直帰率はWEBページのデータを分析し、問題を解決していく重要な指標の一つです。
直帰率を改善することはページの費用対効果を上げることに繋がります。
そこで今回は、直帰率の意味や直帰率が高い原因、直帰率を下げるための方法ついて解説いたします。
目次
直帰率と離脱率とは?2つの違い
直帰率は英語で「Bounce Rate」といい「初めてサイト内のページに訪問した後に、サイト内の他のページに行くことなく、そのサイトから離れた割合」を指します。
いっぽう離脱率は「そのページの訪問者のうち、そのページを最後に離脱した訪問の割合」を指します。
直帰は離脱の一部であり、サイト内で1ページしか見ずに離脱した場合を特別に直帰と呼びます。
直帰率と離脱率は似たようで違いがわかりにくいと思われますが、直帰と離脱の違いを把握しておけば、この2つの用語は混同しにくくなります。
直帰率の計算方法
「直帰率」は訪問数全体のうち、直帰となった訪問数の割合を示す数値で、以下の方法で計算します。
直帰率[%]=直帰した訪問数÷訪問数×100
直帰率が高い際に考えられる原因
直帰率が高い場合に考えられる原因は複数あります。
「ユーザーのニーズとコンテンツの不一致」「ページの読み込みが遅いこと」「次に何をすれば良いかが明確でないこと」の3つが挙げられます。
この3つの原因が1つでも当てはまってしまうと、直帰率が高くなることがあるので、直帰率が高くなった時は注意しましょう。
直帰率の目安値
直帰率を改善していく上で、「どのくらいの直帰率なら正常なのか?」と気になる方が多いと思います。
一般的に直帰率の目安は40%と言われていますが、直帰率はサイトの流入状況やページの構成によって大きく異なりますので、明確な直帰率の目安は存在しません。
そもそも40%という目安はサイトの流入状況やページの構成を加味していないものなので、そのページの直帰率が40%より高いからと言って、改善すべきサイトであると決め付けるべきではないので、全体のバランスを見て判断してください。
直帰率を改善すべきページ
先ほど記述したように、直帰率の目安は存在せず、直帰率の目安と比べるだけで、改善すべきページを見つけるのはおすすめできません。
直帰率の目安と比べるのではなく、直帰率とページ内滞在時間を関連させると、適切に直帰率を改善すべきページを見つけることが期待できます。
具体的には直帰率が高く、平均滞在時間がサイト平均よりも短い場合には直帰率を改善することを推奨します。コンテンツや広告の内容がユーザーのニーズと合致していないことが考えられます。
直帰率を下げるための2つの改善方法
改善ポイントとしては「コンテンツの長さを意識する」「ユーザー目線でページを作成する」の2つが挙げられます。
コンテンツの長さを意識する
ページが長すぎる場合、直帰率を上げる可能性が高いです。
必要な情報だけをページに掲載するように心がけます。
また、画像や動画などを使用して、文字だけにぜずにユーザーが見てて飽きないページ作りをしていくと直帰率を下げることが期待できます。
ユーザー目線でページを作成する
ユーザー目線でページを作成することで直帰率を下げることが期待できます。
ユーザーの性別や年齢といった基本属性はGoogleアナリティクスのレポート画面から「ユーザー→ユーザーの分布→サマリーレポート」で確認することができます。
また、ユーザーがどんな目的で訪問しているかもGoogleアナリティクスのレポート画面から調べることができます。
このようにして、ユーザーの情報を把握して、ユーザーの基本属性やページ閲覧の目的にあった広告の内容やページを作成することで直帰率を下げることが期待できます。
直帰率が低すぎる際に考えられる原因
直帰率は低ければ低いほど良いというわけではありません。
直帰率が10〜20%のように極端に低い場合はGoogleアナリティクスの設定に不備があることが考えられます。
主な原因はGoogleアナリティクスの計測用のタグが同じページに複数個設置されていることが考えられます。本来同一のプロパティIDのGoogleアナリティクスタグは1つのページに1つ設置されるべきものです。
重複貼りが発生しているページでは1回で複数のGoogleアナリティクスが読み込まれるので、実際は1ページビューであるところを2ページビューとして計測されてしまいます。
ユーザーがそのページに訪問した段階で2ページビューとして計測されているため、ユーザーが直帰したとしても、Googleアナリティクス側は直帰していないと判断してしまいます。
そのため、直帰率が極端に低くなってしまいます。
業界ごとの直帰率の平均値
業界ごとの直帰率の平均値としては以下のようになります。
業界 直帰率の平均値
金融サービス 53%
コンピュータソフトウェア 61%
病院・ヘルスケア 55%
ヘルス・フィットネス関連 63%
医療機器・医薬品 55%
ただし先述しましたが、自分が同じ業界にいるからと、上記を鵜呑みにするのではなく、サイトの構成などによって大きく変わりますので、あくまでも参照程度に留めてください。
まとめ
本記事では、直帰率について解説いたしました。
ページを見直す場合、直帰率が低すぎる原因や直帰率が高い原因を適切に把握し、本記事であったような改善を行っていくことが重要です。