今回ゲスト、GMOグローバルEC株式会社 山田 彰彦 氏は、eBay JAPAN創業メンバーとして越境EC事業の立ち上げにご参画、イーベイ・ジャパン公認コンサルタント、ジェトロ「新輸出大国コンソーシアム」EC専門家、として、多数の企業のグローバル展開をサポートされていらっしゃいます
山田氏に『越境EC』についてお話をお伺いしました!
▽越境ECキャリア25年・山田氏の経歴
私がインターネット業界に入ったのが1999年、eBay Japanの創設時社員1号で入り、日本の商品を全世界でEC販売する業務に携わっていました。それからYahoo!に入社し、Eコマースの事業に携わりました。そこでかなり長くいましたが、事業者の方から、Yahoo!はどうして海外にも売れないのと言われ、社長に直談判して、いわゆる越境ECをやろうとしましたが、Yahoo!内のガイドラインなどによりできませんでした。それで2010年に日本の価値がある製品を海外で販売する支援会社、ジェイグラブを立ち上げました。16年様々な会社さんの越境EC事業を支援してきて、中小企業のみなさんはなかなか苦労されていました。いいものを、光るものを持っているのに、国内で精一杯だという会社さんを見てきました。ECプラットフォームを持っている事業者の方と一緒にやりたいと自分の事業計画にも書いていたところ、GMOメイクショップの向畑社長が一緒にやらないかと声をかけていただき、M&Aの手続きなどを経てジョインしました。基本的にはメイクショップの事業者は特に何もせず、荷物も国内に発送していただくだけで、海外に発送しますし、外国人の方とのやり取りも不要で海外に販売できます。商品を私たちが代理で購入をして、代理でエンドユーザーに届けるといったお仕事を「Japan Finds」というECモールを立ち上げてやっています。
▽手続き不要!そのままeBayで売れるしくみとは!?
メイクショップの商品の情報がAPIを通じてそれを翻訳したりカテゴリーを変えたりして、本体のECモールJapan Findsに乗っかります。今度はeBayのルールやカテゴリーに合わせて変換しています。eBayはルールが厳しいので、例えばサプリはダメですと言われた場合には、eBayには乗っからないけども、Japan FindsではOKといった感じです。eBayに乗せるのには手続き不要です。自社単独でeBayに出品しようとしても、海外の銀行口座を持っていますか、から始まるので、簡単に登録をして今日から始めてみよう、みたいなわけにはいかず、なかなかハードルが高いです。
▽eBayってどうなの?アメリカの最新モール事情
アメリカのマーケットプレースとして、Amazonがやっぱりナンバーワンです。次に、最近ものすごく伸びたウォルマートがあります。追いつけ追い越せでものすごい力を入れて、リアルよりネットに力をかけていて伸びてきています。次がeBayですが、趣味に特化していてそこが強みです。前者2社はアメリカ国内だけの取引が多いですが、世界中の趣味のものを取引しているのは、eBayがナンバーワン、だから日本の商品が売れるとみています。Amazonでももちろん出せば売れるのですが、実感として桁が違うと思います。食器や包丁などもかなり売れています。どちらかというとトレジャーハント的な、お宝探し、自国にはないこの一品、というものが売れます。皆さん本当は旅行に行って、探し当てて行きたいわけですけども、コロナ以降は買いに行ったりしにくいからとeBayの取引がすごく増えてきたというところがあります。
▽面倒な特許・商標、マーケティング、税金もおまかせ!
いわゆるキャラクタービジネスが人気ですが、自社単独では対応が大変です。アメリカでのIPライセンスの当社の対応としては、いったん当社で審査して、最終的にはeBayが事後で判断するという形になります。載せてみてすぐにダメだよと言われるパターンと、数ヶ月かけて事後審査なのでダメだというように、いわゆるポリシーバイオレーションでNGになって返ってきます。「これはその権利者がアメリカにいますので販売できません。出品を取り下げました。」というように通知が来て初めて、あ、この商品はダメだというようになります。サンリオでもポケモンでも、いろんな商品があるのですが全部がダメだというわけではないです。メイクショップ管理ツールにアプリがあり、オンオフのボタンが商品情報の横についていますので、NGになりそうなものはオフにしていただければ、外に出ないようになりますので大丈夫です。昨年後半に向畑社長とお話をして、2月から事業を開始しています。スピード感をもってやっています。海外マーケティングや税金に関してもすべて含めて任せていただいて大丈夫です。
~第357回 ゲスト~
山田 彰彦 氏
GMOグローバルEC株式会社
代表取締役
eBay JAPAN創業メンバーとして越境EC事業の立ち上げに参画後、ヤフー株式会社でヤフオク!企画部長を務め、株式会社オークファンを経てジェイグラブ株式会社を創業。越境EC業界で24年以上の実績を持つ。イーベイ・ジャパン公認コンサルタント、ジェトロ「新輸出大国コンソーシアム」EC専門家、中小企業庁「新しい担い手」越境EC委員として、国内企業の海外販路開拓や輸出支援に携わり、多数の企業のグローバル展開をサポートしている。
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