集客はできているのに売上が伸びない…その原因と解決策を徹底解説。EFOツールの導入ポイントと導入後の運用も紹介!

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集客には成功しているものの、「なぜか購入まで進まない…」と感じているEC運営者の方も多いのではないでしょうか。

その原因のひとつとして挙げられるのが「カゴ落ち」です。

この記事では、カゴ落ちがECサイトの売上に与える影響と、その改善に効果的なEFO(入力フォーム最適化)の重要性、さらにEFOツールの機能や選び方について詳しく解説します。

 

 

 

 

なぜカゴ落ちは起きるのか?ECの隠れた損失要因

「カゴ落ち」とは、ユーザーが商品をカートに入れたにもかかわらず、購入手続きを完了せずにサイトから離れてしまう現象です。
多くのECサイトで見られるこの問題は、売上を大幅に減らす大きな要因です。

たとえば、月商100万円のサイトでカゴ落ち率が70%の場合、潜在的には約300万円の売上を獲得できるチャンスがあったことになります。
つまり、放置すれば巨額の機会損失に繋がりかねません。

カゴ落ちの主な原因

  • 入力項目が多く複雑
  • エラー表示が分かりにくく、リアルタイムで確認できない
  • セキュリティ対策への不安
  • 購入途中で明かされる追加費用(送料・手数料)
  • 支払い方法の選択肢が限られている

これらの障壁がユーザーの購買意欲を損ない、途中離脱を招いているのです。

 

EFO(入力フォーム最適化)でカゴ落ちを防ぐ

EFOとは「Entry Form Optimization」の略称で、入力フォームの利便性を高めて離脱を防ぎ、コンバージョン率を向上させるための施策を指します。

EFOの代表的な施策

  • 入力項目の削減
  • 自動入力補助の導入(郵便番号による住所自動入力など)
  • エラー表示の改善
  • デザインの見直し
  • セキュリティの強化

これらを組み合わせることで、ユーザーのストレスを軽減し、購入完了までスムーズに誘導することが可能です。

 

EFOツールの導入で解決できる具体的課題

 

入力途中でのエラー表示でストレス軽減

EFOツールは「リアルタイムエラー表示」を標準搭載していることが多く、入力中にエラーが発生するとすぐに指摘してくれるため、ミスをその場で修正できます。

入力補助機能で負担を最小限に

・郵便番号入力で自動住所入力
・氏名からの自動フリガナ入力
・サジェスト機能による候補提示
・半角・全角の自動変換

これらの機能は、入力の手間を減らし、ユーザーが途中で諦めるのを防ぎます。

プログレスバーで進捗を明確化

入力が複数ステップに分かれている場合、進行状況を示す「プログレスバー」があるとユーザーは安心感を持って最後まで進めます。「残り何ステップか」が可視化されることで離脱率が低下します。

離脱防止機能で最後のひと押し

ブラウザの閉じる動作や戻る操作を検知し、ポップアップで「入力途中です」「限定クーポンを配布中」といったメッセージを表示することで、離脱を防止できます。

ただし、過度な表示は逆効果になるため慎重な運用が必要です。

詳細分析機能で改善点を可視化

EFOツールは、フォームのどの項目で離脱が発生しやすいか、どこでエラーが多いかを分析し、ヒートマップやグラフで可視化します。

これにより、改善すべきポイントが明確になり、着実な施策が打てます。

 

EFOツール導入で得られる成果と投資効果

EFOツールは、次のような具体的効果をもたらします。

CVR(コンバージョン率)の改善

フォーム完了率が上がれば、そのまま売上増加に直結します。

カゴ落ち率の大幅低減

途中離脱を防ぐことで、売上ロスを最小限に抑えられます。

顧客満足度向上

ストレスのない購入体験がリピーター獲得にも繋がります。

運用負荷の軽減

ツールを活用することで、開発工数や専門知識がなくても効果的なフォーム改善が実現可能です。

月額費用は数万円〜数十万円ですが、CVRが1%改善するだけで月商1000万円のサイトなら売上が10万円以上増える計算となり、十分な費用対効果が見込めます。

 

最適なEFOツール選びのポイント

① 必要な機能の有無

自社の課題に応じた機能(リアルタイムエラー、入力補助、分析など)が揃っているか確認。

② 価格と費用対効果のバランス

月額費用と効果のバランスを確認し、長期的に利益が出るか見極めましょう。

③ 連携しやすさと導入のしやすさ

自社のECシステム(Shopifyなど)とスムーズに連携できるかを事前にチェック。

④ サポート体制

導入後のサポートの有無、レスポンスの早さ、運用アドバイスの有無を確認しましょう。

⑤ 分析・改善機能の充実度

ヒートマップや離脱箇所分析、エラー頻出項目の特定など、具体的な改善に役立つ分析機能を備えているか確認。

⑥ セキュリティ対策

SSL対応は必須。個人情報の取り扱いポリシーや第三者認証(ISMSなど)の有無も重要です。

⑦ A/Bテスト機能

複数パターンを比較して最適なフォームを選べるかどうかも、継続的改善のための重要ポイントです。

 

EFOツール導入後の運用の流れ

  1. 現状分析:どの項目で離脱やエラーが多いかを調査
  2. 目標設定:明確な数値目標(例:CVRを3%から4%に上げるなど)を設定
  3. ツール導入・設定:必要な機能を有効化し、テストも実施
  4. 効果測定・改善:データを元に改善施策を繰り返し実施

EFOは継続改善が前提の施策

ユーザーの行動は日々変化するため、フォームも常に最適化が必要です。

アクセス解析やユーザーテストを活用し、継続的な改善を心掛けましょう。

まとめ

ECサイトで「集客は好調なのに売上が伸び悩む」と感じているなら、まずはEFOに目を向けるべきです。
フォームの最適化は、売上を飛躍的に改善する強力な施策です。

機能・価格・サポート・分析力・安全性などを総合的に比較し、自社に合ったEFOツールを選択しましょう。
無料トライアルを活用して、実際の効果を確認してから導入するのがおすすめです。

適切なツールの導入と継続的な改善を重ねることで、カゴ落ちを防ぎ、ECサイトの売上を着実に高めることが可能になります。

 

この記事を書いた人

大山悠帆

ECマーケティング事業部マネージャー コンサルタント/コンテンツ編集担当/通販エキスパート資格

元システムエンジニア。BtoBからBtoC案件、動画制作スタッフとしてクライアントの売上改善や業務改善をサポート。
社内では営業改善、マーケティングを担当。多くのスキルと幅広い経験を活用してWEB業界に従事。
様々なジャンルにチャレンジしています。

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