商品企画の基本と成功戦略!自社の強みを活かした商品づくりの基本プロセスを解説!

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商品企画は、自社の技術や強みを活かし、魅力的な商品やサービスを生み出すための重要なプロセスです。
「商品がどのように生まれるのか」「企画時に何を重視すべきか」といった疑問を持つ方も多いでしょう。

今回は商品企画の基本的な流れや具体的な進め方、成功のポイントを解説します。
基礎知識を理解し、自社の販売戦略や店舗運営にお役立てください。

 

 

商品企画とは

商品企画とは、新商品のイメージを具体化するプロセスであり、商品開発とは異なります。
商品開発が実際の製造工程を指すのに対し、商品企画はアイデアを形にする段階を指します。
実際には、商品開発を含めた一連の流れを「商品企画」とする場合もあります。

 

商品企画の切り口

商品を企画する際の切り口には、以下の4つのアプローチが有効です。

・既存顧客に提案できる別の商品
・顧客が次に必要とする商品
・自社の技術やリソースを別のマーケットに転換できる商品
・その市場で既に売れているものを模倣した商品

商品企画の効果

商品企画を通じて自社商品を販売することで、以下の効果が期待できます。

・新規顧客を獲得
・顧客の流出防止
・客単価、購入点数、購入頻度の向上

ただし商品企画にはコストも時間も大幅にかかることを知っておきましょう。

 

商品企画の進め方

①調査、分析

商品企画の第一歩は、自社の強みや顧客ニーズを把握することです。自社の技術や成功事例、顧客の課題や購買傾向を分析し、新たな商品アイデアの基盤を作ります。

②アイデア出し

市場ニーズから発想する「マーケットイン」と、自社の技術を活かす「プロダクトアウト」の両面からアイデアを出し、複数の視点でブラッシュアップを行います。

③ターゲット、コンセプトの決定

5W2Hを活用し、ターゲットや価格、デザインなどを具体化します。類似商品がある場合は、競争優位性や付加価値を明確にすることが重要になります。

④企画立案、プレゼンテーション

市場動向、商品概要、収支計画、販売戦略を含む企画書を作成し、社内プレゼンを実施。コストや売上見込みを検討し、実現可能性を判断します。

⑤商品開発、製造

試作品を製作し、デザインや使用感の改善を重ねます。テスト販売やモニター調査を活用し、最終仕様を確定した後、製造工程へ進みます。

⑥プロモーション、市場投入

ターゲットに合った販促手法(SNS、広告、イベントなど)を活用し、商品の認知度を高めます。差別化を図り、顧客の共感や愛着を生むことが成功のカギです。

 

商品企画を成功させるポイント

ターゲットの選定と商品コンセプトが最大の鍵

商品企画で最も重要なのは、ターゲットの選定と商品コンセプトの明確化です。
一部の社員の意見や技術者のこだわりだけでは、市場ニーズに合わず、売上につなげることは困難です。
市場調査を徹底し、「顧客に提供できる価値」や「自社の強みを活かせるポイント」を見極めることが求められます。

また、一貫したコンセプトを言語化し明確にすることで、販売戦略が立てやすくなり、ステークホルダーの理解を得やすくなります。
さらに、チーム内での共通認識が深まり、モチベーションや推進力の向上にもつながります。

市場と自社の強みを的確に分析し、ターゲットに響くコンセプトを構築することが、商品企画を成功に導く鍵となるでしょう。

 

外注先の選定も重要

商品企画を円滑に進めるには、工場や広告会社などの外注先の選定が重要です。
工場に試作や製造を依頼する際は、得意分野や実績、品質・製造管理体制を事前に確認し、信頼できるパートナーを選びましょう。特に、化粧品やサプリメントの製造では、GMP(医薬品製造適性基準)認定の有無もチェックしておく必要があります。

また、商品開発ではスピード感が求められるため、競合に遅れを取らないよう納期やスケジュール管理も徹底することが大切です。

 

商品企画の検証と改善

多くの商品は、試行錯誤と改善を繰り返しながら市場に登場します。
重要なのは、企画の全体像を把握し、その延長線上で進めることです。
これにより、抜け漏れやミスを防ぐことができます。

また、売上が伸びなかった場合は、さまざまな角度から原因を検証する必要があります。
例えば、「顧客ニーズに合わなかった」「商品デザインがわかりにくかった」「プロモーションが機能しなかった」などの可能性が考えられます。

アンケートや口コミ、プロモーションの流入数を分析し、効果検証を必ず行いましょう。

 

まとめ

商品企画は、顧客ニーズと自社の強みをどうマッチさせるかが鍵となります。
そのため、ターゲットの選定とコンセプトの設定が特に重要です。

「想定していた売上に届かない」「事業の継続が難しい」といった事態を防ぐには、企画段階でのブラッシュアップを徹底し、リリース後も効果検証を行うことが不可欠です。

市場の反応を分析し、改善を重ねることで、競争力のある商品へと成長させていきましょう。

この記事を書いた人

大山悠帆

ECマーケティング事業部マネージャー コンサルタント/コンテンツ編集担当/通販エキスパート資格

元システムエンジニア。BtoBからBtoC案件、動画制作スタッフとしてクライアントの売上改善や業務改善をサポート。
社内では営業改善、マーケティングを担当。多くのスキルと幅広い経験を活用してWEB業界に従事。
様々なジャンルにチャレンジしています。

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