カラーミーショップといえば、自分のお店をインターネット上に作ることができる「ネットショップ作成サービス」として有名で、2005年のサービス提供開始以来、国内最大級のネットショップ作成サービスとして中小規模の事業者さまから有名ブランドまで4万店舗以上(2022年4月時点)に導入されています。
カラーミーショップは、サービスを利用するだけでクラウド上でネットショップを構築できるASPカートシステムで、楽天のようなモールなどには出店せず、自社で独自のネットショップを立ち上げたい、といった方向けのサービスと言えるでしょう。
また、カラーミーショップは独自に調査を行い、「カラーミーショップのデータで読み解く、日本のネットショップの最新動向」を公表しています。
カラーミーショップ利用店舗の運営状況を表す数字や、カラーミーショップの現状をインフォグラフィックでまとめていますので、あわせてご覧ください。
目次
カラーミーとは
インターネットでお店を作る時も、エンジニアやデザイナーが必要となりますが、代わりに行ってくれるのがカラーミーショップです。
大手通販サイトとの違い
インターネットのショッピングと言えば「Amazon」や「楽天市場」など、大手通販サイトが有名で、それらへの出店を検討する方も多いのではないでしょうか。
「Amazon」のような複数の店舗が出店する形式のものは「モール型」と呼ばれており、文字通りショッピングモールのイメージです。実店舗でも、有名なショッピングモールには週末になるとお客さまが遠方からたくさん来るので、集客力がありますね。インターネット上でも同じです。
その反面、「出店料が高い」「競合との価格競争が激化しやすい」などのデメリットもあります。
カラーミーショップで作るお店はネットショップ(ECサイト)と呼ばれており、ショッピングモールなどに属さない単体のお店を持つイメージになります。
カラーミーショップで作るネットショップには、自分のお店の名前以外に余計な表示はありません。
表現が限定されるモール型と違い、商品やイメージに合わせて自由にデザインを決めたり、商品の表示方法を工夫したりすることができます。
お店のホームページとネットショップの違い
お店のホームページとネットショップの最大の違いは、ショッピング機能があるかないかです。
ホームページは商品を売るためというよりは、自分のお店や、母体になる会社について知ってもらうために作ります。たまに商品紹介のページもありますが、ラインナップや新作のイメージを伝えるなどが目的となるケースが多く、実際の購入に際しては別途設けられたネットショップへ誘導するのが一般的です。
ホームページの閲覧者には、商品の情報が目的のお客さま以外に、株主や採用希望者なども含まれます。商品を購入したいお客さまだけでなく、さまざまな立場の利用者をフォローする役割があると言えるでしょう。
ホームページとネットショップは、どちらも作り方によっては同じ機能を持たせることができますが、ネットショップのお客さまはショッピングが主な目的です。
商品を目立たせるためにも、お客さまに関係のない情報は極力載せないという使い分けをおすすめします。
カラーミーショップを選ぶメリット
長い歴史と蓄積されたノウハウ
2005年サービス開始という長い歴史と、蓄積されたノウハウが自慢です。
もちろん、長い=古いという意味ではなく、時代の最先端で頑張っている企業や店舗さまも新たに利用を開始し、実際に現在も4万を超える店舗に利用されています。
つまりカラーミーショップは国内最大級のネットショップ(ECサイト)作成サービスとして、時代に合わせてきちんと進化できている証ではないでしょうか。
カラーミーショップを運営するのは、GMOペパボ株式会社という東証スタンダード上場の企業です。
経営母体がしっかりしていないと、大切に成長させてきたネットショップの土台がなくなってしまうということもあり得ますので、カラーミーショップは安心感があるのではないでしょうか。
ランニングコストが安い
カラーミーショップは、月額料金が無料のフリープランと有料のプランを用意しています。
一番人気のレギュラープランは月額4,950円です。
なぜ無料プランと有料プランを用意しているかと言うと、ショップオーナーさまのステージに合ったサポートをしたいから。初期費用、導入費用をなるべく抑えたい方には無料プラン、ある程度月商が見込める方には販売手数料が0円になる有料プランがおすすめです。
当然、月額料金がかからない無料プランは、代わりに販売手数料がかかります。
これはカラーミーショップ以外のサービスでも同じ仕組みです。
販売手数料は売れれば売れるほど金額が大きくなるので、みなさんのお店が成長することを見越すと、月額料金との「損と得の境目」を考える必要が出ます。
加えて、カラーミーショップの有料プランは他社のサービスと比べて決済手数料も割安です。
こちらも売れれば売れるほど金額が大きくなる費用なので、安い方がランニングコストを抑えられるでしょう。
一見、「決済手数料が安そう!」と思っても「利用料」などの別名目で手数料が加算されるサービスもあるので、トータルのコストで検討することが重要です。
「最初はそんなに売れないかもしれないし」と不安な場合や、副業で小さく初めてゆっくり育てたい場合は、初期費用も月額費用もいらないカラーミーショップのフリープランではじめてみましょう。
月商10万円くらいになると、年間のランニングコストは月額制の方がお得になる場合が出てきます。
気軽にはじめたい方から本気で商売をはじめたい方まで、状況に合わせて選択できて、コストの安いカラーミーショップは賢い選択といえるでしょう。
個人の住所や電話番号を非公開にできる
ネットショップを開設する際、これまでは個人や個人事業主の方でも、特定商取引法に基づき氏名や住所、電話番号といった個人情報のサイト上への表示が義務付けられていました。
しかし事業者の個人情報が悪用されるなどのトラブルが起こるリスクがあります。
そこで消費者庁は「個人でネットショップを行う人は個人情報を非公開にしてもよい」という見解を示しました。
結果、カラーミーショップでもフリープランをご利用の個人・個人事業主の方の住所や電話番号の非公開設定が可能になりました。
これまでは個人でも必ず住所や電話番号を表示しなければならなかったのですが、非公開にすることで個人でのネットショップがより開設しやすくなったといえます。
ネットショップ作成サービスによっては、個人でも非公開設定ができないものもありますので、非公開にできることは大きなメリットでしょう。
充実した機能と洗練されたデザイン
カラーミーの機能はかなり充実しています。
カラーミーショップより細かいカスタマイズができるサービスもあるのですが、慣れないうちは少し敷居が高いので、「誰でも簡単に使えて必要十分」というちょうど良さがカラーミーショップのいいところです。
また、洗練されたデザインについては、ぜひカラーミーショップ公式サイトのテンプレートで確認できます。
カラーミーショップを選ぶデメリット
モール型のショップと比べると、集客や認知獲得が難しいといえます。
お客さまへの情報発信や、商品のアピールなどはショップオーナーさまが自主的に行う必要があります。これはカラーミーショップだけでなく、モール型以外のネットショップ全般に当てはまるデメリットです。
ただし、モール型では同種の商品を扱う他店と、モール側の仕組みとして価格を比較されてしまいます。そのため価格競争になりやすいという特徴がありますので、ネットショップのデメリットを知るのと同時に、モール型には別のデメリットがあることも理解しておきましょう。
海外への越境EC(国を超えてネットショップを展開する)を念頭に置いている方で、日本語を使わないスタッフとの連携を考えている場合は、カラーミーショップよりも外資系のサービスがマッチします。
カラーミーショップは一部アプリなどで多言語に対応可能な部分もありますが、対応しきれていない部分もあるので、その点はデメリットと言えます。逆に、日本語のネイティブが使うのであれば、カラーミーショップは日本のサービスとして最適化しているので、むしろ使い勝手はいいと言えるでしょう。
まとめ
カラーミーショップで作るお店とモール型のお店の違いや、ネットショップとホームページの違い、カラーミーショップのメリットとデメリットなど以上について解説しました。
作りたいお店や目指す月商によって、最適なサービスやプランは変わります。
自分が使いたい機能が用意されているか、自分が途中で挫折せずに続けられるサポートがあるか、目標の月商に届いた時に余分なコストを払っていないか、さまざまな点に注目してオンラインショップを目指していきましょう。