今回ゲスト、テレ株式会社 高井 真吾 氏は、電話を使った全自動注文受付システム「テレAI」のサービス拡販を実施中。ECが苦手な人でも誰でも簡単に電話というデバイスを使いあらゆる通販が行える環境を提供している。さらに、テレAIの自動応答をタレント、声優、有名人などの「声」を活用し、エンタメとして顧客に楽しい購入体験を提供するボイスコマースを広げていらっしゃいます。
高井氏に『電話での通販』についてお伺いしました!
▽テレ株式会社の創業の経緯
当社は創業して今期で4期目となります。
4年前というと、実はちょうどコロナによる緊急事態宣言などで大変な時期でした。
創業代表の弊社の平野が、ご高齢のお母様から買い物に行けないからとLINEにスクリーンショットで買ってきてほしいものを送ってこられたそうです。
ご高齢の方はスクショは撮れるけれどECが利用できないのです。
ID、パスワードの設定などが必要ですが、大文字や半角英数字を使って8文字以上のパスワード設定、ということがそもそも難しいのです。
さらにメールアドレスを入れることも覚えていなかったり使っていなかったりして実は難しいのです。
クレジットカード番号を入れるのが怖いという人も多いです。
平野は、これは自分の家庭だけの問題じゃない、外出を控えなくてはいけないときに、ご高齢の方はもう買い物に行かざるを得ない状況だと気づきました。
では、この人たちが通販をできるようにするにはどうしたらいいかと考えました。
電話をかけて名前と住所を言うことができれば買い物ができるようにしたのです。
例えばお水を買いたいときに、電話をかけて「3個」と言ったらお水が3個自宅に届く、お客様のニーズを叶える仕組みを作りました。
▽ECをやらない人の総数
総務省のデータでは、60代以上の方でECを利用できない、またはやらないと決めていらっしゃる方が全国で2300万人いらっしゃるそうです。
生活用品のちょっとしたものを買うのに困っている方はいらっしゃるはずです。
価格、レビュー、ポイントなど、全部見したらキリがないです。
決まったものを買うのに電話で注文できるのは便利だと考えます。
▽「セキュア情報」としての電話番号
メールアドレスはいま、1人の人が無数に作ることができるので、実は個人を特定できるものではなく全然セキュアではありません。
日本では携帯電話1つ持つのに免許証が必要になるなど、電話番号イコール個人番号に近く、電話番号自体が不正に使われる可能性が極めて低いといえます。
企業側は、不正注文やいたずら注文を防げるし電話の利便性も活かせるのです。
利用者は1回目、電話して名前と住所を言い、2回目以降は既に電話番号が登録されているので、 タップして電話が繋がったら注文して電話を切ればいいだけなのでとても簡単です。
▽電話受注の自動受注とコールスタッフ
電話での注文だと、コールスタッフをそろえる必要があります。
例えば昔からあるテレビショッピングでは注文がいつ入るのかわかるので、その時に人を集めておけばいいのですが、いつ来るか分からないものに人を用意するのは当然ながらコスト的に合いませんので、当社では自動受注を利用しています。
電話が鳴らなければ0円、鳴ったら課金されるというモデルなので導入しやすいです。
EC業界全体はさることながら、コールセンター業界も人手不足は深刻です。
電話で自動注文を受け、コールスタッフはお問い合わせや質問など、個別のお客様のニーズを拾ってきちんと対応するということができます。
自動化できるところは自動化、人であるべきところは人であるという、デジタルとアナログの融合的な、これが本当のDXだと考えます。
この他にも盛りだくさん、テレ株式会社について公開しています!
ECサイト展開以外の通販のあり方を模索されている企業様のご参考になるかと思います!
それでは高井氏流『電話での通販』についてぜひお楽しみください!
~第253回 ゲスト~
高井 真吾 氏
テレ株式会社
取締役兼CMO
コールセンターベンダーにて16年間運用、営業を経験。通販企業約200社の運用に携わる。
その後通販コンサルティング会社に転職しEC、D2Cの新規獲得からCRM、コールセンター改善まで一気通貫でコンサルティングを実施。2024年2月にテレ株式会社の取締役に就任。電話を使った全自動注文受付システム「テレAI」のサービス拡販を実施中。ECが苦手な人でも誰でも簡単に電話というデバイスを使いあらゆる通販が行える環境を提供している。さらに、テレAIの自動応答をタレント、声優、有名人などの「声」を活用し、エンタメとして顧客に楽しい購入体験を提供するボイスコマースを広げている。