【知らないとヤバイ】ECサイトを作るだけでは売れない!全国の店舗が一気に売れるBtoB戦略の裏側【EC・ネットショップ】【episode205】

自社EC編

【知らないとヤバイ】ECサイトを作るだけでは売れない!全国の店舗が一気に売れるBtoB戦略の裏側【EC・ネットショップ】

今回ゲスト、株式会社早和果樹園 代表取締役社長 秋竹 俊伸 氏は、農林水産省果樹園芸試験場興津支場(現、農研機構 果樹研究所柑橘研究興津拠点)を経て、2017年9月に代表取締役社長に就任。ビジネス学修士(MBA)をお持ちでいらっしゃいます。

前回に引き続き、秋竹氏に『6次産業でつなぐ認知の広げ方』についてお伺いしました!

▽ECサイトを作っても売れるとは限らず、リピーターばかりで広がりがないですよね?

リピーターは多いですが、それだけでは売れないですよね。
冬の販売期間が1.5カ月くらいなので、そのみかんを試飲試食することもできません。買ったことがある方がまた買ってくださり、口コミなど見て買ったことがない方も待ってくれている、そんな状況になっています。
ネットショップを作ったから売れるというわけではなく、長年かけてサイトが出来上がってきました。
最近ライブコマースも始めましたが、それだけだとなかなか難しいです。6次産業で形にしていこうと思うと、私はやはりBtoBが外せないかなと思います。
弊社の場合、オリジナル商品でお客様が知って認知された商品が、直接BtoCに入ってくるので、その人を増やさないといけません。
広告を打ってお客様を新規で取るというよりも、弊社のジュースを広告塔にして全国に配って、そこからお客様をどんどん作っていく、そのためのWEBは受け皿であると思っています。
BtoBで売れて、その商品を買ったお客様が自社に来て、今度ネットで人気が出てきたら、ネットで人気の商品を卸してほしいと言われ、そのサイトを見て画像をくださいということがあります。
テレビで放映されると、全国に置いている売り場が一気に売れるんですよ。放映翌日、弊社に沢山注文が来て、在庫が無くなってしまうこともあります。
広げるというのは重要なことで、どこかにアウトソーシングして作っているわけではなく、弊社で製造所、製造部も持っているので、しっかり作って、しっかり拡散して、受け皿はしっかり自社のネットで取ってSNSも駆使して、お客様にできるだけ早和果樹園を知ってもらう、いわゆる“タッチポイントを増やす”ということをしています。

▽ネットとリアルを駆使するやり方をブラッシュアップしていけばいいのでは?

お客様の動向が変わってきているのか、元々あったのかは分かりませんが、どこかで飲んでおいしいからネットで買って、次は弊社に来てみたいというお客様がすごく多いです。
見てみたい、食べてみたい、1回店に行ってみたいというのが最近増えてきて、ショップの店長からも、それならパフェを作ってカフェをやらせてほしいと頼まれ、社員に飲食店を取ってもらってパフェを出して、それをLINEでお客様に宣伝したら直接来るようになってきたんです。
今、オープンカフェを作ろうとしているのですが、そこで直接みかんを買ってもらえるようにするとか、お客様は本拠地があったら絶対に来てくれます。その後、来れなくなってもネットで買えますし、サービスエリアでも買えますし、色んな所に弊社の商品が売れるタイミングがあったら、リピーターが増えていくんじゃないかと思い進めています。

▽今後どうしていきたいですか?

新卒採用で毎年5人ほど採用しており、若い子がどんどん増えてきています。我々農業者で自分の家だけ、自分たちの組合、近くの人たちでやっていたのが、外から沢山の人が来て、店舗やLINEを使ってお客様を呼ぶ施策など色んなことをやってくれる、というのを見ていたら面白いんです。最近、若い子たちが育ってきて、この子たちに活躍の場を与えたいということを強く思い始めました。
農家に生まれて農業者でずっとやっている我々としては、拡大路線で行くのが一番自分たちも面白いし、魅力も出てくるし、地域にも役に立つということで、そちらを頑張っていきたいです。
その一つとして、リアルの店舗を作ったり、工場の規模を大きくしたり、この5年間くらいで一気に動いていこうかなと思っています。
当然、地域貢献、地方創生とよく言われますが、やはりやっている我々が面白くないと続きません。
ずっと人が増えてきて、この人にどういう仕事を与えていこうとか、次にどういうステージまでいこうとか、そういうことをずっとやっていて、気が付けばここまで来ていました。
和歌山は有田みかんの産地で、まだ沢山あるので、これを活用したら面白い方向に行けるのではないかということは常々思っています。
リスクは当然ありますが、挑戦しがいはあると思っています。

この他にも盛りだくさん『6次産業』について公開しています!
自分たちで生産から販売まで行いたい農業者様、漁業者様のご参考になるかと思います!
それでは秋竹氏流『6次産業でつなぐ認知の広げ方』についてぜひお楽しみください!

~第205回 ゲスト~

秋竹 俊伸 氏
株式会社早和果樹園
代表取締役社長

和歌山県有田市出身。高校卒業後、農林水産省果樹園芸試験場興津支場(現、農研機構 果樹研究所柑橘研究興津拠点)を経て、1996 年就農。2000年、出荷母体である共選組合の法人化に伴い、同社に入社。入社後も30歳過ぎまでは専業農家として有田みかん栽培に従事する。2009年、総務部長就任。取締役専務を経て2017 年9月に代表取締役社長に就任。ビジネス学修士(MBA)。

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