ECサイト運営で最もお悩みの方が多いのは集客方法でしょう。
楽天・アマゾンなどのショッピングモールはコストがかかる反面、運営会社自体が集客を代わりに行っているため、集客を意識しなくて済みます。
ところが自社ECサイト、自社ショップの集客となると、大きな会社やよほど商品やサービスに高いブランド力がないと、集客は難しいでしょう。
そこで今回は集客方法についてまとめてみたいと思います。
ECサイトの運営には「集客」が欠かせない
ECサイトの運営をしたいと考えている方もいるでしょう。そのような方が忘れてはいけないポイントとなるのが、どのように集客を実施していけばいいのかという点です。
実際にECサイトの運営を始めたとしても、サイトに訪問してくれる方がいなければ売り上げは伸びません。集客を増やしていくことで、売り上げアップにもつなげていくことが可能です。
ECサイトにおける、押さえておくべき3つの集客方法
- ・インターネット広告
- ・検索エンジン最適化(SEO対策)
- ・SNS活用
集客方法を把握したうえで、状況にあった形で集客を増やせるようにしましょう。
「インターネット広告」
インターネット上の広告は、大きく次の4種類に分けられます。
- ・リスティング広告
- ・アドネットワーク広告
- ・SNS広告
- ・動画広告
・リスティング広告の特徴
リスティング広告の特徴は、ECサイトだけではなくインターネット広告で費用対効果が高くてCV件数を多くとりやすいという点です。また利用するメリットには、運用費がかからない・ノウハウが蓄積できる・設定ミスなどにも迅速に対応可能などの点があげられます。
ただしメリットがある一方で、
- ・作業負荷がかかる
- ・リスティング運用方法を覚えるまでが大変
などの注意点もあげられます。
メリットだけではなく、注意点となるデメリットも把握したうえで活用するか検討しましょう。
・ディスプレイ広告の特徴
ディスプレイ広告というのは、検索サイトなどのサイドバナーやスマートフォンの下部に出てくるバナーのことを指します。膨大なデータからユーザーごとに最適なバナーを表示できるので、個人に合った形で広告宣伝ができるのが特徴の1つです。
ユーザーに合った広告が表示されるため、興味を持ってもらえる可能性が高いというメリットがあげられます。
一方でデメリットには、バナーを見ないユーザーもいる・目に入っても購入意欲が低いこともある・スマホだと文字入力が面倒で購入につながらないという点もあります。デメリットも押さえて、状況に合わせた形での活用が求められます。
・リマーケティング広告の特徴
リマーケティング広告は、ディスプレイ広告の一種という位置づけになります。自社のECサイトにタグを設置して、一度でもサイトに訪れたユーザーをバナーで追い続ける仕組みです。
一度ECサイトに訪れたユーザーを追うことになるので、購入意欲につながりやすいというのがポイントの1つです。
一方で注意点となるのが、一度サイトに訪問したユーザーを追うことになるので、新規の集客にはつながらない点です。
・SNS広告の特徴
ユーザーの属性に合わせた集客方法を利用したいなら、SNS広告の利用を検討しましょう。SNS広告では、ユーザーの属性に合わせて広告を出せるため、ユーザーに合わせて適切な形での広告配信が可能です。
このとき注意が必要になるのが、広告配信するSNSの種類ごとにメリットやデメリットが異なることです。
SNSごとの特徴を押さえたうえで、どのような広告配信の形式が適切か考えて活用することが大切です。
このようにインターネット広告といっても、さまざまな手法が存在しています。メリットやデメリットには違いがあるため、特徴を押さえたうえで状況にあった形で活用しましょう。
検索エンジンからの集客(SEO対策)
ECサイトに欠かせないポイントの1つである検索エンジン最適化は、SEOと呼ばれています。実際にSEOが大切といわれても、どのようなものなのか理解していない方も多くいます。
そこで集客方法を考えるのであれば、最初にSEOがどのようなものか押さえるところから始めましょう。
人々がインターネットを利用する際、検索エンジンのサイトを使って必要な情報を集めることが多くなっています。ECサイトを訪問する際も、特定のキーワードで検索する方が多くいます。このとき特定のキーワードで検索した際、検索結果の上位に表示されれば訪問者数を増やすことにつながります。そしてECサイトが検索結果の上位に表示されるように調整するための手法のことを、SEOと呼んでいるのです。
実際に検索エンジン最適化(SEO)について考えるとき、3つの軸となる内部施策・外的施策・コンテンツ施策についてそれぞれチェックしていく必要があります。
3つの軸の特徴を合わせたうえで、集客アップを目指していくことが大切です。
内部施策は、HTML構造などのサイト内の仕組みを改善していく方法です。関連性の高いページへスムーズに移動できるようにすることで、ユーザーにとって利便性の高いサイトにできます。
一方で外的施策というのは、ECサイトがほかのサイトでURLリンクによって紹介されて、被リンクが多い状態を目指す方法になります。この方法の注意点は、無理に被リンクを増やす行為はNGだという点です。外的施策単体で実践するのは難しいので、全体で考えていくことがポイントの1つです。
SEOにおけるコンテンツ対策では、検索ユーザーにとって最適なページを構築していくことになります。
コンテンツが充実していないと、検索順位の上位化は望めません。
コンテンツ対策のデメリットとしては、
- ・コンテンツの充実には時間がかかる
- ・量だけではなく質も求められる
という点です。
実際にSEO対策を実践するとき、1つのアプローチ方法だけでは効果が期待しにくいです。それぞれの対策を実行しながら、より良い形で集客数を増やしていけるようにしましょう。
個々のキーワードごとに、どのようなやり方が必要か確認していくこともポイントの1つです。
狙いたい商品に関するキーワードをサイト内の商品ページやお役立ち情報としてコンテンツ化すれば、Googleからみてユーザーにとって有益な情報(コンテンツ)があるサイトとして高評価を得やすくなり、上位表示される可能性が高まります。
SNSの運用
ECサイトの集客を目指すなら、SNS運用も大切なポイントの1つです。SNS運用が集客方法として欠かせない理由には、
- ・拡散性が高い
- ・用途が多岐にわたる
- ・低コストでの運用
が可能などの点があげられます。実践するときのポイントとなるのが、活用できるSNSにも複数の種類があることです。
SNSの種類ごとに、どのような形での活用が最適か考えていきましょう。
例えばSNS運用で活用されることが多いSNSの1つが「Facebook」になります。
Facebookの特徴は、
- ・30~40代のユーザーが多い
- ・基本的に実名での登録が必要
という点です。そのため比較的信憑性が高く、ビジネス向けのツールでもあります。
また活用するメリットが、写真や動画を使いながらテキストを中心にできることです。
またユーザーの「いいね」によって、ユーザーのフォロワーに拡散されるので、投稿を広めてもらえるというのも特徴の1つです。
一方で10~30代のユーザーが中心となっているSNSが「Twitter」になります。
Facebookよりも利用しているユーザーの年齢層が低いので、比較的若い世代へ宣伝したいという場合に積極的に活用するべきSNSでもあります。
Twitterを利用するメリットが、
- ・リアルタイムでの情報発信に強みがある
- ・投稿の拡散性が高い
- ・幅広いユーザーへのアプローチがしやすい
などの点です。
1つの投稿の文字数制限があるものの、拡散性が高いSNSという点を押さえておきましょう。
20代の女性を中心に多くのユーザーがいるSNSが「Instagram」です。そのため女性や若年層を中心に宣伝をしたいという場合には、Instagramを活用して宣伝するのも1つの手です。
実際にInstagramを活用する特徴は、
- ・視覚的イメージでアピール
- ・クオリティが重視される
などの点になります。
投稿には写真や動画が必須なので、視覚的イメージでの宣伝効果が期待できます。
そして投稿のユニークさやおしゃれさなどのクオリティによって、宣伝効果が大きく異なるので注意が必要です。
LINE
国内で最大のユーザー数を誇るSNSとなるのが「LINE」です。幅広い世代が活用しているので、積極的に活用することで高い宣伝効果を期待することが可能です。
さらに企業の場合には、ビジネス用の公式アカウントを作成するのも1つの手です。
公式アカウントをユーザーが友だち追加することで、直接アプローチをすることも可能です。
SNS運用といっても、利用するSNSの種類によってどのような形での宣伝が適しているのかという点には違いが見られます。
商品などを宣伝したいユーザー層などを考慮したうえで、活用するのに適したSNSを検討していくようにしましょう。
また個々のSNSの特徴を押さえて、相性の良い動画や写真などを投稿して宣伝効果を高めることが大切です。
自社のECサイトにあった集客方法を選ぶ3つのポイント
ECサイトで売り上げを伸ばすためには、ユーザーが訪問する機会を増やす・訪問したユーザーが商品に興味を持つ・実際に商品を購入するという流れが必要になります。この流れを作るための最初のステップとなるのが、サイトを訪問するユーザーの数を増やしていくための集客方法です。ですが集客方法といっても、複数の選択肢があげられます。そこで自社のECサイトにあった集客方法を選ぶためのポイントについて考えていきましょう。
ECサイトにあった集客方法を選ぶポイントの1つが、ターゲット層を決めるという点です。20代をターゲットとしている場合と、50代をターゲットとしている場合とでは、適した集客方法は異なります。
そのためメインとなるターゲット層を決めたうえで、どのような集客方法が適しているのか検討していくことが大切です。
さらに自社のECサイトにあった集客方法を決めるためには、使える予算・人的リソースの確認も欠かせません。予算や使える人材によって、できる集客方法は異なります。
予算や人材の制限の中でできる集客方法を考えて、実行していくことも必要です。
ほかにも集客方法を考えるうえで忘れてはいけないのが、効果が出るまでの時間です。すぐに効果が出る方法もあれば、効果が出るまでに時間がかかる方法もあります。最初は予算を割いてすぐに結果が出る方法を実践し、同時に中長期的な集客方法を実践するのも1つの手です。効果が出る時期を考慮したうえで、どのような形で集客を目指すのが適しているのか考えていくことも大切です。
ECサイトごとに特徴が異なっているからこそ、状況にあった集客方法を選びましょう。合わない集客方法を実践しても、サイトに訪問するユーザーを増やすのは難しくなります。ポイントをしっかりと押さえることが、より良い形で訪問するユーザーを増やすために必要だという点を忘れてはいけません。そのため最初にターゲット層や予算などをしっかりと設定しておくことも大切です。
まとめ
ECサイトに訪問するユーザーがいなければ、商品が売れて売り上げを伸ばしていくことができません。そこで集客方法を実践して、訪問するユーザーを増やしていくことが大切です。集客方法といっても、複数の選択肢があげられます。まずはどのような集客方法があるのか把握し、適切な形で実践していきましょう。
例えば押さえておくべき集客方法には、インターネット広告・検索エンジン最適化・SNS運用の3つがあげられます。方法ごとに異なるメリットやデメリットがあるため、特徴を押さえて適切な方法を実践することが大切です。ターゲット層や予算などのポイントから、自社のECサイトにあった集客方法を選ぶことでより高い効果が期待できます。
もし自サイトで集客にお悩みの方がおられましたら、サヴァリへご相談くださいませ。