【保存版】韓国EC攻略方法を徹底解説【EC・ネットショップ】

コンサルタント編

今回ゲスト、Free Life&Co株式会社 藤田 裕貴 氏は、
小売流通ものづくり歴16年、韓国と日本を繋ぐ特化EC・経営支援事業を運営され、韓国EC特化ツール運営のほか、自社でも天皇陛下に納めている京都製品のEC運営。日本の魅力を世界へ伝える支援に尽力されていらっしゃいます。

藤田氏に『韓国EC市場』についてお話をお伺いしました!

▽韓国のECはどんな商材がいいですか?
時計や楽器のほか、電化製品、大企業のブランド力がある日本製品が人気です。特にDtoCブランドや、製造業、中小企業、小規模事業者にとってどこに勝ち目があるかですが、食品や健康食品、キッチン用品、キャンプや釣具、自転車などのレジャー用品、文具や雑貨が人気があるのでおすすめしています。
この5つのカテゴリーの商品は、母数が多いもののスタンダードな商品しかなく、顧客目線に立った深いお悩みを解決したり、ベネフィット、ニッチな領域の商品がないので、その辺りを訴求するプロダクトがいいです。化粧品で例えれば、単に保湿だけしてくれるのではなく角質ケアもしてくれる、などです。ドレッシングもスタンダードなものしかなく、キャベツ用の塩だれはすごく売れています。サプリメントも、ビタミン補給だけではなく生活習慣を解決するなどお悩みを解決する機能訴求をすると刺さりやすいです。

▽SNS、広告、物流など、どう進めたらいいですか?
6ステップありまして、まず1つ目のステップとしては、モールに出品・商品登録をして、同時にCRMを始めることです。ネット通販やオンライン決済に慣れている分警戒心が強く、自社サイトだと疑われやすいからです。自社サイトを作る場合には、検索エンジンのNAVERが提供するスマートストアを使うのが一般的です。検索にヒットしやすく、NAVERを中心にインフラが出来上がっているので広告が出しやすく、電子マネーに連動もしているというのが理由です。
2つ目のステップとして、レビューを集めることです。モール内やカートのレビューはもちろん、インターネット上のSNSやコミュニティでレビューを集めます。韓国の消費者庁の統計ですが、通販で買い物をする前にレビューを参考にする方が84%いるようです。ITが普及していて、モバイル決済のユーザーシェアが世界で2位で、45%くらいがネット決済をしてますので、レビューがあることは重要です。
3つ目のステップは、商品ページを作り込むことです。クーパンはAmazonに等しいくらいの自由度で、スマートストアはそれよりもカスタマイズできるようになっています。
4つ目のステップとしては、SEOコンテンツです。警戒心が強いのと、モールの商品カタログは伝えられることに限りがあるので、特にニッチな商品は、信頼を獲得していくためにNAVERブログを使ったブログコンテンツや、モール内かNAVERの広告を出稿します。特に認知度が低いDtoCブランドや製造業がいきなり商品を出して、それを閲覧して興味を持ってくれた顧客候補がまたNAVERで会社や製品について調べてからまたモールに戻ってくるケースが結構あります。また、韓国の方はものを買うときにNAVERで検索するか、クーパンで指名検索するので、NAVER系のプラットフォームにコンテンツを残していくのはとても意味があります。傾向としては、クーパンでは普段使いの低単価なものを買い、NAVERでは高単価のものを買うことが多いです。韓国語でSEOコンテンツの内製化をするのは難しいとは思いますが、やっていなくてもったいないと思うことは多いです。
5つ目のステップとしては、社会的証明に弱い特性があるので、インフルエンサーによるPRをすることです。やり方としては2種類あり、協賛と呼ばれるギフティングと、アフェリエイトのような形で売り上げの10〜30%を付与する形の共同購入です。韓国の方はミーハーなところがあるので結構反響があります。職人が手作りしている雑貨を売っている、越境ECで苦戦していたメーカーがあるのですが、世界的に活躍する韓国のアーティストが紹介したら、元々全体で月商1,000万円くらいの規模だったのが、1商品でそれをいきなり上回るくらいに跳ね上がり、生産が追いつかないくらいになりました。熱しやすく冷め易いところもありますが、リピートしてもらえれば次につながりますので、これもブログなどに残していくといいと思います。
6つ目のステップとしては、SNSです。小規模事業者や中小企業はリソースが限られると思うので、あえて優先順位をつけるとしたら、最後にSNSの順番でステップを踏むのがおすすめです。

このほかにも盛りだくさん、『韓国EC市場』について公開しています!
韓国EC市場についてご検討中の企業様のご参考になるかと思います!
それでは、藤田氏流『韓国EC市場』、ぜひお楽しみください!

動画リンク
https://youtu.be/w5j7xuIp-wk

~第296回 ゲスト~

藤田 裕貴 氏
Free Life&Co株式会社

経済産業省 認定経営革新等支援機関。 1983年、カリフォルニア州トーランス出身。大学進学後、セミプロベーシストとして活動。2020年に新卒から12年超務めたアパレル企業を退社し、韓国越境ECで起業。 2022年韓国No.1ECモールCoupang公式SPNパートナーに就任。小売流通ものづくり歴16年、韓国と日本を繋ぐ特化EC・経営支援事業を運営。 韓国EC特化ツール運営のほか、自社でも天皇陛下に納めている京都製品のEC運営。日本の魅力を世界へ伝える支援に尽力。

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