通販の虎ヒカル絶賛で爆売れ!食品ECの圧倒的な展開を公開【EC・ネットショップ・越境EC

店長編

今回ゲスト、株式会社新海屋 小川裕介 氏は、2011年、養殖魚のカンパチやぶりを専門に取り扱う新海屋を創業され、幾多の試練を乗り越えて現在は年間50万尾のぶりを加工する規模に成長。「鰤屋金太郎」は楽天、amazonの水産部門では有数の人気店になっています。

小川氏に『食品EC』についてお伺いしました!

▽ 越境EC 鰤屋金太郎の海外向けの食品ECの変遷

2019年から通販を開始し、その後越境ECも開始した最初はいいものが作れなくて、ディスカウントして売ったような状態でした。
アメリカの販売会社社長から、生産量を落としてもいいから、もう一回いいものをしっかり作ろうといわれ、鮮度を保つ冷凍技術向上に取り組んでいた矢先にコロナ禍となりました。
当時はアメリカ1本で輸出できなくなりましたが、台湾やシンガポール、タイなどにも販路が広げ、今はアメリカも復活したので、現在は海外向けの生産としてはかなりの量になりました。

▽ 食品ECでの強み 冷凍技術とふるさと納税

BtoBでの物流はほとんど冷蔵です。
冷凍も急速冷凍でものすごく品質がいい、生と遜色ない商品を届ける技術を持っていますが、通販を始めた当初、冷蔵の方が多いだろうと予想していました。
でも蓋を開けたら、結局注文の6割ほどが今でも冷凍でした。
やっぱり冷凍で家にストックしておけば好きな時に手軽に食べられるというニーズで、その技術が大変生きています。
単体個数の多いふるさと納税もおかげで人気です。
結局、越境ECで海外に売ろうとしたときに冷凍技術を開発していったのが今生きている部分であり、ECは順調に伸びていきました。

▽ 人気のYouTubeチャンネル『令和の虎』に出演!

たまたま縁あって『令和の虎』に出演させてもらいました。
虎の皆さんに商品を召し上がっていただいて、 認めてもらうか否かというYoutube番組です。
ガチンコ勝負でどんな虎の方がいらっしゃるかわからない中、ヒカルさんもいらっしゃってうちのブリ、カンパチ、タイを召し上がっていただきました。
そもそもヒカルさんは魚がすごく好きで、もともとその収録にはいらっしゃらないはずでしたが食べてみていうことでの参加でした。
何の臭みもない、めっちゃ美味い、などと全員の虎さんが絶賛、べた褒めでした。
おかげさまで、Amazonや楽天、虎サイトの通販もどんと売上が上がりました。
未だに再生回数もずっと伸びていますから、本当にありがたいことでした。

▽ リアル店舗を展開開始!

今年8月に鰤屋金太郎のリアル店舗を開店しました。
場所は私の地元の宮崎県延岡市北浦町、人口2000人ぐらいしかいないようなところです。
建物はおしゃれなカフェみたいな中で、鰤屋金太郎のブリ丼や鯛めしなどをリアルに召し上がっていただけます。
通販のファンの方、地元の方、観光の方、僕もそこでお昼ご飯を毎日食べていますが、社員たちが使ったりしています。

もともと飲食店をやりたいというのは漠然と思っていましたが、僕が尊敬している和歌山のフルーツ農家さんが、紀の川市という山の中でフルーツパーラーをされていて、2019年にお邪魔したら何十人もの人が行列していました。
その時は1店舗だったのですが、今7、8店舗されています。
レビューでなく実際に食べてもらって美味しかったと言われることは、本当の自信になっています。
将来的にはその方みたいに、福岡や関西、東京にもお店を出したいと妄想を抱いています。

▽ SNS Instagramは新規客獲得の有効なツール

リアル店舗はInstagram経由で入られる方が半分ぐらいいらっしゃいます。
実は、別事業で子供向けのスポーツ教室をやっています。
そこでInstagramから入ってくる方が多かったので、Instagramは今時欠かせないツールだと思っていました。
やっぱり1年中、安定したものを出荷できるというのは養殖の強みです。
天然物はブリで言えば、日本海側の冬の寒ブリはすごくいいものですがどうしても時期が限られます。
うちのブリであれば毎日、夏場でも水揚げができます。
ブリは旬が冬ですが、夏場は脂が冬ほどではないが、そのさっぱりとした脂の乗り方で冬のブリにはない美味しさがあります。
ぜひ宮崎にも食べに来てください。
まずは通販で一回買ってみてください。
食べればわかっていただけます。

この他にも盛りだくさん、『食品EC』『越境EC』『リアル店舗』への展開について公開しています!
食品ECにご関心のある企業様のご参考になるかと思います!
それでは小川氏流『食品EC』についてぜひお楽しみください!

https://youtu.be/2IJ1ZrdH134

~第266回 ゲスト~

小川裕介 氏
株式会社新海屋
代表取締役社長

24歳から延岡市の水産会社に勤務したのち2011年、養殖魚のカンパチやぶりを専門に取り扱う新海屋を創業。幾多の試練を乗り越えて現在は年間50万尾のぶりを加工する規模に成長。
2018年には第二工場(北浦ベース)を建設、2020年通販事業に参入、「鰤屋金太郎」は楽天、amazonの水産部門では有数の人気店に成長。海鮮丼の店舗運営や海外輸出も手掛ける。

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