今回ゲスト、Asendia HK Limited. Anan Meng 氏は、アサヒビール、アクセンチュアを経て越境EC企業を創業され、複数のグローバル企業の日本市場参入を推進し、香港物流企業Return Helperの日本進出も成功に導く。現在はAsendiaにて日本企業の海外展開をご支援されていらっしゃいます。
Ananさんに『アジアの越境EC』についてお話をお伺いしました!
▽アクセンチュア、ショッピー、ラザダ等 Anan氏の華麗なる経歴
私は中国出身で、日本の大学を卒業、新卒採用でアサヒビールに入社しました。アメリカのコンサル会社アクセンチュアに入社、在職中日本の商品を中国、東南アジア、欧米へ販売する越境EC事業の会社を立ち上げましたが、収入がとても良かったのでアクセンチュアを退職、2年ほど自分の会社を運営。東南アジアにチャンスがあると感じて、シンガポールに移住、拠点としました。自分だけ稼ぐのではなくて、日本におられるセラーさんをサポートしたいと思い、使用していたプラットフォーム、ショッピーのシンガポール本社に入社。その後ショッピージャパンの2人目として入社、その後アリババグループのラザダにプラットフォームの一人目として入社し牽引しました。中国のポイズンに二人目として入社、リターンヘルパーという海外の返品を対応する物流会社に入社し、これも日本事業の一人目でした。今在職しているアセンディアはヨーロッパの物流会社で、日本での一人目です。
▽マレーシアが面白い!
私は中国、日本、アメリカ、香港、シンガポールに住んでいてビジネス経験があります。その中でも一番面白いのがマレーシアだと思います。マレー系、インド系、中華系の民族が混じっています。大体7割ぐらいがマレー系ですが、買い物スタイルや売れ筋商品、トレンドが隣のインドネシアと似ているのです。あと2~3割の中華系は中国、中華圏と非常に似ています。そのため中国のTモール、タオバオを参照すればいのです。「from Japan」と「ship from Japan」という文字を見るだけで信頼性が一層上がるので、日本から直接販売して送った方が利益を少し上乗せしても人々は買うのです。マレー系の人の場合は、インドネシア、ショッピーの人気商品を見て、インドネシアで人気が出るような商品であれば、そのままマレーシアで売れます。マレー系に限らず全体的に東南アジアは購買意欲の活気にあふれています。支払いのツールに関しても日本ではクレジットカードがメインですが、東南アジアではフィンテックが進化しており、十種類以上から支払い方法を、後払いや最初から分割、なども選択できます。買い物がすごく大好きな国民で日本から攻めやすい国の一つです。
▽インドネシア事情
インドネシアはマレーシアのお隣の国で、買い物のトレンドや人気商品、売れ筋商品が似ている国です。現在、越境ECの販売はできないです。日本からしたら、インドネシアは収入が低いから日本の商品は高くて売れないのではないかと思われやすいんですが、実際、越境ECが可能だった当時担当していたインドネシアへの日本セラーさんの話を見ると、平均単価は日本円2000円くらいでした。平均月収入3万、4万円なのに、一回の買い物でおよそ1割使っていたのです。それを見て、インドネシアは非常に貧富の差が開く国だなと思いました。実際日本で高いと躊躇するような金額の商品でも普通にばんばん売れています。国が成長してきているので購入意欲が高いですね。それから美白になりたい人が多いので、基本「美白」というキーワードの関連商品が売れます。例えば某ブランドの美白のサプリは、30日か60日分で8000円もするのですが、めちゃめちゃ売れています。某メーカーさんのパッケージが黄色のビタミンCのシリーズ商品もヒットしていて、単価1500円前後の化粧水、クリーム、洗顔などが売れています。後から努力することで少しだけでも白くなれる、少しだけでも白くなりたいと思う方が多いこと、高温多湿の国なのに、保湿のための日本のボディクリームもものすごく売れるのは、意外ですよね。だから、売れないかもと諦めてはいけない、常識にとらわれないことが大事だと思いました。
▽フィリピンで売れている日本商品とは
フィリピンはネット上の情報などでネガティブな印象があるかもしれませんが、最近親日ブームにもなっているので、日本の商品が売れるのです。そもそも海外から越境販売するときに関税徴収の対象額が高く、日本円相当2万5000円まで関税が要らないです。国民の平均年齢が低いのに20代からエイジングケアに関心が高く、日本のコラーゲンの商品がものすごく売れています。日本の某大手の粉のコラーゲンですが、フィリピンでは一部イスラム文化があるため、豚ではなく完全に魚から取ったコラーゲンとしています。日本で3000円ぐらい、越境となると送料、手数料などかかるので、5000~6000円で売っていますが、それでも結構売れています。インドネシアやフィリピンは人口がこれからどんどん増えていくので、市場が大きくなる可能性があると思います。現地で見て感じていたこと、日本にいた時にネット上に載っている情報や学校で学んだ情報は全然違っていました。現地に行くか、現地の人の情報をやはり直で仕入れるというのは改めて大事だと考えます。
~第353回 ゲスト~
Anan Meng 氏
Asendia HK Limited.
日本パートナーシップマネージャー
中国出身。10代で来日し、大阪大学卒業。アサヒビール、アクセンチュアを経て越境EC企業を創業。その後、Shopee Singapore、Shopee Japan、Lazada Japan、POIZON Japanにて新規事業開発を担当。複数のグローバル企業の日本市場参入を推進し、香港物流企業Return Helperの日本進出も成功に導く。現在はAsendiaにてパートナーシップマネージャーとして日本企業の海外展開を支援している。
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