楽天市場はスマートファン対応について、これまで様々なシステム変更を行ってきました。
ただ、Yahoo!ショッピングやAmazonなど大手ECモールに比べるとアナログ的なレイアウ
トも乱立しているような状態。
一部で裏技的なコードを埋め込むことによりレイアウトが崩れたり、店舗様によってはレイ
アウトが整わず、利便性にかけていました。
それが、今回、楽天のテコ入れがはいり、スマホユーザーにもアプリ同様のレイアウトを表
示できるようになりました。
そこでこれまで楽天ショップをオープンしながらも、まだスマホ対策を行っていない店舗様
に向けてまとめたいと思います。
楽天市場がスマートフォンサイトをリニューアルする理由
冒頭でも触れましたが、楽天市場のスマートフォンのアクセスはPCなどに比べると、すで
に全体の7割を超える規模となっています。
アプリ版とスマートフォン版のページ上での機能差分をなくし、統一性をもたせたユーザー
インターフェイスを実現することで、さらなる利便性の向上をはかるべくスマートフォン版
およびアプリ版のリニューアルを実施することになりました。
スマートフォンサイトのリニューアル予定日
7月28日(火)にリニューアル実施後、新機能および既存機能の新デザインがページ上に反
映され、またスマートフォン大バナーの表示期間を事前に設定できるタイマー機能がリリー
スされる予定です。
8月には動作不具合を回避するべくR-Storefront上でのスマートフォン入力項目のエラー
チェックが強化されます。
このため、店舗様は28日までに楽天から来ているメールに目を通して対応を行いましょ
う。
楽天市場スマートフォンのリニューアル内容
大型セールの告知バナー表示
楽天スーパーSALE、お買い物マラソンといった大型セール期間中は楽天全体で共通の告知
バナーが自動表示されます。
店舗ヘッダーのデザイン変更
店舗ロゴを表示し、お客様から見た店舗の違いが一目で分かりやすくなるようになります。
大バナーのタイマー機能搭載
表示期間を事前に設定できる大バナーにタイマー機能を搭載することにより、期間限定のイ
ベントなどが設定しやすくなります。
また、商品ページ・カテゴリページでは、よりユーザーの視認性を向上するために、店舗
ヘッダーの下に表示位置が変更されます。
「注目カテゴリ」の新設
店舗内の回遊性を向上するために新設されます。
これは回遊性を高めることは購買率をあげることにつながるので、嬉しい仕様ですね。
フローティングアンカーリンクの新設
スマホでユーザーがページを下に移動して、常に上部に固定表示されるパーツを新設します
ので、商品ページ内でユーザーが見たい情報にすぐにアクセスできるようになります。
売れ筋やオススメカテゴリなど常時設定すると良いでしょう。
視認性を向上させるデザイン変更
商品名や販売価格などの表示デザインを変更し、よりユーザーに伝わりやすくなるようにし
ます。
AmazonやYahooは見やすいレイアウトなので、楽天も同様にすることで購入率が高くなる
でしょう。
クーポン表示の追加
ユーザーへの訴求力を向上するために現状のクーポン表示に加え、新たに販売価格のすぐ下
に該当商品で使えるクーポンを自動表示します。
クーポンによりお得率もあがるので、
「ショップからの重要なお知らせ」掲載
現在の「長期休暇の告知(Web)」をリニューアルし、「ショップからの重要なお知らせ」に変更
します。また、この項目内で入力していただいた内容は、注文確認画面だけでなく商品ページ
内に表示します。
これまで入力する際は都度テンプレートに入れたりする必要がありましたので、楽になりますね。
スマートフォン用商品説明文の利用可能な画像枚数を20枚
商品説明文で、より詳細に商品の魅力を伝えられるよう、利用可能な画像枚数を10枚から
20枚に変更します。PCと同様の枚数が使えるので、ランディングページ作りも作り方によっては
少ない枚数で済むでしょう。
店舗様が注意すべきこと
今回の楽天のテコ入れで、HTMLタグの利用制限が強化されます。
これはセキュリティ上の観点に基づくものでありながら、一部システム上の不具合により、
本来利用制限のあるHTMLタグが利用できる状態となっており、独自にページをカスタマイ
ズしている店舗様もおられましたが、SEO評価の低下や楽天市場内への流入を妨げるもの
と断定されましたので、今回のリニューアル後、スマートフォン入力項目についてHTMLタグ
の利用制限が正しく動作するよう、2020年8月頃を目処に入力エラーチェック強化が実施
される予定です。
これらも対象の店舗様には楽天のサポートより通知が送られていますので、メールに見落と
しがないか今一度ご確認ください。
まとめ
楽天市場は日本でも有数の巨大ECショッピングモールでありながら、システム開発は他EC
モールに遅れを取っていましたが、今回のスマホリニューアルに向けて、今後より楽天市場
の利用層が増える見込みが高くなります。
従来のスマホ対策を行っていた店舗様は早めにリニューアル対応と同時に、今後の変更に柔
軟に対応できるよう、準備しましょう。
サヴァリではこういった手直しも請け負っていますので、お困りの店舗様はぜひご相談ください
ませ。