近年、AI(人工知能)が目覚ましい活躍を遂げています。
ECサイトも漏れずAI(人工知能)をとり入れることによって、売上アップや新たなニーズを探すことにつなげられます。
AIといえば近未来的な印象で取っつきにくい印象ですが、正しく理解すると、その利便性の高さに驚くと思われます。
そこで今回は、ECサイトでAIを活用している事例をご紹介します。
AI(人工知能)とは
AI(人工知能)とは”Artificial Intelligence”で、日本語では人工知能といわれ、「学習・推論・判断といった人間の知能のもつ機能を備えたコンピューターシステム」と記されています。
大量のデータ(ビッグデータ)を取り入れて分析する「ディープラーニング」と呼ばれる手法により、人間では思いもよらなかった方法や解決策を生み出したりしており、囲碁やチェス、将棋のプロを破ったり、音声入力や翻訳など、AIは生活のあらゆるシーンで使われるようになりました。
ECサイトも同様に、購買層の好みを推定しておすすめを表示する、季節ごとの売上を予測して仕入に活かす、といった取り組みにもAIが活用されています。
ECサイトでAIが活用される方法3つ
大まかに分けると、ネットショップでAIを活用するための方法は下記3つですが、いずれもAIが自動で判断して実行することが可能となっています。
・ECサイト上で接客するツール
・商品をすすめるレコメンドエンジン
・お客さまの行動などを分析するツール
また、お客さまがどんな商品を見たか分析し、その履歴に応じて商品をレコメンドするなど、複数の機能を組みあわせたAIツールも登場しています。
ECサイト運営者はAIにどのように対応するか
AI(人工知能)は今までは人間が頭で行っていたことをできるシステムであり、ECサイトで効果を発揮するAIツールでは下記のように分類、活用されるようになっていますので、これらについて説明いたします。
・接客ツール系
・レコメンドエンジン系
・分析ツール系
接客ツール系
ECサイトにおけるお客さまの行動をリアルタイムで解析し、お客さまそれぞれに応じた1対1の接客をするツールで、いくつかのパターンに分けて最適な割引クーポンやポイント付与をします。
レコメンドエンジン系
お客さま個人に合うコーディネートを考えてくれるAIツールで、例えばファッションだとスタイリストやモデルが使ったAIツールにコーディネートを考えてもらったり、プロのセンスをとり入れられます。
メールや広告の配信、SNSとの連携もできるため、お客さまに対して様々なアピールを行ったり、購入に迷っているタイミングを見計らってリコメンドしたりと、幅広く活用されています。
分析ツール系
Google Analyticsのアクセスログを自動で解析し、改善に必要なポイントを教えてくれるツールです。
LINEなど様々なチャネルを使ってお客さまと個別のコミュニケーションを図ったり、実店舗のPOSデータなどの情報を合わせて分析することもできたりと、今までよりも効果的なアプローチを可能としています。
AIを活用したECサイトの実例
SELF株式会により、セールスオートメーションAI「SELF LINK」を東急百貨店オンラインショップへ実証導入した結果、SELF LINKの利用ユーザーは、非利用ユーザーに比べてコンバージョン率が約2.5倍、顧客単価は約1.6倍という導入効果を叩き出しています。
これはAI接客店員が、お客様のサイト滞在情報や会話履歴などからユーザーのニーズにマッチした商品提案、例えば「父の日特集」などのギフト提案を中心にオンラインショップ上での接客を展開したことで、コンバージョン率がより高まるということを証明しています。
海外においてはすでに先行しており、例えばTHE NORTHは2015年にIBMのもと「XPS」なるAIをECサイトに導入した結果、平均滞在時間が2分、商品のクリック数が60%と大幅改善されています。
他にもeBayもAIが画像データから商品を検索したり、AIによってメルマガの内容や配信シナリオの改善などでメルマガ経由の売り上げを増加させたりと、多種多様にわたって改善されています。
海外に比べると日本ではまだ出遅れている印象がありますが、デクワス株式会社さんからデクワス.VISIONなる画像解析レコメンドエンジンを導入した結果、売上が大幅に改善されるなど、EC業界におけるAIが徐々に浸透しつつあります。
まとめ
一昔前までは、AI(人工知能)といえば映画や本のSFのような話でしたが、今や家電のように、我々の生活圏にしっかり組み込まれるようになっています。
日々めざましく進歩しているため、ECサイト運営者にとってはこれから早めに取り組み、AI(人工知能)の恩恵を受けながら、自社サイトをより盛り上げていくのがトレンドとなるでしょう。
サヴァリはAIを利用したECサイト事業にも取り組んでいるため、もしご希望ノアk田がおられましたらお問い合わせくださいませ。