Amazon DSPとは?特徴・仕組みから活用事例、スポンサー広告との違いまでやさしく解説!

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Amazonで売上を拡大するためには、広告運用が欠かせません。
その中でも注目されているのがAmazon DSP(Demand Side Platform)です。

Amazon内だけでなく外部サイトやアプリにも広告を配信できるため、ブランド認知から購買促進まで幅広く対応できます。

この記事では、Amazon DSPの特徴・仕組み・ターゲティング手法・費用・活用のポイントを詳しく解説。
さらに、スポンサー広告との違いや、効果を最大化する戦略についても紹介します。

 

 

Amazon DSPとは?

Amazon DSPは、Amazonが提供する広告配信プラットフォームです。

最大の特徴は、Amazonの購買データを活用できること。

ユーザーの閲覧履歴や購入履歴をもとに、購買意欲の高い見込み顧客へ効率的にアプローチできます。

さらに、Amazonに商品を出品していない企業でも利用可能です。
これにより、自社ECサイトやブランドサイトへの集客にも活用できる点が大きな魅力です。

スポンサー広告との違いと役割分担

Amazon広告には、スポンサー広告(スポンサープロダクト・ブランド・ディスプレイ)とAmazon DSPの2種類があります。

  • スポンサー広告:Amazon内で買い物をしている顕在層への直接訴求に強い
  • Amazon DSP:Amazon外の潜在層への認知拡大やリターゲティングに強い

たとえば、Amazon DSPで認知を広げ、購入を検討している層にはスポンサー広告で刈り取る、という組み合わせが理想です。

 

Amazon DSPの特徴と強み

Amazonの購買データを活用した精度の高いターゲティング

ユーザーの購買履歴・検索履歴・閲覧データをもとに、購買意欲が高い層に効率的に広告を配信できます。

Amazon外への配信が可能

Google Ad ExchangeやAmazon Publisher Servicesと連携し、Amazon外のサイトやアプリにも広告を掲載。
ブランド認知を広げるのに最適です。

Amazonに未出品でも利用可能

自社ECサイトなどAmazon以外への集客も可能。

潜在層・顕在層の両方にアプローチできる

潜在層への認知広告と、リターゲティングによる購買促進を組み合わせることで、売上拡大を狙えます。

 

Amazon DSPで利用できるターゲティング

ホットカスタマーターゲティング

過去30日間にAmazonで商品を閲覧したユーザーに再度広告を表示。
購買意欲が高く、コンバージョンの可能性が高い層に配信できる。

ライフスタイルターゲティング

健康、ペット、趣味など、過去1年間の検索履歴や購買履歴を基にしたライフスタイルカテゴリーごとの配信。
興味関心が明確な層へ広告を届けることができる。

リターゲティング

商品ページを見たが購入しなかったユーザーに再度広告を配信。

アドバタイザーオーディエンス

自社が保有する顧客データをAmazonのデータと照合し、自社の顧客の類似ユーザーに広告を配信。
これらを組み合わせることで、より精度の高い広告配信が可能になります。

Amazon DSPの費用・利用条件

Amazon DSPはインプレッション課金型(CPM)で、広告が1,000回表示されるごとに料金が発生します。

Amazonに直接依頼する場合、最低出稿額は約300万円~。
一方、認定代理店を経由すれば、少額からの運用も可能です。

代理店利用の場合、広告費に加えて運用手数料がかかりますが、戦略立案やクリエイティブ制作、データ分析などを任せられるため、広告効果を高めたい企業にはおすすめです。

 

Amazon DSPを使うべき企業・業種

ブランド認知を拡大したいメーカーや新商品や新ブランドを広めたい場合に最適です。

自社ECへの流入を増やしたい企業

Amazon未出品でも利用可能なため、自社サイトの売上アップに活用できます。

Amazonで売上をさらに伸ばしたい販売事業者

リターゲティングで購入を迷っているユーザーを再度アプローチできます。
特に、美容・健康・家電・日用品といったリピート性の高い商材を扱う企業との相性が良い傾向があります。

 

効果を最大化する運用ポイント

スポンサー広告と組み合わせる

DSPは認知、スポンサー広告は刈り取り。ファネル全体をカバーできる戦略を構築しましょう。

代理店の選定は慎重に

Amazon認定代理店を選ぶことで、正確なデータ活用と高度なターゲティングが可能になります。

定期的な改善を欠かさない

Amazon DSPは配信後の分析が重要。A/Bテストやターゲティングの見直しを行い、PDCAを回しましょう。

 

Amazon DSPのメリットを活かした事例

ある美容ブランドでは、Amazon DSPを活用して潜在層への広告配信を強化。
結果、ブランド名での検索数が約30%増加し、Amazon内での売上も連動して伸びました。

また、家電メーカーでは、DSPによるリターゲティング施策で、カート落ちユーザーの約20%を購入に転換。
短期的な売上アップに貢献しています。

 

まとめ

Amazon DSPは、Amazonの購買データを活用し、Amazon内外に広告を配信できる強力なプラットフォームです。

潜在層への認知拡大から顕在層への刈り取りまで、幅広い施策を1つのプラットフォームで実現できます。
Amazon広告で成果を最大化したいなら、スポンサー広告+Amazon DSPの組み合わせが必須になります。

効率的な広告運用を行い、売上アップを目指しましょう。

 

この記事を書いた人

大山悠帆

ECマーケティング事業部マネージャー コンサルタント/コンテンツ編集担当/通販エキスパート資格

元システムエンジニア。BtoBからBtoC案件、動画制作スタッフとしてクライアントの売上改善や業務改善をサポート。
社内では営業改善、マーケティングを担当。多くのスキルと幅広い経験を活用してWEB業界に従事。
様々なジャンルにチャレンジしています。

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