Amazonマーケットプレイスに出店するも広告費の評価基準がいまいちわからないという方も多いのではないでしょうか。今回は広告費などの指標を評価する基準について解説します。
目次
Amazonで販売する際の評価基準
「Amazonにおける優秀なコンバージョン率とは?」
「売り上げの何%を広告に費やすべき?」
「広告で期待できるクリック率は?」
Amazonで商品を販売するブランドの多くが、事業の指標についてこのような疑問を抱いていると思われます。ことは間違いありません。そんななか、Fortunet Partnersが発表したのが18の主要なパフォーマンス指標に関するベンチマークを示すレポート「Benchmark Guide for Amazon Private Label」です。
商品レビューの平均評価は4.6以上が「高い」
星1つから5つまであるAmazonの商品レビューの平均評価は、どれくらいであれば「高い」と言えるのか。
Fortunet Partnersによると、平均4.6以上は「高い」、4.4〜4.6は「少し高い」、4.1〜4.3は「平均」、3.8~4.0は「少し低い」、3.8以下は「低い」としています。
Amazonの広告で押さえておくべき5つのベンチマーク
売上高広告費比率(ACoS)
ACoSは、広告費を広告関連の売り上げで割ったもので、広告効率を図る指標です。
投資家は一般的にACoSが低~中程度の売り手を好みますが、スコアが高いブランドには成果を改善する機会があると考える人もいるでしょう。
ACosの指標:60%よりも大きければ「高い」、33~45%なら「適正」、25%よりも小さければ「低い」
指標改善に向けたアドバイス:さまざまなタイプのAmazon広告を試し、商品の季節性に合わせて入札と広告費を調整しましょう。
総広告費売上比率(TaCoS)
TaCoSは、広告費を総売上高で割ったものです。
たとえば消費者がAmazonの検索結果でリストをクリックした場合など、広告主導の売り上げが後にオーガニックな売り上げにつながる割合を評価する方法です。
投資家は、TaCoSを広告効率の重要な指標と見なしています。このスコアが低いほど、最終的な利益率のアップにつながりやすいことを示します。
TaCosの指標:35%よりも大きければ「高い」、20~25%なら「適正」、15%よりも小さければ「低い」
指標改善に向けたアドバイス:TaCoSが高すぎる場合は、SEOを改善し、ブランド認知度を高めることで、オーガニックな売り上げを増やすようにしましょう。
広告販売比率
総売上高に占める広告売上の割合。比率が高ければ利益率が低くなる可能性があります。しかし、数値が低ければ、広告を増やすことで売り上げを伸ばせる可能性もあります。
広告売上の指標:60%よりも大きければ「高い」、35~45%なら「適正」、25%よりも小さければ「低い」
指標を改善するためのアドバイス:特に人気のある商品については、安定した「適正」のパーセンテージをめざす。パーセンテージが高すぎる場合は、パフォーマンスの低い広告タイプの入札と予算を下げることを検討しましょう。
クリック率(CTR)
広告を見てクリックした消費者の割合。効果的な広告キャンペーンが消費者を引き付けていることを示唆するため、バイヤーはCTRの高い企業を好みます。
CTRの指標:0.6%よりも大きければ「高い」、0.25~0.4%なら「適正」、0.15%よりも小さければ「低い」
指標を改善するためのアドバイス:消費者の関心を引くためにクオリティの高い商品画像を使用しましょう。AmazonのA/Bテスト機能「Manage Your Experiment」機能を使って、画像とタイトルのA/Bテストをし、最も最適な組み合わせを見つけましょう。
クリック単価(CPC)
広告費をクリック数で割ったもの。バイヤーは一般的に、効率的な広告費と高い利益率を示すため、低いCPCを好みます。しかし、たとえクリック単価が高いキーワードでも、許容範囲内のコストで売り上げを促進できるなら、必ずしも悪くはないでしょう。
クリック単価の指標:2ドルよりも大きければ「高い」、0.9~1.4ドルなら「適正」、0.6ドルよりも小さければ「低い」
指標を改善するためのアドバイス:関連性のあるロングテールキーワード(複数語の組み合わせからなるキーワード)をリサーチしましょう。また、関連性のない検索キーワードからのクリックを防ぐために、ネガティブキーワードを使用してみましょう。ネガティブキーワードを除外登録することで、指定したキーワードがユーザーの検索クエリで使用された際に広告が表示されなくなり、コストダウンを図ることができます。
まとめ
今回はAmazonマーケットプレイスにおける広告費の評価基準について解説しましたが、Amazonマーケットプレイスの広告費の評価基準も見当がつきやすくなったのではないでしょうか。
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