ECモールを運営されておられたら、フラッシュマーケティングという用語を耳にすることもあります。
運営されていなくてもグルーポンなどの限定割引クーポンを利用した経験がある方は多いのではないでしょうか?
期間限定や時間限定での割引や、ポイント・特典の付与キャンペーンを開催したりする手法をフラッシュマーケティングと呼びます。
今回はフラッシュマーケティングについてまとめたいと思います。
フラッシュマーケティングとは
フラッシュマーケティングとは、期間や時間限定で利用できるクーポンの発行やキャンペーンを実施する、インターネットを中心としたマーケティングの手法で、50%〜90%という大胆な割引を行なうことで集客を高めています。
現在フラッシュマーケティングは幅広い業者のECサイトで実施されており、そのほとんどは会員登録が必要な場合が多く、このため商品やサービスの販売とあわせて顧客の性別や年齢の分析にも役立っています。
フラッシュマーケティングの導入事例
フラッシュマーケティングの導入事例は2種類あり、それぞれ「ショッピングモール型クーポン」と「共同購入型クーポン」とあります。
ショッピングモール型クーポン
商品数が豊富なモール型ファッションネットショップ「GILT」では、毎日21時から最大70%セールを実施しており、成功しているフラッシュマーケティングの一例と言えます。
共同購入型クーポン
「共同購入型クーポン」はあらかじめ定められた時間内に、特定の購入数に達した場合に限り、割引クーポンが発行される仕組みで、発行されるクーポンが高い割引率であることから、クーポンを利用したいユーザーは自発的にクーポンを宣伝してくれます。
そのため「共同購入型クーポン」は、販売側にとってはコストがかからず大きな宣伝効果を見込める手法です。
なお、おせち料理事件で信頼を失墜した有名なグルーポン社もこのサービスをメインに取り扱っていました。
フラッシュマーケティングのメリット
集客効果がすぐに表れる
通常のセールと違い、24時間や48時間など短い期間を規定しているため、お客様の買い置き率が低く、購入意志決定が早いので、集客効果を比較的短時間で実感することができます。
期間が短いためキャンペーン開始から次回キャンペーン開始までのサイクルを縮めることが可能ですので購入率の底上げにつながるでしょう。
潜在顧客の後押しになる
自社サイトでの購買を迷っている潜在顧客層に対し、期間限定の低価格という付加価値を提示することで、期間内の購買の後押しができます。
さらに定期的なキャンペーンを企画することで、他社よりも安価で購入ができるという差別化も可能ですので、うまく使えば売上UPが見込めます。
余剰在庫の販売
普段であれば購入されない商品も、期間限定大幅割引ということで安く買える心理から購入してくれることがありますので、比較的人気のない商品や、仕入れすぎてしまった商品など、余剰在庫のある商品を対象に含めることで、抱えていた在庫を売上に変えることができるでしょう。
フラッシュマーケティングのデメリット
フラッシュマーケティングにより考えられるデメリットや、トラブルにならないよう気をつけなければならない注意点をご説明します。
ブランディングの妨げになる可能性あり
価格帯を崩すことで、ブランディングの妨げになる可能性があります。
フラッシュマーケティングは一時的な価格調整といえ、市場のブランドイメージを調整できるよう注意しなければなりません。
リピート客がつきにくい
フラッシュマーケティングはリピーターが定着しにくいデメリットもあります。
そもそも料金の割引や特典がつくのは期間限定ですので、その期間だけしか購入しない客も存在します。
これを機に継続してくださるお客様もいるでしょうし、商品が悪いと逆に遠のく方もいますので、しっかり検討しましょう。
手数料がかかる場合あり
自社サイトであればともかく、フラッシュマーケティングのプラットフォームを利用することが多いと思われますので、その場合集客効果が見込める一方、それらのサービスを利用するには手数料がかかるためしっかり検討しましょう。
景品表示法を守って信頼度低下やトラブルを防ぐ
グルーポンのおせち事件のように、キャンペーンや商品の内容と実際にお客様に提供されるものに相違があると信頼を失い、ブランディングの崩壊にとどまらず倒産に繋がりかねません。
他にも定価を割引後価格として表示したり、間を開けずに期間限定のセールをすることは景品表示法に違反する可能性がありますので、こういったトラブルを防ぐためにも、利用者数の予測や誇張表現に気をつけるなどの計画を立てておきましょう。
まとめ
多くのECサイトで行われているフラッシュマーケティングは、メリットが多い反面、デメリットも存在しますので、ブランディングや商品の価値をコントロールしながら、計画的に取り組んでいくことが重要になります。
導入を検討されている方は、ぜひサヴァリへご相談ください。
お客様の状況を分析・提案を行い、成長していただけるようサポートをさせていただきます。