【必見】ネクストエンジンが持つ“横断データ”で見えたECの最新トレンド【EC・ネットショップ】

EC支援サービス編

今回ゲスト、NE株式会社 三原 信基 氏は、自社EC(旧Strapya)現場を経て、「ネクストエンジン」の成長を営業・マーケ・サポートで牽引され、現在はデータ基盤刷新とEC事業者のデータ活用支援をなさっています。

三原氏に『ネクストエンジンのデータ分析』についてお話をお伺いしました!

▽データ分析レポートの概要と取り組みについて教えてください。
NE株式会社では「ネクストエンジン」というサービスを提供していて、おかげさまで約6,000社以上のEC事業者にご利用いただいています。年間の流通額としては約1.2兆円規模のデータが流れている状況です。
もちろん個人情報や特定の店舗が分かる形では扱わない前提ですが、全体のデータを俯瞰していくことで、「どういった傾向があるのか」「世の中のトレンドとどう連動しているのか」といった仮説を立てて分析しています。そうした背景から、2025年のEC動向をまとめたレポートをプレスリリースとして発表しました。レポートでは、気候変動や米の価格変動、消費行動の変化など、いくつかのテーマを取り上げています。単なる事実の整理だけでなく、「なぜそうなっているのか」「今後どう考えるべきか」という視点で分析しているのが特徴です。大きなテーマの一つが気候変動です。特に昨年は猛暑の影響がかなり顕著にデータに出ています。例えば暑さ対策グッズは、従来よりも需要のピークが前倒しになっています。一方で、暑い期間が長いからといって売れ続けるかというと、そうでもなくて、意外と早くピークアウトする傾向も見られました。アパレルでいうと、まさに「秋がなくなっている」という状態が起きています。10月くらいまで暑いので、秋物の販売時期がなくなってしまっている。春や秋といった中間の季節が非常に短くなっていて、実質1ヶ月程度しかないという感覚です。その結果、従来の「春夏秋冬」という前提が通用しなくなってきていて、消費行動自体も変わってきています。夏物の動きはどんどん早くなっている一方で、「暑いから長く売れる」という単純な話でもない。このあたりは非常に難しいところです。気候は予測しきれない部分も大きいので、「当てにいく」というよりは、「変化を前提にどう対応するか」が重要になってきています。

▽自然災害や物流への影響について、どのように捉えていますか。
気候変動に関連して、自然災害の影響も無視できません。台風や大雨などによって、物流が止まるリスクは常にあります。もともと物流はかなりタイトな運用で成り立っているので、そこにバッファを持たせるのは簡単ではありません。例えば倉庫を複数持つなどの対策も考えられますが、その分コストが増えるため、誰がそれを負担するのかという問題が出てきます。現実的には、メインの倉庫とは別に一部を自社で持つなど、小さな工夫の積み重ねが重要になってくるのかなと思っています。また、こうした環境変化に対しては、「大きく変える」というよりも「柔軟に対応する」ことが大事です。常に変化し続ける前提で、フットワーク軽く動ける体制やマインドを持つことが求められていると感じています。

▽米の価格高騰とECへの影響について教えてください。
米に関しては、2024年と2025年を比較すると、2025年の方が明らかに価格上昇の影響を受けています。特に、受注単価が上がっている点がデータから読み取れます。背景には、供給の問題や天候の影響、制度的な要因など、複数の要素が絡んでいるため、「今後こうなる」と断定するのは難しいですが、現状としては「高止まりしている」という状態に近いと見ています。一方で、こうした状況はECにとって新しい可能性も生んでいます。例えば、農家が直接販売する「直販」の動きは一つのチャンスになり得ます。実際にNE株式会社でも、クラウドファンディングを通じて「天水田(雨水のみで育てた米)」を販売したことがあります。価格はやや高めでしたが、ストーリー性や品質の違いがしっかり伝わることで、しっかりと価値を感じていただけました。こうした事例からも、単に価格だけでなく、「どういう価値があるのか」を伝えるブランディングが重要になってきていると感じています。ただし、農家の方々は生産が本業で、マーケティングやブランディングに十分な時間を割けないケースも多いです。そこをテクノロジーやデータでどう支援していくかは、今後の大きなテーマの一つだと考えています。

~第343回 ゲスト~

三原 信基(みはら のぶき) 氏
NE株式会社
執行役員CDO

自社EC(旧Strapya)の現場担当の後「ネクストエンジン」の成長期を営業・マーケ・サポートなどの立場から牽引。その後は外資企業にてコンサルとして大手企業のデジタルマーケティング改善に従事。
2021年にHameeへ復帰し、国内3例目のスピンオフIPOにも貢献。現在はネクストエンジンのデータ基盤刷新に加え、EC事業者の「データ活用支援」に注力。「現場の苦労」と「データの戦略的活用」の両面を理解する立場から様々な支援を提供。

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