楽天市場といえば日本でも1,2を争うほど有名なECモールで、CMもときおり見かける方も多く、EC事業者にとって楽天市場は欠かせないモールです。
これから楽天に出店したい方にとってどのように行うか、出典の基本をまとめましたので是非参考になさってください。
楽天市場に出店するには
楽天市場に出店する流れ自体は非常に簡単で次の3段階のみです。
①出店の手続き
②楽天RMS(管理画面)の使い方を覚える
③商品を出品して実際に販売開始する
楽天市場出店の手続き
出店申し込み
楽天市場の画面から「出店申し込み」を行い、社名などの個人情報を入力・書類を提出して審査を通過したら契約完了です。
開店準備を行う
契約完了後は店舗や商品の登録とその審査など開店準備が必要です。
・ 配送業者との契約
・ 連絡先の入力
・ 出店料の振込み
・ 会社概要ページの作成(店舗情報、営業情報、決済登録、配送方法、消費税登録、返品など)
・ 商品ページの作成
・ スマホ向けのページ登録
上記全て済ませた後、「オープン審査依頼」を行って審査に通過すると、「店舗運営のルール検定試験」を受検しますが、この試験に合格しないと出店はできません。
審査依頼をする段階で「店舗運営のルール」を確認しておきましょう。
楽天RMS(Rakuten Merchant Server)の使い方を覚える
楽天RMSとは受注作業、顧客管理、ショップや商品ページ作成、分析や改善などの作業ができる「管理画面」です。
商品出品、販売開始
楽天市場での商品登録で必須項目は、次の項目です。
・ 商品名
・ 値段
・ 在庫数(1以上でないと販売できない)
・ ジャンル設定
・ 製品コード
この5つが必須項目になります。
お客さんに商品を購入してもらうには、商品の詳細説明や画像が重要なので、必須項目以外も入力しましょう。
各種の入力が終わったら、「店舗運営ルール検定試験」を受検します。
こちらも合格しなければ出店できませんので、しっかり勉強しましょう。
楽天市場の出店後にやること
販売ができたあとは、分析と改善を繰り返しながら売上アップを目指します。
分析する
楽天RMSの様々な数字から分析していきます。具体的には下記の通りです。
・ 10段階の評価の確認
・ クレームの確認
・ アクセス数などをグラフで確認
・ 売上の分析
・ 購入した顧客の情報や履歴を確認
売上を上げるためのチェックをしていくイメージです。
改善する
分析後は問題点を改善する必要がありますが、最初は何をしたらいいのか、優先順位をつけるのが難しいこともありますので、代行会社に介入してもらい改善を手伝ってもらったり、楽天市場の担当ECコンサルタントに相談しながら施策することもできます。
ただし、楽天のEC担当者は様々で期待できない結果になるケースもありますので、そういった場合は「経験豊富な担当者に変えてほしい」とお願いしてみましょう。
楽天市場の審査は厳しい
楽天市場の出店審査は、基本的に「厳しい」と言われており、誰でも出店できるわけではありません。
下記に出店できない事業者の特徴を下記にまとめました。
個人事業主以外の個人
個人事業主以外の個人が出品するのはまず不可能でしょう。
副業での転売やフリマアプリのような感覚では通りません。
個人で出店したい場合は、個人事業主として開業し、ある程度の実績を出してから申し込みましょう。
禁止されている商材での出店
アダルト商品やブランドのレプリカ品、法令で転売や所持が規制されているもの、公序良俗、モラルに反するものなど禁止されている商材で出店しようとする場合も、審査に通りません。
あらかじめ禁止されている商材で申し込んでしまうと、前項の個人事業主であっても審査には通りません。
事業や商品が曖昧
事業や商品に曖昧な点があると審査に落ちることがあります。そもそも楽天市場は「プロ向け」「大きな組織向け」のため個人事業主は審査に通りにくく、開業したてならなおさらです。
請求書や発注書の提出も求められるため、開業したばかりの事業主も厳しいと思います。
楽天市場ではとにかく「品質」にこだわっているため、事業や商品に曖昧な点がないか、きちんと確認してから出店準備をはじめましょう。
出店の注意ポイント
「なかなか審査に通らない」「楽天市場に出品したけど全く売り上げが上がらない」という思いをしないために、事前にやるべきことをお伝えします。
楽天市場の状態を知る
まずは自分の事業と似た会社が楽天で成功しているか調べてみましょう。
楽天市場向きではない場合、参入しても売上が上がらない可能性が高いため、じっくり考慮してください。
コストは計算する
楽天市場は、他のモールと比較すると月額料金が一番やすいプランで月8万円台と費用が高めです。スタンダードプランで月10万円台ですので、この料金を払っても利益が出るのかコストは計算しましょう。
どんな知識が必要か把握する
楽天市場では必ず担当のECコンサルタントがついてくれるものの、写真撮影や画像の加工、簡単なHTMLの調整は店舗スタッフでやる必要がありますので、担当を決め、運営体制を整えておきましょう。
個人/個人事業主が楽天出店をするために必要なこと
楽天市場は「プロ向け」のモールですが、開業届を行った個人事業主の場合は、審査に通る可能性があります。
出店できる個人事業主の特徴
・ 必要な書類をしっかりと揃えている
・ すでに事業を行なっており、実績がある
・ 販売できる商品がある
必要な書類とは、商材写真、商材の営業許可証、審査に必要な書類、住民票、印鑑証明書、店舗の写真だけでなく、請求書や発注書、仕事している様子の写真の提出など事業を行っている証拠の提出を求められることもあります。
自社の商品の写真やその説明も求められます。
個人事業主として出店を申し込む場合は、上記の書類をきちんと揃えた上で申し込むようにしましょう。
審査に通らない個人事業主の特徴と注意点
・ 書類に不備がある
・ 開業届を出したばかりで実績がない
・ 自社の商品が無い
開業届を出していても審査には通りません。
まとめ
楽天は日本国内のECモールの中でも特に歴史があり、1997年よりEC事業がスタートしています。また利用者数・流通金額も大きいため、楽天で正しい施策をすれば、楽天のパワーを借りて売り上げを大幅アップさせることが可能です。
しっかり基本を抑えた上で楽天出店を成功させましょう。