Google広告とは、Google社が提供するWeb広告全般を指します。
主にGoogle検索エンジンや、傘下のYouTube、提携サイト(価格.com、livedoorなど)に広告を掲載するサービスです。「ググる」という言葉が広く浸透しているように、Googleは世界中で利用される巨大な情報プラットフォームであり、日本国内でも多くの人が利用しています。
そのため、Google広告は非常に効果的なマーケティング手段と考えられますが、Google広告には様々な種類があり、どれを選べばよいか迷う方もいるでしょう。
今回はGoogle広告の主要な8種類について、その特徴と目的別の使い分けを解説します。
目次
Google広告の主な種類
Google広告は大きく「検索」「ディスプレイ」「YouTube」「その他」の4カテゴリに分けられ、さらに細分化すると以下の8種類が存在します。
広告の目的やターゲット、商材に応じて最適な種類を選ぶことが重要です。
①検索広告(GSA):ニーズが明確なユーザーに
検索広告(リスティング広告)は、ユーザーがGoogleで検索したキーワードに応じて、検索結果画面にテキスト形式で表示される広告です。
ユーザーの「知りたい」「買いたい」といった明確な検索意図(顕在ニーズ)に対して直接アプローチできるため、購入や問い合わせに繋がりやすいのが最大のメリットです。特にBtoBサービスや地域ビジネスに適しています。
デメリットは、検索行動を起こさない潜在的な顧客層にはリーチできない点です。広告が届く範囲は限定的になります。
②ディスプレイ広告(GDN):潜在層への幅広いアプローチ
ディスプレイ広告は、提携WebサイトやYouTube、Gmail、アプリなどに表示される、主に画像や動画を用いたバナー広告です。
まだニーズが明確でない潜在層に対して幅広くアプローチできるのが特徴です。視覚的な訴求が可能なため、アパレルや旅行などの商材に向いています。
ターゲットの属性(年齢、性別、興味関心など)で絞り込んだり、一度サイトを訪れた人に再アプローチ(リマーケティング)したりすることも可能です。
デメリットは、検索広告に比べて直接的なコンバージョン率は低い傾向にある点です。魅力的なバナーやランディングページの制作が重要になります。
③動画広告(YouTube広告):高いリーチと訴求力
世界第2位のアクセス数を誇るYouTubeに配信できる広告です。動画再生前後や再生中、検索結果などに表示され、スキップ可能なもの、不可なもの、短いバンパー広告など多様な形式があります。
メリットは、非常に高いリーチと、映像・音声による効果的な訴求力です。詳細なターゲティングも可能で、費用対効果も(スキップ時は課金されないなど)比較的高いと言えます。
デメリットは、動画制作のコストと手間がかかる点、スキップされる可能性がある点、質が低いと逆効果になるリスクがある点です。
④デマンドジェネレーションキャンペーン:Googleサービスへの自動配信
Google Discover、YouTube、Gmailなどのフィード内に表示される広告です。
AIが配信面を最適化してくれるため、比較的簡単に運用できます。
YouTubeショートなどにも掲載できる点が魅力ですが、配信先がGoogle関連サービスに限られるため、配信ボリュームは限定的です。
⑤ショッピング広告:購買意欲の高いユーザーへ直接アピール
Google検索結果の「ショッピング」タブや検索結果画面に、商品画像、価格、店舗名などを直接表示できる広告です。
購入意欲が非常に高いユーザーに直接商品を提示できるため、コンバージョン率が高いのが特徴です。ECサイトの集客に非常に有効です。
デメリットは、Google Merchant Centerへの商品登録など設定に手間がかかる点、キーワード指定ができず配信はGoogle任せになる点です。
⑥アプリ広告:アプリのインストール促進に特化
モバイルアプリのインストールや利用促進を目的とした広告です。
Google検索、Google Play、YouTube、Discover、提携サイトやアプリ内に、テキスト、画像、動画など様々な形式で表示されます。AIによる自動配信で手間はかかりませんが、詳細な成果分析が難しく、iOSアプリへの効果は限定的という側面もあります。
⑦スマートアシストキャンペーン:初心者向けの簡単自動運用
広告運用初心者でも簡単に始められる、AIによる自動運用キャンペーンです。
最低限の情報(見出し、説明文、URLなど)を設定するだけで、Googleが最適な配信を行ってくれます。
デメリットは、キーワードや地域などの詳細なターゲティングができない点です。
⑧P-MAXキャンペーン:全配信面でコンバージョン最大化
Googleの持つ全ての広告枠(検索、ディスプレイ、YouTube、Discover、Gmail、マップなど)に横断的に配信し、設定したコンバージョン目標の達成を最大化するようにAIが自動で最適化するキャンペーンです。
幅広い配信面で機会を捉えられるのが魅力ですが、自動運用のため詳細な成果分析は困難です。
また、効果的な運用には過去の配信実績データが必要となります。
Yahoo!広告との違い
主な違いはユーザー層です。Googleは比較的若い世代が多くモバイル利用が中心ですが、Yahoo!は40代以上のビジネスユーザーが多くPC利用が多い傾向があります。
また、GoogleはAIによる自動化が進んでいますが、Yahoo!は広告審査が比較的厳しい場合があります。ターゲットに合わせて媒体を選んでいきましょう。
プロに任せる or 自社で行う
Web広告はターゲティングや費用発生条件をコントロールしやすく、無駄打ちが少ないメリットがありますが、知識がないまま運用すると効果が出ないばかりか、無駄な費用が発生する可能性もあります。
可能であれば、信頼できるプロに任せるのがおすすめです。
ただし、費用や内容について明確な説明をしてくれる誠実な業者を選びましょう。
まとめ
Google広告は効果的なマーケティングツールですが、種類が多く、それぞれに特徴があります。
目的やターゲットに合わせて最適な広告タイプを選び、キーワード選定、広告文・クリエイティブ作成、予算設定、入札戦略などを適切に行うことが成功の鍵です。
さらに効果を高めるには、定期的な効果測定と分析、改善、そして他の広告プラットフォーム(SNS広告など)との連携も視野に入れ、最新のトレンドに基づいた運用を心がけましょう。
ぜひ適切な知識と戦略をもってGoogle広告を活用し、ビジネスの成長につなげてください。
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