2023年9月15日から9月20日までのECに関連する注目のニュースを5つピックアップして紹介します。
本日ご紹介するニュースは次の5つです。
1.三陽商会、ECサイトとブランドサイトを統合し新ECサイトをオープン
2.「楽天スーパーSALE」最も買われた商品カテゴリは?
3.業界初となるアパレル販売員向け衣服シェアリングが本格始動
4.アスクル、送料無料ラインを1,000円値上げし「税込2,000円以上」に変更
5.「シニアトレンド白書2023」ネットショッピング利用率は96%以上!
1.三陽商会、ECサイトとブランドサイトを統合し新ECサイトをオープン
株式会社三陽商会は、自社オンラインストア「SANYO iStore(サンヨー・アイストア)」に新たなECプラットフォームを導入し、「SANYO ONLINE STORE(サンヨー オンラインストア)」として、2023年9月20日(水)に新たなオンラインストアをオープンいたしました。
三陽商会はECプラットフォームの刷新によるマルチブランド戦略を実現し、ブランドサイトとECサイトを統合してメディアコマース化することで、ブランディング強化とブランド間の買い回りを促進するCX向上を目指しています。また、OMO推進によりオンラインストアと実店舗の相互補完体制を確立し、ECと実店舗を横断したサービスをお客さまに提供することを目的としているとのことです
店舗試着サービス「TRY & PICK(トライアンドピック)」を実装し、オンラインストアで気になった商品を指定の店頭に取り寄せし、試着ができるようになっています。それ以外にもモバイルアプリをリニューアルし、オンラインストアへの導線を強化する予定です。
消費者にとってオンラインストアと店舗を横断する買い物の形が自然になりつつある中、三陽商会のようにシステムをリニューアルし抜本的にDXを推進する企業が増えていくのではないでしょうか。
2.「楽天スーパーSALE」最も買われた商品カテゴリは?
ナイル株式会社が運営する「Appliv TOPICS」にて、20~69歳男女1,637人を対象に、2023年9月11日~9月18日の期間で楽天市場の「楽天スーパーSALE」に関する調査を実施しました。
スーパーSALEで最も買われたものは日用品。2位以降は食料品、家電、コスメ・美容と続いています。さらに、買い回りをした店舗数を見てみると、多くの方が買い回りをしていることがわかります。楽天市場のスーパーSALEは楽天自体が楽天内外に広告を出して代第的に集客を行うイベントです。大幅な値下げにより売上を伸ばすことも選択肢の1つですが、買い回りを有効活用することもスーパーSALEにおいては欠かせません。12月のスーパーSALEに向けて1,000円代の買い回りの対象となる商品を用意してみてはいかがでしょうか。
3.業界初となるアパレル販売員向け衣服シェアリングが本格始動
株式会社エアークローゼットは、株式会社ジュンと連携し、販売員の方が制服として利用した商品を月額制ファッションレンタルサービス『airCloset(エアークローゼット)』の在庫として再活用する、アパレル販売員向け衣服シェアリングの取り組みを2019年より行ってきました。現在は、全国150店舗で連携をしています。この度、複数企業様との連携に向けて、本取り組みの本格始動を発表されました。
これまでファッション業界では、店頭で商品を見せるために、販売員が個人で新作商品を購入し着用するという仕組みになっていました。しかし、昨今では個人の負担を軽減することを目的に、ブランドが販売員へ無償で新作商品を貸与する制服制度の取り組みが行われています。一方で、ブランドは制服利用が終了した商品を回収後に再活用する方法が少なく、衣服循環の仕組みを構築できないのが課題となっていました。
レンタルサービスとの連携により、制服利用後の衣服シェアリングが実現し、販売員の負担を軽減しながら、衣服の循環が可能になったのです。業界課題に目を向けたレンタルサービスによるサステナブルな事例としてご紹介させていただきました。
4.アスクル、送料無料ラインを1,000円値上げし「税込2,000円以上」に変更
アスクル株式会社は2023年10月31日18時より、事業所向けサービス「ASKUL」「ソロエルアリーナ」の配送サービスを変更し、「税込1,000円以上」の注文でアスクルが負担していた送料を「税込2,000円以上」に変更。またお客様が負担する場合の配送料金も110円値上げしています。
物流業界の深刻な人手不足と労働負荷増加を鑑みて、今後も持続可能な事業を継続するため、お客様のご協力のもと、可能な限り配達荷物の個数を集約し物流現場の働き方改善を進めるため、配送サービスを変更することになったとのことです。
2024年問題に向けて送料の設定をどうするか悩んでいる事業者の方は多いかと思いますが、アスクルのような大手企業が率先して取り組むことは消費者の意識に大きな影響を与えそうですね。
5.「シニアトレンド白書2023」ネットショッピング利用率は96%以上!
国内最大級のシニア向けコミュニティサービス『趣味人倶楽部』(しゅみーとくらぶ)を運営する株式会社オースタンスは、45歳以上のシニアを対象にネット消費における意識・動向調査を行いました。
ネットショッピングを利用率は高く、96.2%という結果になりました。Webアンケートによる調査ではありますが、45歳以上の利用率としては非常に高い結果になったかと思います。
ネットショッピングにおいて使用しているデバイスはパソコンが82.3%と最も高くなっています。スマホで買い物をする方が増加傾向にあると言われる中で、年齢層が上がるとパソコンで買い物をする割合が高くなるため、特に対象年齢の高い商品を取り扱っている事業者の方はパソコンからの見やすさ・使いやすさをスマホページと同等以上に注力する必要があるのではないでしょうか。
以上、ECの未来®NEWSでした。