今回ゲスト、Spes株式会社 小林 淳 氏は、ネット領域だけではなく、リアル領域のビジネスに幅広く従事され、2022年Spes株式会社を設立されていらっしゃいます。
小林氏に『在庫管理』についてお話をお伺いしました!
▽在庫管理の難しさ
弊社はSpesというソフトを開発、運営している会社です。ソフトは無料、在庫管理の周辺にある課題の解決や物流関連で費用をいただいて運営しています。在庫管理については、ECの在庫数はネクストエンジンさんのようなOMSでも管理をしようと思えばできますが、基本的には販売機会を損失したくないユーザーさんが多いので、在庫数自体は50とは入れずに999とする、在庫数を設定しないなどが一般的です。そのためOMSから引っ張ってきたデータも実数とは異なり、スプレッドシートを用意して在庫数を管理しておられる会社さんが多いです。棚卸で帳簿と実在庫が合わないことは少なくなく、そもそも在庫管理の意識自体が今ひとつ足りない会社さんもおられました。箱に実数を手書きで書いて管理しておられる会社さんもありました。とあるDtoCのメーカーさんでは、EC用のシステム自体を開発し、在庫管理もしっかりできるようになり売上も上がってきたところで、今度はいろんなお客さんからBtoBもやってほしいと声がかかりました。自社サイト内の在庫管理はしっかりできるのですが、卸売を始めたら、そのシステムだけでは管理できなくなってしまったのです。実は弊社も、もともとは物を仕入れて海外に販売する事業をしていました。当時はスプレッドシートがなかったので社内のファイルサーバーのエクセルで管理していましたが、在庫が全然合わない、誰かが更新をしなくなり誰も信用できなくなる、誰かが謎の1行を足すなど収拾がつかなくなり、在庫表からみんな離れていき機能しなくなってしまいました。社内の受発注や入出庫、在庫管理を自分たちで管理するために作ったのが始まりです。
▽Spesのすぐれたところ
在庫数の前に、入庫という概念、その先の出庫という概念を1つのシステムの中で内包しています。一般的な在庫管理のソフトのように、入庫や出庫でプラス1、マイナス1といった数値の上げ下げではなく、Spesは発注時点からデータを管理し、いついくらで、どの棚に入ったデータかをブロック単位で管理しながら、いついくらで、どの棚から出ていったかを紐付けているのです。いくら利益が出ているかということまで見られるようなソフトに自分たちもしていかざるを得なかったところもあり、極めて販売管理のソフトに近い作りになっています。為替レートについても毎日レコードを記録していくので、常に発生時点のことを追えるように設計しています。我々のフィロソフィーで言うと、在庫管理的には当然1個出た時に1個減ったことが明らかにならないと誰も気づかない。正しい在庫情報がわからない。だから、事象が発生したときに全部データ記録していこう、という考え方だったのです。とにかく発生したタイミングでどんどん記録していって、その都度今のリアルタイムな情報を追っていくことができるようにしようというような考え方でやっています。そうすることで利益計算が管理会計じゃなくて、いわゆる実際の会計にほぼ合っているということですね。会計在庫が減ってなければ、会計帳簿上と実際の利益金額が合致するということです。BtoB用と明確に分けてお客様もいらっしゃれば、もう在庫を1つにしておいて、データ上でBtoBで出たのかBtoCで出たのかを完了されているお客様もいらっしゃいます。どちらでも大丈夫です。このソフトを無料で提供しています。
~第345回 ゲスト~
小林 淳 氏
Spes株式会社
代表取締役CEO
1977年生まれ。駒澤大学を1年で中退後、世界初のモバイルターゲティングメールのメディア企業に就職。その後、2001年に東芝連結子会社のソリューション/プロモーション企業に入社。ネット領域だけではなく、リアル領域のビジネスに幅広く従事しあらゆる業種の販促活動に幅広く携わる。2005年にCRM系企業の取締役に就任し、新規事業立ち上げなどの業務を経て、2007年春株式会社アイディールを設立。2022年当社を設立、代表に就任。
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