事例インタビュー:ムーンバット株式会社様

「なんとなく」の施策から、データドリブンな改善へ。
老舗企業がサヴァリと築いたEC事業の成長戦略

企業紹介

1885年(明治18年)創業のムーンバット株式会社様は、京都を拠点に140年以上にわたり、傘やスカーフ、帽子などアクセントファッション商品を手がけてきた老舗企業です。時代のニーズに応える革新的な製品開発で知られ、国内外の有名ブランドとのライセンス提携も多数展開しています。
長年、百貨店への卸営業を中心に事業を展開されていましたが、オンライン市場の成長を見据え、2018年にEC事業部を本格的に立ち上げました。しかし当初は、EC専門の知識を持つメンバーが少なく、運営体制も1人が1店舗のフロントからバックまですべてを担当する形で、データ分析や改善施策に十分な時間を割けない状況が続いていました。
今回は、ムーンバット様のEC運営を支援しているサヴァリとの取り組みについて、EC事業のチームリーダーであるご担当者様に詳しくお話を伺いました。

サマリー

  • 問題(task)

    • EC専門知識を持つメンバーがおらず、判断が「なんとなく」や「前年踏襲」になりがち
    • 1人が1店舗のフロントからバックまで担当し、日々の運用に追われ改善に手が回らない
    • データ分析に基づいた改善判断やモール特有の運用ノウハウが不足し、課題の切り分けができない
  • 施策(solution)

    • データで課題を整理し、検索露出不足を特定。商品名・説明文・キーワード設計を見直しアクセス改善
    • 購入率向上のため、着用シーンやサイズ感など購買判断に必要な情報を補強
    • クーポン施策の効果検証を実施し、最適な形を見つけてコンバージョン率を改善
  • 成果(results)

    • イベント期間のコンバージョン率が1.4ポイント上昇し、売上拡大を実現
    • データ分析に基づいたPDCAサイクルが確立し、改善のスピードが向上
    • チーム全体でEC運営を戦略的に考える体制が整い、企業としての信頼感・ブランドイメージが向上

Q1. EC事業を始めた当初、どのような課題がありましたか?

── ムーンバット様は、もともと百貨店営業がメインだったと伺いました。EC事業を始められた経緯を教えていただけますか?

ムーンバット様:

当社は、傘や帽子、スカーフなどのアクセントファッション商品を百貨店へ卸す営業がメインでした。しかし、店舗だけでは成長に限界があるという認識が社内で広がり、オンライン市場への移行を見据えて2018年にEC事業を本格的に立ち上げました。

Amazonとの取引自体は2015年頃からあったのですが、営業が片手間で対応している程度で、ほとんど手をつけられていませんでした。

── 当時はどのような体制で運営されていたのですか?

ムーンバット様:

現在、私たちのチームはEC事業部として7名体制で、自社EC担当チームと、楽天市場・Amazon担当チームの2グループに分かれています。私は楽天・Amazonチームのリーダーを務めています。

ただ、メンバーのほとんどが百貨店営業やルート営業の出身でしたし、新卒や中途採用のメンバーもいますが、ECの専門知識がほとんどありませんでした。そのため、判断が「なんとなく」や「前年踏襲」になりがちで、改善のスピードがなかなか出ない状況でした。

── 1人が1店舗を担当されていたとのことですが、具体的にどのような業務を担当されていましたか?

ムーンバット様:

当時は1人が1店舗を担当し、商品ページの更新、在庫や受注の確認、お問い合わせ対応、バナー作成、施策の検討まで、フロントからバック業務まですべて担っていました。
担当のデザイナーもいないため、商品ページやバナーなども素人の私たちが制作していたので、「これで本当にいいのかな」という思いのまま進めていることも多かったですね。

── その体制で、どのような課題が生じていましたか?

ムーンバット様:

日々の運用や突発的な対応に時間を取られてしまい、本来時間をかけて取り組むべきデータ分析やページ改善、販促企画の検討まで手が回りませんでした。

特に難しさを感じていたのは、データ分析に基づいた改善判断やモール特有の運用ノウハウの部分です。これまでは「とりあえずやってみる」という形で施策を進めることも多く、売上が伸び悩んでいる原因がアクセス不足なのか、購入率が低いのかといった課題の切り分けができませんでした。

また、楽天で検索結果に表示されやすくするための商品名や説明文の設計、季節性を踏まえたキーワードの考え方なども手探りの状態で、改善の優先順位を整理できないまま業務をこなす状況が続いていました。本来であれば早期に見直せたはずのページや施策が後回しになり、結果として売上機会を逃してしまうこともあったと感じています。

── その状況が、外部パートナーを探すきっかけになったのですね。

ムーンバット様:

はい。「このままでは改善が進まない」という危機感がありました。そんな時、楽天市場の管理画面「RMS」に掲載されていた業務支援サービスでサヴァリさんを見つけたんです。

Q2. サヴァリを知ったきっかけと、依頼の決め手は何でしたか?

事業本部 戦略事業部 永尾さん

── 外部パートナーとしてEC支援会社を探す際、何を重視されていましたか?

ムーンバット様:

重視していたのは、ECやモール運営に関する専門知識をしっかり持っていることと、実務まで含めて幅広くサポートしてもらえるかどうかでした。アドバイスだけでなく、課題の整理から具体的な施策の実行まで伴走してくれるパートナーを求めていました。

── 他社とも比較されたと思いますが、サヴァリの提案はどのように違いましたか?依頼の決め手も教えてください。

ムーンバット様:

EC支援会社を比較する中で、特に印象に残ったのがサヴァリさんの料金体系のわかりやすさと支援範囲の広さでした。

多くの支援会社は「コンサルティングのみ」「制作は別料金」といった形でサービスが分かれていることが多く、実際にどこまで対応してもらえるのか、最終的な費用がどれくらいになるのかが見えにくいケースがありました。

一方でサヴァリさんの場合は、コンサルティングだけでなく、商品ページの改善提案や制作、運用面のサポートなど、EC運営に関わる幅広い領域を一体的に支援してもらえる点がわかりやすく、料金もサービス内容と紐づいて明確に提示されていました。

ECの専門知識が少ないチームにとっては、「どこまで相談できるのか」「何をお願いできるのか」がイメージしやすく、安心して相談できると感じた点が魅力でした。

Q3. 実際に相談してみて、どんな印象を持ちましたか?

── サヴァリとやり取りを始めてみて、どんな印象を持たれましたか?

ムーンバット様:

支援の実績ももちろんありますし、ECやモール運営の知識が専門的で、私たちがやっているところでは絶対到達できないところまで教えていただけました。本当にありがたかったです。

── 「到達できないところまで教えてくれる」と感じられたのは、どのような時でしたか?

ムーンバット様:

印象に残っているのは、楽天市場で秋冬商品の売上が伸び悩んでいた時のことです。

当時、社内では「季節需要自体が落ちているのではないか」という見方が強かったのですが、サヴァリさんに状況を整理していただいたところ、実際には季節需要や商品の魅力の問題ではなく、そもそも楽天内の検索結果で十分に露出できていないことが原因だとわかりました。

そこで商品名や説明文のキーワード設計、季節性を踏まえた訴求内容の見直しなど、モールの検索仕様を踏まえた具体的な改善提案をいただき、実際に修正したところアクセス数が大きく改善しました。

そして次の段階として「次は購入まで進まない理由を分析して、商品ページの情報を改善しましょう」と、着用シーンやサイズ感などの情報を補強する提案もいただきました。
自分たちだけでは気づけなかった視点で課題を整理していただいたうえで、改善策をご提案いただき、まさにプロの知見だと感じた出来事でした。

── 商品の見せ方についても変化がありましたか?

ムーンバット様:

はい、私たちはメーカーなので、どうしても「この商品いいですよ」という伝え方になりがちなんですが、サヴァリさんはお客様目線での情報設計を大切にされていて、そういった見せ方を教えていただけたことが大きかったと思います。

どんなシーンで使う商品なのか、どんな季節・用途で選ばれるのか、お客様が実際に使うイメージが持てるか、といった購買体験を意識することの重要性を実感しました。

Q4. 支援が始まってから、どのような変化がありましたか?

── サヴァリの支援が始まってから、実際にどのような変化を感じられましたか?

ムーンバット様:

例えば、楽天市場でのクーポン施策では、何種類か発行して効果検証を行い、最適な形を見つけていただきました。その結果、イベント期間でコンバージョン率を比較したところ、1.4ポイント上昇したことで売上拡大につながりました。

── そのような成果につながった要因は何だと思われますか?

ムーンバット様:

これまでは「一旦やってみよう」という施策が多かったのですが、データを分析してPDCAを回すというサイクルを作れたことが大きいと思います。

何が悪くて何が良いのかがはっきり見えるようになり、施策を試して結果を見て、またすぐ改善していただけるというスピード感で進められるようになりました。自分一人では絶対できなかったところです。

Q5. サヴァリに任せて、特に良かった点を教えてください。

── サヴァリに任せて「特に良かった」と感じる点を教えていただけますか?

ムーンバット様:

特に満足している点は、提案や制作物が感覚的なものではなく、データや市場の状況を踏まえて整理されている点です。

自分たちだけで制作していた頃は手探りで進めることも多かったのですが、サヴァリさんの提案は課題の背景や改善の意図が明確で、なぜその施策が必要なのかを理解しながら進めることができました。

── 制作物の品質についてはいかがですか?

ムーンバット様:

商品ページの構成やバナーなどの制作物についても、お客様目線で情報が整理されており、見せ方ひとつで印象が大きく変わることを実感しました。

サヴァリさんに入っていただいてから、自分たちで作っていたものと比べて、企業としての信頼感やブランドの見え方が大きく向上し、お客様からの信頼度も変わってきたと感じています。

Q6. 現在は、どのような運営体制になっていますか?

── サヴァリの支援を受けて、現在の運営体制はどうなっていますか?

ムーンバット様:

現在はデータをもとに課題を整理し、優先順位をつけて改善を進める体制が整ってきています。

アクセス数や転換率などの指標を見ながらPDCAを回す習慣がチーム内に根付き、どの施策が成果につながっているのかを共通認識として持てるようになりました。

また、商品ページの改善や集客施策も段階的に進められるようになり、チーム全体でEC運営をより戦略的に考えるようになったことが大きな変化だと感じています。

Q7. サヴァリはどのような課題を持つ企業におすすめですか?

── ムーンバット様と同じような課題を抱える企業にとって、サヴァリの伴走はどのようなメリットがあると感じますか?

ムーンバット様:

私たちの最初と同じで、専門知識がない方や、現場で手いっぱいになってしまっている企業にはおすすめです。課題整理から改善の進め方まで明確に示していただけるので、ついていけば間違いないと思います。

日々の運用に追われていると、売上が伸びない原因を冷静に分析する時間やノウハウが不足しがちです。でも、サヴァリさんのご支援でデータに基づいた課題整理ができ、改善の優先順位を明確にして施策を進められるようになります。

また、モール特有の検索対策や商品ページの情報設計など、自分たちだけでは気づきにくい視点から具体的な提案をいただけるので、改善のスピードも高まります。実務面まで伴走してもらえることで、チーム全体のEC運営のレベルが底上げされる点が大きな価値だと感じています。

Q8. 今後の展望を教えてください。

── ムーンバット様の今後の展望について教えていただけますか?

ムーンバット様:

現在サヴァリさんにご相談しているコンバージョンの改善や商品ページの品質向上は、まだまだ伸びしろがあると感じています。

また、新たなジャンルとしてバッグなども展開していきたいと考えていますので、そういった領域でもサヴァリさんの知見をお借りしながら運用していきたいと思っています。

── サヴァリにはどのような支援を期待されていますか?

ムーンバット様:

新ジャンルに挑戦する際にも、どのような商品訴求やキーワード設計が有効なのか、ユーザーに価値を伝えるためのページ構成はどうすべきかといった点をサヴァリさんと一緒に整理していきたいと考えています。

Q9. 最後に、サヴァリとの関係を一言で表すと?

── サヴァリとの関係を一言で表すとしたら、何でしょうか?

ムーンバット様:

「課題整理から改善、実行までを伴走してくれる存在」です。最初から最後まで面倒見ていただけるので、とても心強いです。これからもよろしくお願いいたします。

編集後記(サヴァリ担当より)

ムーンバット様は、傘やアクセントファッション商品を長年手がけてこられた、伝統ある企業様です。百貨店営業で培われた確かな商品力をお持ちでしたが、EC運営においては専門知識が十分でなく、データ分析や改善の進め方に課題を感じておられました。

今回ムーンバット様の成果につながった要因は、「課題の切り分け」を明確に行えたことだと考えています。

売上が伸び悩んでいる原因は、必ずしも商品力だけではありません。アクセス数・検索露出・商品ページの情報設計など、複数の要素が関係しています。ムーンバット様の場合も、当初は需要の問題と捉えられていた部分をデータで整理した結果、検索結果で十分に見られていないことがわかり、商品名や説明文、キーワード設計の見直しによってアクセス改善につながりました。

アクセス改善後は購入率に焦点を当て、ユーザーが購入を判断するための情報を補強することで、段階的に改善を進めることができました。ムーンバット様のチームが提案を柔軟に取り入れ、スピード感を持って改善を実行してくださったことも大きな要因です。

今後も私たちは、ムーンバット様の新たな挑戦を最前線で支え続けてまいります。

ムーンバット株式会社

所在地 本社:京都市下京区室町通四条南入鶏鉾町493番地
代表者 代表取締役 社長執行役員 鎌田 尚
設立 1941年9月
事業内容 洋傘、洋品、毛皮、レザー、宝飾品、帽子などアクセントファッション商品の企画、輸入、製造、仕入、販売等を主な事業内容としております。
上場 東京証券取引所スタンダード市場
URL https://www.moonbat.co.jp/

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