【話題】メタバースとは?メタバースビジネスがつくる未来

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現実世界とは異なるバーチャル空間「メタバース」が注目を浴びていることはご存知でしょうか。

SNS「Facebook」の運営会社が社名をMETAに変更、メタバース界でのビジネスを本格的に開拓していく姿勢を見せていますが、すでに日本でも「メタバースEC」ともいえるサービスが誕生しています。

ユーザーの分身であるアバターがバーチャルの街を歩き回ったり、買い物や人との交流を楽しんだり、創作物の販売や仕事でお金を稼いだりと、屋内にいながら外部とのコミュケーションの幅が広がるライフスタイルが定着するかもしれません。

今回はメタバースとECについてまとめたいと思います。

メタバースとは

メタバースとは、『超(meta)』と『宇宙(universe)』を組み合わせた造語で、一言で言えばオンライン上の“共有型仮想空間”のことです。

仮想空間の中に人々がアバターとして入り込んで、相互にコミュニケーションしたり、経済、生産活動、コンサートなどの娯楽を楽しんだりできる世界です。

複数のアバターが同じ空間に入ることになるので、そこにコミュニケーションが発生、仮想空間内にオブジェクト(物体)を作り、管理することができます。

こういった意思をもった人々がアバターの姿で活動する仮想空間がメタバースといえます。

Second Lifeとの違い

2000年代にSecond Lifeなる、いわばメタバースの先駆者とも言える仮想サービスが流行するも、その後衰退していったことは、当時の情勢を知る方であればご存知と思われます。

確かにSecond Lifeは目的理念は素晴らしかったのですが、当時のPCスペック、操作の難易度からユーザーにとって容易ではなく、次第にブームが沈静化しました。

メタバースは仮想空間の中に人が実際に入り込むことができる点で、これまでのゲームやサービスは、相互にコミュニケーションは出来ても、あくまで画面上の2D(2次元)の世界にとどまり、現実とは遮断されていましたが、仮想現実(VR)・拡張現実(AR)の技術によって3Dの仮想空間にまるで本当にいるかのような感覚を人と共有できるようになり、誰でも体験できることから、より現実社会と近い形での実現が可能となっています。

体験型オンライン店舗サービス

次世代のメタバースECともいえる「体験型オンライン店舗サービス」は、RPG(ロール・プレイング・ゲーム)のように、ユーザーが操作するアバターが、オンライン上の仮想空間のお店の中を歩き回ったり、店員と会話をしたりして買い物をするという場を設けられるもので、従来のような画像やテキストコンテンツなどを中心とするwebページのECではなく、RPGのゲーム画面のような「お店」の仮想空間を用意してその空間で買い物ができるようにした「リアルな買い物体験」です。

アバターの操作は画面上のアイコンを通じて行い、自分のアイコンを別のアイコンに近づけるとチャットができたりビデオ通話を通じた会話などコミュニケーションを図っています。

バーチャル伊勢丹新宿店のメタバース

バーチャル伊勢丹新宿店はアプリ「REV WORLDS」を利用して、自身のアバターで「バーチャル伊勢丹新宿店」を訪れることができるようになっています。

アバターで入店すると売り場が再現されており、買い物や店員とのコミュニケーションが楽しめるだけでなく、商品も、実際に伊勢丹新宿店の売り場で販売しているものを3Dスキャン、商品説明も表示されています。

そこで欲しい商品があれば、バーチャル空間から直接ECサイトに飛んで実物を購入できるようになっています。

さらに実店舗と異なる趣として街路樹が南国風だったり、屋上に緑地があったり、空に気球が浮かんでいたり、店舗前に路面電車の駅があったりと、自由自在な工夫がされています。

今後、アバター用デジタルウェアのデザイン・販売や、バーチャルイベントの構想もあり、他の店舗や企業の出店も受け入れる方向で調整中と、まさしくメタバースを先取りした試みを行っています。

そこに広告看板を出すことで一定の効果を得たり、メタバースの中で土地を売買したりと、現実世界と並行する「もうひとつの市場」の可能性を秘めています。

メタバースビジネスがつくる未来

Second Lifeのように、スマートフォンやVRゴーグルが普及している現在、メタバースには人間活動を移植するあらゆる可能性があります。

メタバース用の3D地図やGIS、位置情報サービスも登場するだけでなく、従来にはなかったアイデアの新サービスが登場する可能性は高いです。

そんなメタバースビジネスに参入するには以下の2つの選択肢があります。

プラットフォーマーとして、メタバースを構築・運営するか、プレーヤーとして、メタバースというプラットフォーム上でビジネスを行うの2つです。

プラットフォーマーの場合、蓄積される膨大なデータの活用も含めた多面的なビジネスで利益を上げられる魅力がある一方、構築・運営の負荷やコストも大きいといえます。

プレーヤーとしてであれば低コストでビジネスできるほか、実験や試行錯誤がしやすいというメリットがありますが、新たなビジネスモデルが登場するケースもありますので、今後に期待しましょう。

まとめ

メタバースはかってのSecond Lifeを彷彿させることからネガティヴな印象が先行してしまいますが、メタバースはもっと大きい展開を視野としている分野であり、従来のECでは成し得なかった新たなビジネスモデルを形成していくことでしょう。

2022年はメタバース化に拍車がかかる年であろうことは想像に難くないので、動向に注目していきましょう。

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