社や商品を好きになってもらうこと。そうしたファンづくりこそが、これからのAI時代における大切な取り組みだと考えています。

~第371回 ゲスト~

住 太陽 氏
ボーディー有限会社
代表
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SEOコンサルタント。SEOには1999年から従事しており、一貫して「中小企業が自社で取り組むSEO」を提唱、2002年には国内初となるSEO解説書を執筆したほか、多数の執筆や講演をこなし、情報発信を続けている。現在は、多数の購読者を持つ「住太陽のSEOニュースレター」を毎週水曜日に配信して新しい話題や考察を提供しているほか、AI検索のSEOに対応した新著「AIで集客する仕組み」が好評発売中。ボーディー有限会社 代表取締役。2007年、第19回堺自由都市文学賞受賞

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