【ECの未来®NEWS】メルカリのお買い物でビットコイン決済が可能に!2024/2/9-2/15

ECの未来NEWS 20240209

2024年2月9日から2月15日までのECに関連する注目のニュースを5つピックアップして紹介します。

ご紹介するニュースは次の5つです。
1、商品レビューの重要性は?購入貢献度や求められる機能
2、アルペングループがEC旗艦倉庫を2024年春に開設
3、累計10万回以上のA/Bテスト結果から導き出された効果的な施策とは
4、ファッションブランド「SOÉJU」生成AIの活用で訴求フレーズを抽出
5、メルカリのお買い物でビットコイン決済が可能に

1.商品レビューの重要性は?購入貢献度や求められる機能
日本トレンドリサーチは、「shopinavi(ショピナビ)」と共同で「ポイント制度を提供するネットショップ」に関するアンケートを実施しました。本アンケート調査内で商品レビューに関する質問が行われていたため、今回はその内容に触れていきます。

ネットショップで買い物をする際に、商品レビューを参考にする人の割合は78.2%となっています。約2割の方が商品レビューを参考にしていないとのことです。

レビューを投稿する際に求められる機能として、報酬やインセンティブの提供を上回ったのが写真やビデオのアップロード機能です。買い物をするうえで重要な判断材料となる写真や動画は、レビューを投稿する方からも求められる機能であることが調査からわかりました。自社ECサイトにレビュー機能を実装する際に参考にしてみてはいかがでしょうか。

2.アルペングループがEC旗艦倉庫を2024年春に開設
スポーツ用品販売の株式会社アルペンは、新物流戦略の一つに「ECのサービスレベルの向上」を掲げており、その一環として愛知県稲沢市に延べ床面積10,000坪のEC旗艦倉庫「中京フルフィルメントセンター」を2024年春に開設すると発表しました。

アルペンでは、アパレル、シューズ、フィットネス用品などの小物、キャンプ用品などの大物など、非常に幅広いカテゴリの商品を取り扱っており、それらをお客様に迅速かつ効率的に供給するため、アイテムや大きさなどの種類別に物流網を整流化し、物流システムの再構築を図る新物流戦略を立案、実行しています。

中京フルフィルメントセンター開設の目的として、愛知県にEC倉庫を開設することで、西日本エリアへの配送リードタイム短縮を図ること。また、愛知県にはメイン拠点となる在庫型物流センターが存在するため、千葉県にある東日本フルフィルメントセンターよりも迅速に商品の供給および店舗向け在庫との共有が可能であり、取り扱いアイテムの拡大と在庫高のコントロールを実現し、お客様のニーズに柔軟に対応することを挙げていました。

さらに、旗艦倉庫として延べ床面積10,000坪の広さを確保することで、ささげ機能の一部であるEC商品の撮影スペース拡張を実現し、様々なカテゴリの商品の販売サイト登録を迅速に行い、今まで以上に強固で効率的な物流体制の構築を目指すとのことです。

3.累計10万回以上のA/Bテスト結果から導き出された効果的な施策とは
CX改善プラットフォームを提供する株式会社Sprocket(スプロケット)は、A/Bテストによる施策の検証回数が累計10万回を突破したと発表しました。

Sprocketには、Web接客のポップアップやページ内コンテンツのA/Bテスト機能があり、表示するコンテンツの内容の違いだけではなく、表示位置や表示するタイミングでのA/Bテストも実施可能とのこと。今回は10万回のA/Bテストから見えてきた知見を一部ご紹介します。

旅行会社のサイトで旅のテーマ別に案内するポップアップの表示までの秒数をA/Bテストしたところ、ユーザーがページを訪れてから5秒後に表示したパターンと10秒後に表示したパターンで比べると、10秒後に表示したパターンが効果的でした。

百貨店のサイトの特集ページで会員登録を促す案内を、スマホ画面の上部と下部で表示した場合のA/Bテストを実施したところ、上部と下部では、下部に表示したほうの効果が高く、会員登録率に30%以上もの差が出ました。

金融機関のサイトで、カードローンの詳細ページへの誘導を促したケースにおいて、テキストのみで訴求したパターンと、画像を用いて訴求したパターンでのA/Bテストでは、結果、テキストのみで訴求したパターンのほうが効果的でした。

A/Bテストを積み重ねて、PDCAサイクルを回すことで、ECのROIでは平均1,565%、新規獲得のCPAは平均約4分の1まで減少するなど、数字としても確かな実績が表れているようです。規模の大きいサイトになればなるほど細かい変更を加えるだけでも、良くも悪くも各指標に大きな変化を及ぼすことが考えられます。日々の運用にA/Bテストを取り入れることでサイト内の軽微な修正や新しい施策を低リスクで実施できるのではないでしょうか。

4.ファッションブランド「SOÉJU」生成AIの活用で訴求フレーズを抽出
モデラート株式会社が展開するD2Cファッションブランド「SOÉJU(ソージュ)」は、ChatGPTのGPT-4を活用し、オンラインストアに蓄積された5,000件以上の商品レビューデータから「訴求フレーズ」を抽出する機能をリリースしました。これによりお客様の声に基づいたリアルな評価や特徴を一目で捉えることができ、類似する特徴を持つ商品の検索ができるようになっています。

ChatGPTのGPT-4は、文脈をより深く理解し、顧客の感情や意図を細かく解析することが可能です。このため、顧客レビューから「シワになりにくい」「体型カバーができる」などのキーワードを抽出する際に、単にこれらの言葉を見つけるだけでなく、顧客の満足度や購買行動にどのように影響しているかをより深く理解することができます。商品ページで、星が4つ以上のレビューを利用し、同一フレーズで一定数以上の商品数があるフレーズのみを反映しているとのこと。

今後は、人力でやると非常に工数がかかるため実現の難しかった作業や機能が生成AIの活用により広がっていきそうですね。

5.メルカリのお買い物でビットコイン決済が可能に
株式会社メルカリの子会社で、暗号資産やブロックチェーンに関するサービスの企画・開発を行う株式会社メルコインは、メルカリでの商品購入時に、保有しているビットコインを決済に使用できる機能の提供を開始しました。今回の新機能により、累計出品数30億品超のメルカリで、ビットコインを使ってあらゆるモノをシームレスに購入することが可能となります。

メルカリ内のお買い物にビットコインの使用を選択した場合、保有しているビットコインを売却し、売却して得たお金をメルペイ残高へ自動でチャージすることで、メルカリのお買い物の支払いに使用する決済方法とのことです。

メルコインは、これまでビットコイン取引を行ったことがない方でも、かんたん・安心にご利用でき、ビットコインを身近に感じていただくことを目指して、2023年3月にビットコイン取引サービスを開始し、開始7か月で利用者100万人を突破しています

「メルカリ」のビットコイン取引サービスを利用するお客さまのうち、約8割は暗号資産取引を初めて経験された方となっており、これまで暗号資産取引を行ってきた方とは異なるお客さまからのご利用を拡大しているといいます。実際に、「メルカリ」のビットコイン取引サービスご利用いただいているお客さまのうち、約5割がビットコイン売却後にメルペイ残高を使ってメルカリでお買い物を経験しており、そこで買われてきたモノは特別高価な商品などではなく、アパレルや家電、おもちゃ、推し活グッズ、日用品など、お客さま一人一人の日常に関係するさまざまな欲しいモノ、好きなモノが購入されています。

非常に多くのユーザーを持つサービスがビットコイン決済を導入することで、ビットコインがより身近なものになっていくことも考えられそうですね。

以上、ECの未来®NEWSでした。

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