2024年4月5日から4月11日までのECに関連する注目のニュースを5つピックアップして紹介します。本ニュースは物販ビジネス専門メディア「コマースピック」の提供でお送りしています。
ご紹介するニュースは次の5つです。
1、ヤマト運輸が会員向けに置き配の受取を可能に
2、総務省「家計調査」のビジュアライズで消費動向をチェック
3、楽天市場のランキング実績を自動で商品ページに掲載!
4、東南アジア進出でテストマーケティングするには?
5、商品画像のモデルの顔を自分の顔にできる顔合成AIサービスが登場
1.ヤマト運輸が会員向けに置き配の受取を可能に
ヤマト運輸株式会社は、2024年6月10日から、5,600万人以上が登録する個人向け会員サービス「クロネコメンバーズ」の会員を対象に、「宅急便」「宅急便コンパクト」の受け取り方法に、新たに「置き配」を追加すると発表がありました。
こちらの画像の7箇所で置き配の指定ができます。ヤマト運輸としては、再配達の削減、物流の効率化や温室効果ガス排出量の削減に貢献し、持続可能な物流の実現を目指すとのことです。
2.総務省「家計調査」のビジュアライズで消費動向をチェック
株式会社ロイヤリティ マーケティングは、2024年4月9日、総務省統計局が実施する「家計調査」のデータを用いて消費支出の全体傾向や地域別・品目別の支出推移、ランキングなどを確認できるダッシュボードを、データをビジュアライズして共有するプラットフォーム「Tableau Public」で公開しました。
引用した統計データの基となる「家計調査」は、総務省が全国約9千世帯の方々を対象として、家計の収入・支出、貯蓄・負債などを毎月調査しているものです。ビジュアライズされたダッシュボードでは年月・都市・品目分類などを選択するだけの簡単な操作で、見たい消費傾向を手間なく把握することが可能です。
概要欄にURLを記載しているので、ぜひご覧いただき、日々の業務に活用いただければと思います。
3.楽天市場のランキング実績を自動で商品ページに掲載!
Olec Solutions(オーレックソリューションズ)株式会社は、楽天市場ランキングに特化したスマホ対策自動化ツール「rankstamp(ランクスタンプ)」の販売を開始しました。rankstampは、特定のアイテムが楽天市場ランキングを受賞した貴重な瞬間を収集し、その事実を即座に商品ページに掲載するまでを完全自動で行うシステムツールです。
rankstampは24時間リアルタイム/デイリーランキングなど、全ジャンルの受賞情報を確認します。これにより、「今人気がある/売れている」ことを最も効果的にアピールすることが可能になります。また、rankstampが生成した画像を掲載できる箇所はスマホの商品ページに限らず、「PC用販売説明文」や「商品名」でも 受賞を同時にアピールすることができるとのことです。
情報の収集が大変な楽天市場のランキングを漏らさず拾えるのは魅力的ですね。
4.東南アジア進出でテストマーケティングするには?
株式会社GCCジャパンは、東南アジアへの進出前にテストマーケティングを検討している小売業の経営者・役員・マーケティング担当者・テストマーケティング担当者100名を対象に、東南アジア進出前のテストマーケティングに関する実態調査を実施しました。
「テストマーケティングを行うにあたり、「オンライン販売」と「現地での対面販売」のどちらを検討していますか。」と質問したところ、「オンライン販売」が33.9%、「現地での対面販売」が22.0%、「どちらも検討している」が33.0%という回答となりました。
オンライン販売でテストマーケティングを行いたいと思う理由として、「広い地域や異なる市場セグメントにアプローチすることができるため」が最も多く、「比較的低コストで始めることができ、コスト調整も可能なため」「ウェブサイトやSNSを通じたプロモーションの効果を確認できるため」と続きます。
また、現地での対面販売でテストマーケティングを行いたいと思う理由は「現地の人とコミュニケーションが取れるので会話の中での発見や気づきがあるため」「消費者から直接フィードバックが得られるため」「文化的感受性や地域特有のニーズを理解することができるため」の順になっています。
両者を見る限り、どちらも非常に重要な理由だと感じます。投下できる費用や先々の戦略に合わせて、実施するテストマーケティングを考えていきたいですね。
5.商品画像のモデルの顔を自分の顔にできる顔合成AIサービスが登場
株式会社メイキップは、ベータ版としてリリースしていた「FaceChange(フェイスチェンジ)」の提供を本格的に開始いたしました。株式会社パルが運営する、ファッション通販サイト「PAL CLOSET」が開催する「春のパルクロウィーク」に合わせての本格提供とのことです。
FaceChangeはモデルやスタッフコーディネートの顔をユーザー自身の顔に差し替えることで、着用時のイメージを明確化し、オンラインでの商品購入を促進するサービスです。オンラインでユーザーが洋服を購入する際の「自分に似合うかどうかわからない」という不安を解消することができます。
アイテム詳細画面へのバナー表示は、メイキップ社が提供するタグを挿入するだけで簡単に利用可能とのことです。
日々、いろいろなサービスにAIが導入され、技術の進化を感じます。今回のFaceChangeも、ミスマッチが起こりやすいECサイトでのファッションアイテムの購買体験が、より良くなることがわかるサービスですね。
以上、ECの未来ニュースでした。
以上、ECの未来®NEWSでした。