ECモールでの転売を見逃すな!売上を守るための具体的対策と実践ノウハウ

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ECモールでの転売、見過ごしていませんか?
「知らないうちに自社商品が高額で転売されていた」「本当に届けたいお客様に商品が届かない」
そんな経験に心当たりがある方も多いのではないでしょうか。

売上は守りたい、でも転売は防ぎたい。

こうしたジレンマを抱えるショップ運営者の方のために、この記事では
ECモール上でできる具体的な転売対策や設定方法、さらに実践的な事例を交えて対策のポイントをわかりやすく整理しました。

転売リスクを適切に管理することで、正規ルートでの販売を安定させながら、ブランドの価値や顧客との信頼関係も守ることができます。

 

 

なぜ今、ECモールでの転売対策が必要なのか?

ECモールでの転売行為は、表面的には「販売数が伸びているように見える」かもしれません。
しかし実際には、価格の安定が崩れ、ブランドの価値を毀損するリスクを孕んでいます。

価格が吊り上がった結果、本当に買ってほしいユーザーが手に取れない状況が生まれたり、
転売目的の購入によりリピーターの獲得に繋がらないことも少なくありません。

こうした不整合は、長期的に見れば信頼性の低下や、顧客離れ、レビュー評価の低下、事業の継続の困難といった形で跳ね返ってきます。
だからこそ、転売の影響を軽視せず、仕組みとして防ぐことが大切なのです。

 

転売が引き起こす3つの主なリスク

価格の混乱

転売による価格設定により、自社で価格のコントロールができなくなります。
価格の乱れは自社での購入率の変化にも繋がります。

正規顧客の機会損失

転売目的の買い占めによって、本来の購入希望者が商品を手に入れられない事態が発生します。
その結果、一時的に販売機会を逃すだけでなく、購入希望者が他社商品で購入を行ってしまう可能性もあり
ブランドスイッチをしてしまう恐れもあります。

ブランドイメージの低下

顧客が転売商品だと気づかず、自店舗だと勘違いするケースもあります。
これが原因で場合によっては、企業全体への評価が下がる要因となります。
消費者が「このブランドは信頼できない」と感じるようになれば、リピート率にも大きく影響を与えるでしょう。

ECモールでできる4つの転売防止策

1. 購入制限機能を活用する

モールによっては、商品ごとの購入数に制限を設ける設定機能が備わっています。
この機能を使えば、大量購入による買い占めをある程度防止可能です。
これにより、転売目的の注文を抑えつつ、一般ユーザーへの公平な販売機会を確保することができます。

 

2. 価格モニタリングと市場調査

転売業者が利益を得にくい価格帯を維持するには、市場価格の定期チェックと柔軟な価格調整が不可欠です。

さらに、価格変動を追跡できるツールを導入することで、不自然な動きや異常な相場変化を迅速に察知し、適切な価格調整や対策の判断につなげることが可能になります。

 

3. 複数アカウントによる不正購入の検知

転売業者は、複数のアカウントを使い分けて購入を試みることがあります。
こうした行為に対しては、以下のような視点から不正の兆候を見抜くことが重要です。

  • 注文履歴が極端に似通っている
  • 購入直後に大量出品されている形跡

このようなアカウントが見つかった場合は、段階的な警告やアカウント停止などの措置を検討しましょう。

 

4. 在庫管理システムの導入と活用

リアルタイムで在庫の動きを追えるシステムを導入することで、異常な注文数に即座に対応することができます。

  • 異常注文のアラート機能
  • 購入傾向のデータ分析
  • 再販傾向の早期察知

こうした機能を活用すれば、正規購入者を優先した販売環境を整えることが可能になります。

 

転売アカウントを見つけたら

ECモールでは、転売行為を見つけた場合、通報機能を通じてモール運営に報告することができます。

  • スクリーンショットなど証拠を用意
  • 通報内容を明記して送信

通報後は、運営側での調査が行われ、必要に応じて警告やアカウント停止といった対応が実施されます。

 

規約に沿った運用も転売防止の一環

モールの利用規約には、「転売禁止」や「購入数の制限」などが記載されていることが多くあります。
規約をしっかりと確認し、それに則った販売運用を行うことは、事業者自身のリスク回避にもつながります。

  • 一度の購入数に上限を設ける
  • 利用条件や禁止事項を明記しておく
  • 規約違反時には適切な対処を行う

これにより、ルールに基づいた公正な販売環境が整い、ブランドへの信頼性も高まります。

 

まとめ

転売を放置することは、短期的な売上を確保する一方で、長期的な損失を生む原因となります。
ECモールの各種機能や設定を活用しつつ、継続的に販売状況を見直す仕組みづくりが欠かせません。
しっかりとした対策を取ることで、消費者との信頼関係を守り、安定した売上の維持へとつなげることができます。

 

この記事を書いた人

大山悠帆

ECマーケティング事業部マネージャー コンサルタント/コンテンツ編集担当/通販エキスパート資格

元システムエンジニア。BtoBからBtoC案件、動画制作スタッフとしてクライアントの売上改善や業務改善をサポート。
社内では営業改善、マーケティングを担当。多くのスキルと幅広い経験を活用してWEB業界に従事。
様々なジャンルにチャレンジしています。

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