必見!ほぼ何もしなくても毎日の受注、出荷処理が自動で行われるロジレスの秘密【EC・ネットショップ】【episode202】

EC支援サービス編

必見!ほぼ何もしなくても毎日の受注、出荷処理が自動で行われるロジレスの秘密【EC・ネットショップ】【episode202】

今回ゲスト、株式会社ロジレス 代表取締役CEO 足立直之 氏は、新卒で楽天に入社し、楽天ブックスにて3年間、電子書籍事業の立ち上げなどをご担当。2017年に株式会社ロジレスを創業され、現在、EC物流の問題をよりよい方向に解決するためのSaaSプロダクトをご提供されていらっしゃいます。

足立氏に『受注から出荷業務を自動化』についてお伺いしました!

▽足立氏が作ったSaaSとは?

ECというのは注文が入ってから受注処理をして、物流の業務、最後に現場に商品を取りに行って梱包、出荷をして、お客様へお届けするという流れがあって、前半の受注処理のOMS、後半部分がWMSというそれぞれのソフトがあります。
一般的には2つを使って一連のオペレーションをするのが常識的な流れですが、その2つを両方作って一体型にして、注文が入ってから倉庫作業のオペレーションまで、すべて1つのプロダクトで完結するというSaaSを作っています。
2つ採用してそこを繋げるというのが一般的な考え方で、私たちが作り始めた時はそういったものが世の中になくて困って、そういうものが欲しいなというところから作ったという背景があるので、現時点でも一般的なやり方ではないと思います。
諸説ありますが生い立ちを辿ると、そもそもBtoBとBtoCの商習慣は結構違うのではという話があって、BtoBは売れた順に出荷するのではなくて、お客様によって早くしなくてないけないお客様だったり、少し待っていただけるお客様だったり、お客様によって注文管理するので、受注側で1回止めなければいけなかった、というのがBtoBの商習慣だと思います。
一方BtoCは、基本的には売れた順にお客様にお届けしていきますが、これがBtoBからBtoCに流れが移った時に受注の管理と倉庫の管理は別々に行うという一般的な常識があったので、恐らくそれを踏襲して進化していったのではないかと思っています。
前々職の楽天ブックスにいた頃は、店舗との関りがなかったため、店舗がバックヤードで何をしているか等を全く知らなかったのですが、楽天を退職後EC事業で起業した時に、世の中にあるソリューションを色々組み合わせて、商品が売れてから出荷するまでのオペレーションを作りました。
でもいくつかのプロダクトを組み合わせてバックヤードのオペレーションを構築すると、別々のシステムなのでうまく進まないことが出てきた時に、楽天では注文が入ってから倉庫内にデータ連携し、倉庫内での生産性の向上に対して、大きなコストを掛けていてコミットしていたことを思い出して、楽天のようなオペレーションに何とかできないか、とシステムを探しましたが見つからなかったので、それであれば自分たちの社内システムとして作って、ECで売れたらそのデータが基本的にはすぐに倉庫に流れるような仕組みができると、受注処理する側も倉庫側もお互いにメリットがあるということが、このプロダクトを作り始めるきっかけになりました。

▽自社の社内システムを、ソフトにしたきっかけは?

EC事業をやっている知り合いから、バックオフィスが結構大変という話を聞いた時に、私たちは自社システムを開発したらオペレーションがすごく楽になったことを話したら、そのシステムを使いたいと言っていただいて、それが色々と広がって他社からも同じように言っていただくようになったので、自社で楽をするために開発したツールだけれども、他社にもより価値を与えられる可能性があるならSaaSのようにしていこうか、と意思決定をした流れです。
ただ私たちがしていたオペレーションは、売れたものをひたすら配送するぐらいの受注処理しかしていなかったのですが、他社のオペレーションを聞くと、お客様の購入体験やお客様に対してより良い商品を届けるためにいろいろなことをやりたいという方々の思いがあって、1番難しそうなことをやっている会社に満足して使っていただかないことには、このシステムが広まらないだろうと思ったので、その思いをシステムに乗せていくことが非常に難しかったです。
数社の倉庫とEC事業者の現場にそれぞれ1年半くらい入らせていただいて、日々の不満や受注管理、倉庫管理で困っていることや、EC業界にいる方の思い、どういう工夫をされて受注処理をしているのかを教えてもらって、それをとにかくシステムに落とし込んで、ひたすらブラッシュアップするということをしていました。
目の前にいる倉庫とEC事業者が、このシステムを使って幸せになったくらいのところまではやりきらないと、自分たちも気持ちが悪いというところがあって、技術的にできることはとりあえず全部できるようにした上で、納得いくところまでプロダクトを作っていこうという意思決定をしていました。
私たちのプロダクトは、こちらがカスタマイズするのではなくて、お客様ご自身で簡単にカスタマイズができるようなプロダクト設計になっていて、いわゆる完全にシステム内に内包化されたRPAみたいなものになっています。
構築してEC事業者が新しいことを始めようと思った時やこれまでのオペレーションを踏襲したい時に、簡単に設定できるようなEC業界におけるカスタマイズや難しいオペレーションにも汎用的にできるようなところを目指して作ってきました。

このほかにも盛りだくさん、『受注から出荷業務の自動化』について公開しています。
それではお楽しみください。

~第202回 ゲスト~

足立 直之 氏
株式会社ロジレス
代表取締役CEO

新卒で楽天に入社し、楽天ブックスにて3年間、出版社への営業や電子書籍事業の立ち上げなどを担当。
2012年に自分たちでECサイトを立ち上げ運営を開始。自社の業務を効率化するためのシステム開発を
していく中で、同様の課題を抱えている人たちの存在を知る。
2017年にロジレスを創業。より多くのEC事業者の課題を解決したいと考え、SaaSプロダクトとして提供開始。
EC物流の問題をよりよい方向に解決していくことを目指す。

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