在庫を持たないのに売れる理由。消化率95%の受注生産ECの裏側を公開【UZUiRO(ウズイロ)・EC・ネットショップ】

店長編

今回ゲスト、株式会社 渦 japan 青木 淳 氏は、愛知県三河地方を拠点に、地産素材の調達から自社加工・販売までを垂直統合したカジュアルウェアブランド『UZUiRO(ウズイロ)』を立ち上げ。クリエイティブな感性を活かした独自のEC戦略とプロダクトを展開されていらっしゃいます。

青木氏に『DtoC』についてお話をお伺いしました!

▽UZUiRO(ウズイロ)がうまれるまで
UZUiROという名前でブランドを展開しております。愛知県の西尾市に拠点を構え、カジュアルウェアの製造と販売を行っています。強みは、県内の生産ネットワークを独自に構築し、生地を織るところから行って、自社でデザインパターンを作り、県内で縫製し、自分たちでお届けしています。僕は元々テレビの音響効果、妻は小中学校の理科教師でした。妻の育休中に自分たちでハンドメイドの服を作ってCreemaで1個ずつ売るといったことを元々は趣味のようなものから夫婦2人で始めました。知り合いから始まって、注文をいただくようになり、生地屋さんに探しに行っていましたが、生地を作る工程などが知りたくなり、近隣の繊維関係の工場を自分たちで訪ねていきました。当然500メートル単位で販売していらっしゃるような会社さんたちばかりで、歯切れを売ってもらったり端の使えない生地を分けていただいたりしましたが徐々に販売量が増えるにつれて、お仕事としてお取引をスタートさせました。各市の織物組合などから情報をもらって、直接訪ねるところからでした。平日は朝から晩まで作って、週末イベントや、鳴かず飛ばずのオンラインショップや携帯のモールなどに出品しつつ、いろんな需要を探りながら運営してきて、今のところ創業10年ずっと成長させていただいています。近隣で生産されている素材がカジュアルウエアに適した柔らかいガーゼなどだったので、必然的にそういった商品を取り扱っています。繊維業界自体がすごく縮小してなかなか地場だけで全て完結するのは難しく、かつ僕らも子育て世代で、車で行って帰ってこられる距離感で服作りができるということをすごく意識して、一宮や浜松などの会社さんともお付き合いしながらうまく対応しています。自社にも縫製できる機能があるのですが、近所の縫製工場さんにお願いする分と自社で作る分は効率的にしづらい、作りづらいものは自社内で作るようにしています。

▽ファストじゃないファッション/こだわりの自社縫製・染色
2割自社縫製、8割が外部委託です。受注をいただいてから実際お届けまでに大体5営業日とか7営業日ぐらいいただいています。縫製や染色を自社工場で行っています。事業をスタートしてからの考えとして、せっかく一生懸命作った生地が余ってしまうのはすごく問題だなと思っています。創業当時アパレル業界全体が在庫の廃棄などが社会的問題として取り上げられた時期でもあったので、どうやったら適切に作って適量でお届けできるかと考えてきました。しかし時代のニーズや季節性、最近では季節が伸びてしまうとかいろんな要因があるので、結局は予測ができないならば、頼まれてから作った方がいいのではないかという結論に達しました。仕掛品である程度まで作って、置いているのが7~8割になります。SKUはおよそ800、型番はおよそ300ぐらいです。色ごとで商品ページも作るので、ページ数で700~800を常時入れ替えていっています。アパレル業界の常識的なところを知らなかったからできたと思っています。

▽売り切るのに必要なこと
「作りたいものを作ろう」からスタートしていますが、当然それだけではなかなか売れないです。たくさん作りやすくてシンプルなデザインを多めに作って、時間をかけて凝ったものは数を少なくしたり、入口商品に当たるものはたくさん作ったりしています。商品のお客様に対してのアプローチの仕方やデザインの仕方は棲み分けています。消化率はおよそ95%、残り5%はセールに回って売れます。廃棄は今まで限りなく0に近いです。当社のスタートで、自分たちで織物工場に行って教えてもらってきた感覚があるので、当然、ただ単に買って仕入れて服を作るのではなく、あそこのおじいちゃんがこんなに汗を流して、こんな苦労して作ってくれたものをなんとか使い切りたい、という想いが、弊社のデザイナーや社員全体に浸透しています。それが服作りに対してのモチベーションに繋がり、地場で作ることにあたりすごくいい影響を与えていると思います。それからロングセラーの商品も多くあり、ありがたいことに弊社の場合は年をまたいでも使いやすいデザインで、お客様もご納得いただいていることが消化率の高さにつながっていると思います。

~第337回 ゲスト~

青木 淳 氏
株式会社 渦 japan
代表取締役

株式会社 渦japan 代表取締役。2016年に、生まれ育った愛知県三河地方を拠点に、地産素材の調達から自社加工・販売までを垂直統合したカジュアルウェアブランド『UZUiRO(ウズイロ)』を立ち上げた。「地方から面白いことを発信しよう」を合言葉に、新しいものづくりの形を追求している。映像サウンド演出という異色の経歴を持ち、趣味はブレイクダンスで、クリエイティブな感性を活かした独自のEC戦略とプロダクトを展開

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