短い動画を気軽に見られるツールとして楽しまれているTikTokですが、一般のユーザーが利用する普通のアカウントとは別に、個人企業を問わずビジネスを目的として利用できるビジネスアカウントがあルノをご存知でしょうか。
今回はTikTokのビジネスアカウントのメリット・デメリットや運用時の注意点などを解説していますので、ぜひこれからトライされる方の参考となれば幸いです。
TikTokビジネスアカウントとは
TikTokビジネスアカウントは個人・法人を問わず、TikTokを本格的に利用したいというユーザーに向けて設けられているアカウント形態です。
一般的なアカウントとは異なりデータ解析ができるなど、ビジネス活動向けに機能が解放されていることが特徴で、ビジネスアカウントを活用することで、自社のブランド価値を高め、ビジネスを加速させることが可能になります。
TikTokビジネスアカウントのメリット
投稿動画を項目ごとに分析できるようになる
TikTokのビジネスアカウントを利用することで、投稿した動画をさまざまな項目ごとに分析できるようになります。
たとえばユーザーの性別や年齢、動画を見ている時間など、アカウント運用のターゲットとなるユーザーがどんな属性で、どのくらい反応をしてくれているのかなどを細かく分析できるため、ユーザーの属性や反応を元に動画を作成していくことで、より多くのユーザーに認知してもらえる可能性が高まります。
また動画作成だけでなく、キャンペーンや企画を立案する際にも役立つ項目が分析できるようにきるようになるのはメリットでしょう。
動画視聴者のインサイト分析が可能になる
インサイト分析は、TikTokの拡散の仕組みである「アルゴリズム」を理解するためにも非常に重要な項目です。
TikTokには主に3つの機能があり、さまざまな指標を分析することができます。
- フォロワーの増減
- 動画の再生回数
- プロフィールの表示回数
アカウントのカテゴリーを指定することができる
ビジネスアカウントにすることでカテゴリーを指定できます。
カテゴリーを指定することで設定したカテゴリーに興味のあるユーザーのおすすめに表示される可能性が高まるため、ターゲットとするユーザー層にいち早くリーチ可能です。
選択したカテゴリーと投稿内容を合わせることで、流れてきた動画からあなたのアカウント自体に興味を持ってもらえる可能性も高まるでしょう。
アカウントの作成前に運用の目的や投稿カテゴリーを決定しておくことがおすすめです。
プロフィールに外部リンクなどのビジネス情報を設置できる
通常アカウントでは外部リンクの設置に制限が設けられており、一定のフォロワー数に達しないと外部リンクなどを設置することができません。
しかしビジネスアカウントは制限なく外部リンクなどをプロフィールに掲載できるため、運用当初からサービスなどへの導線を設置することができます。
遷移先とTikTokで投稿している内容がかけ離れていると集客効果などは見込めませんので、最終ゴールを含めたアカウント設計が大切です。
動画ショーケースから動画のトレンドを掴める
ビジネスアカウントであれば、動画ショーケースという機能を利用することができます。
動画ショーケースではさまざまな動画クリエイターや企業がTikTokで投稿した動画のうち、人気のコンテンツがまとめられていますので、現在のトレンドをいち早く掴み、バズる動画を予測できるようになるでしょう。
TikTokビジネスアカウントのメリット
商用ライセンスが未取得の楽曲が使用できない
TikTokではさまざまな楽曲が著作権フリーで提供されているため、ユーザーは好きな曲を選択して動画に利用できます。
一般アカウントの場合には提供されている全ての楽曲を利用できますが、ビジネスアカウントの場合には利用が商用目的となるため、商用ライセンスを取得していない楽曲の使用ができなくなります。
たとえバズっている楽曲でも、商用ライセンスが未取得の場合にはビジネスアカウントで利用できないため注意しましょう。
炎上リスクを考慮した運用を
SNSを運用するうえで炎上リスクは避けては通れない問題です。
損害賠償請求レベルの問題になるなど一般のアカウントであっても炎上の危険性があります。
ビジネスアカウントとなると社名やブランドを背負う形での運用となるため、炎上した際の問題はより大きなものとなるでしょう。
炎上をきっかけに企業・ブランドイメージが下がってしまうこともあるため、運用の際には投稿するコンテンツのチェック体制や運用ルールの徹底が必要です。
マーケティングのために始めたTikTokで損害を被ってしまっては元も子もありませんので、しっかりと運用体制を構築しましょう。
TikTokビジネスアカウントの運用ポイント
毎日決まった投稿時間で前提条件を整える
ビジネスアカウントを運用する際には、日々数値を見ながら改善し動画の投稿を続けることが大切です。
投稿の際には、動画の投稿内容以外の部分で条件が異ならないよう、また分析・改善の質を上げるためにも、毎日時間を決めて動画を投稿しましょう。
ターゲット選定に合致する動画を作成する
作成する動画は、設定したターゲットに合わせて内容を決定しましょう。
TikTokの目的は運用するアカウントによってバラバラではありますが、主婦、30代男性、企業の広報担当者など、ユーザー層があります。
動画をバズらせアカウントを伸ばしていくためにも、ターゲットが求めている内容(ニーズ)を予測して動画を作成しましょう。
広告感を出しすぎない動画を制作すること
ユーザーは広告感を感じるとネガティブな感情を抱く傾向が高く、セールス要素の大きい動画が流れてくると、すぐにスワイプして次の動画を閲覧します。
動画の視聴時間を伸ばすためにも、広告感を前面に出さない動画内容を心がけましょう。
オリジナリティのあるコンテンツを作る
すでにバズっている動画を真似することが近道ではありますが、あまりにもオリジナリティがなさすぎると全く反応を得られない場合もあります。
多くのクリエイター・企業が似たような動画を作成しているため、視聴者側に「またこの音楽でこのフォーマットの動画だ」と感じられてしまっては、最後まで動画を見てもらうことができないため、完全に真似するのではなくオリジナリティを追加しましょう。
ユーザーリアクションを喚起させる動画を作成する
TikTokのアルゴリズム上、動画に対するユーザーのリアクション(エンゲージメント)はとても重要な指標です。
そのため、ユーザーリアクションを喚起させる動画を作成することが求められます。
たとえば、「動画が良いと思ったらいいね!シェア」・「質問はコメント欄に」・「あなたはどう思った?」など、いいね!やコメント・シェアをしてもらえるように行動喚起をしましょう。
動画投稿とデータ分析、運用改善を継続的に実施する
動画を投稿して終わりにするのではなく、投稿した動画のデータを分析し改善を進めながら定期的に動画を投稿しましょう。
TikTokに限らず情報発信を通じてマーケティングを行う場合には、継続的に発信を続けることがとても大切です。
ユーザーからは毎日この時間になったら投稿してくれるアカウントという認識が醸成されるとともに、アルゴリズムからもフレッシュなアカウントとして認識され評価が高まると考えられています。
偶然バズってしまったという状況を狙うのではなく、論理的な運用のもとアカウントを伸ばせるようになりましょう。
まとめ
TikTokのビジネスアカウントについてデメリットをはじめ、運用のポイントや活用事例まで紹介しました。
TikTokのビジネスアカウントのデメリットとして一部楽曲が使えないこと、炎上リスクがあることが挙げられますが、それ以上のメリットの恩恵を受けられますので、運用時は注意を払いながら、TikTokビジネスアカウントの活用を実践してみてください。