マーケはマッチしていますか?ECプロ人材が業界、ステージでまったく変わるマーケティングで成果を出す!【episode172】

マーケッター編 越境EC編

マーケはマッチしていますか?ECプロ人材が業界、ステージでまったく変わるマーケティングで成果を出す!

今回ゲスト、株式会社 WUUZY 代表取締役 竹中 星矢氏は、
19年に東京大学大学院 AI研究室の職員に着任、その後、EC業界に対して開発者としてではなく、
マーケティングの支援を行うサービスを展開したいと考え、ECの専門家が1,500名以上登録する
複業マッチングサービス「ECのプロ」を運営されていらっしゃいます。

株式会社WUUZYの竹中氏に『ECと人材』についてお伺いしました!

▽自己紹介がてら仕事内容を教えていただけますか

もともと学生時代に開発会社を起業して28歳頃までやってたんですね。
ECサイトをデザイン・作成・納品する中で20代後半からAIの方へ舵を切る事になったんです。
昔から思ってる事として、時間軸を無限に伸ばすと全ての技術というのは徐々に簡単になっていくし
開発も誰でもできるというのが考えとしてあるんですね。
その中で一番専門的な領域って何だろうと考えた時に
2015~2016年にディープラーニングがブレイクしたところがあったんです。
そこからこの領域にもう少しスポットライトを当てていきたいと感じたのが27歳頃です。

▽ECとAIの両方やってて今思うところはありますか

東大の院でAIの研究室職員をしばらくやっていたんですが
全ての物事は簡単になっていくというのは常に思っていました。
10年前と比べて今は良いものが安価に安定供給される分野の一つになったと思います。
Shopifyってあるじゃないですか。
一時期テンプレートが選べるサイトづくりが流行ったんですよね。
Shopifyだったらテンプレートの数が無限にあるので
昔はこだわって作りたい人が陥るのがカスタマイズ問題だったんですけど
今は、カスタマイズ問題を選択問題に落とし込める程の簡単さになってきてると思います。

▽サイトを作るのに自分で組み合わせればいいだけの話ですよね

そう思います。
開発者としてやってきた20代からすると、
自分の時間をそこに投資し続けるというのが正解かどうかは非常に疑わしいですね。
Shopifyとかecforceをリスペクトしてるんですが、ああいう会社が良いツールを作れば作るほど
開発者として技量が試される領域はますますシュリンクしていくと思います。
デザイン性能や綺麗なソースコードで勝負するというのは、一般消費者とあんまり関係のない行為だと思いますね。
ECサイトの売り上げを上げる方法は原則3つしかなくて
1つ目が、新規のお客さんを取る事
2つ目が、既存のお客さんからのリピート
3つ目が、ECサイトを訪れた人の購入率を高めてコンバージョンを上げる事
僕はこの3つ目が開発領域でよく試される事だと思っています。
「綺麗なECサイトを作る」「UI/UXが優れている」ここを定量化すると
コンバージョンを上げるという部分に関してもデータで何とかなると思っています。
開発の難易度が下がると、まずコストが下がります。
するとあらゆる人がECサイトを作りだす流れになり、ある程度綺麗なサイトができるようになる。
でも売り上げを伸ばしていく難易度というのは変わらない。
エンジニアがどの程度介在できるのかというと僕は疑問だなと思ってて。
これからはいかに売り上げを上げるのか、ユーザーを増やすのかという方向に行きたいと思っています。

▽AI対人みたいな構図についてはどう思われていますか

AIより人が優れていると一概に言う事はできない一方で、現時点において思うのは
109の女性向けのアパレルブランドと、オンライン上の食品会社の販売戦略は明確に違う。
ECサイトの構造自体は食品もアパレルも大差はないんですが
マーケティングはキリスト教と仏教ぐらい違うはずなんですよ。
事業者の業界ジャンルの数だけマーケティングの正解があると思うし
もっと複雑な変数を入れれば、膨大な数のセオリーがあると思っています。
それに対し1つのプロダクトを探すとか、マーケティングを内包する、
あるいは代替していくのはすごく難しいと思っているので、
そういう部分に答えるために、今科学から人にフォーカスを当て始めたというか、逆RPA化ですね。

▽AIでもトレンドはあるんだろうけど素材出すのは人ですよね

情報で対応できる部分と人の経験則の部分が、分けて考えるべきポイントだと思っています。
その典型的な部分で言うとGoogleアナリティクスです。
Googleアナリティクスでわかる情報によって
売り上げの全てをコントロールする事はもちろんできないし、仮説を立てる事も実は難しかったりする。
データは基本的に誰が見るのか、どう見るのかによってそこから導き出される考え方は違うわけで
そういう部分に科学力をツールとして使う事は大事だと思っています。

この他にももりだくさん、ECと人材について公開しています。
AIの導入についてご検討中の企業様のご参考になるかと思います。
それでは竹中氏流「ECと人材」についてぜひお楽しみください!

~第172回 ゲスト~

竹中 星矢氏
株式会社 WUUZY
代表取締役

連続起業家 / (元) 東京大学大学院情報学環 職員
学生時代に創業した開発会社にて7年間運営を行なったのちに、AIスタートアップを共同
創業。ʼ19年に東京大学大学院 AI研究室にて職員に着任。その後(株) WUUZYを創業し、
EC業界に対して開発者としてではなく、マーケティングの支援を行うサービスを展開し
たいと考え、「ECのプロ」をリリース。現在はECマーケターをメインに、ECの専門家
が1,500名以上登録する複業マッチングサービスとしてグロースを目指している。

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