工数が激減!?まずはやってみる新時代のテスト法【ネットショップ】

EC支援サービス編

今回ゲスト、Shopify Japan株式会社 泉 貴文 氏は、グローバルプラットフォームとのアライアンスおよび物流領域に注力されていらっしゃいます。

泉氏に『プラットフォーム』についてお伺いしました!

▽Shopifyのできること

私が担当しているのはアプリエコシステムです。
アプリエコシステムとは、iphoneアプリのようにApp Storeからアプリを追加していくものです。
Shopifyの管理画面には受注管理・配送管理・顧客管理があり、ほとんどの機能を賄うことはできますが、細かいニーズにこたえるために、さまざまなアプリと連携して拡張することができます。
例えば日本だと、配送の3大キャリアさんと連携したり、サードパーティの会社さんにアプリを作っていただいたりしています。
それをインストールしたら機能が拡張できたり、いらなくなったらアンインストールしたりといったように、柔軟に自分たちのプラットフォームを作っていくことができます。
迅速に始めて、トライアンドエラーで色々試していくことができます。
物流の2024年問題に対しても、物流のプラットフォームを簡単に作っていくことができます。
先日サンドラックさんが東京都でドローンによる配送の実証実験を行いました。
ドローンの配送をやる場合、だいたい日本では検討に2年、開発に半年から1年かけて、気づいたら2~3年過ぎてしまいます。
しかし今回サンドラックさんにはドローンの予約配送アプリを使っていただいて、10日でECサイト実現し、1~2ヶ月検証し、トライアンドエラーを行っていきました。
これまではドローンとシステム連携するのに何百万、何千万かかってしまいますが、ドローン配送アプリは何千円です。
Shopifyを利用すればそれが10日でできてしまうし、いらなくなったらすぐ辞められます。
なかなか新しい取り組みが進まないのは、失敗の数が少ないからだと思います。
投資が回らないし、コストが下がらないのが問題です。
日本がなかなかチャレンジに踏み込めない状態を、まずトライアンドエラーで始めるのが当然の世の中になっていけば、政府が掲げるような課題に対しても解決していけると思います。

▽リアル店舗とどう統合するか

自社ECはまず知られないと 埋もれてしまうものなので、広告で集客するというのが当たり前だったのが、Cookieの規制などでかなり難しくなってきています。
DtoCと統合する方法を検討する際、例えばショップPOSなどを使って、かつLINE会員証を出して、オフラインとオンラインの顧客データを統合する方法があります。
オフライン側、実際の店舗で体験していただいてブランドの世界観を伝えて、継続的にそれをオンラインで体験してもらうことが、時代の変化に合わせてカジュアルにコストを抑えてできるようになってきていると思います。
逆になんでもできるからこそ、どう接客しどうコミュニケーションするのかを、リアル店舗などを含め全体をきちんと設計していくのが大事です。

▽拡張アプリのトレンド

やらないことを決める時に、まず1回やってみることで何がいらないのかが判断できます。
アプリの数も、自分たちのコミュニケーションの中で必要な分だけを最低限入れているケースが多いです。
日本でもShopifyのプラットフォームに関してパートナーさんにノウハウが溜まってきていて、パートナーさんの中でこれを絶対に使うべきというものができてきています。
例えば、データをインプットしてアウトプットする、それを自動化するためのソリューションや、配送日時指定はほとんどの会社さんで入っています。
最近ではギフト市場がすごく伸びています。
売り上げの幅を広げるために、オンラインギフト市場系のアプリを入れていただいている会社さんが今とても多いです。
普遍的に必要なのは、チャネルごとのコミュニケーションスタイルが大きく変わるからこそ自分たちが1番やりたいこと、お客様に1番伝えたいことというブランドがしっかり確立した状態で、全部のお客様の接点をしっかり最適化していくということがまずは大事だと思います。

▽Shopifyをカスタマイズしていく方法

自分たちにあったパートナーさん選んで、アプリの選び方やノウハウをアドバイスいただくのがベストだと思います。
アプリもそうですが、日本でももうかなりのパートナーさんが存在し、パートナーエコシステムがあることがShopifyの強みです。

この他にも盛りだくさん、プラットフォームについて公開しています!
ECサイトのプラットフォームの見直しや他チャネルへの展開をご検討されている企業様のご参考になるかと思います!

それでは泉氏流『プラットフォーム』についてぜひお楽しみください!

~第250回 ゲスト~

泉 貴文(いずみ たかのり) 氏
Shopify Japan株式会社
Senior Business Development Manager

2012年富士通株式会社新卒入社。小売業界向けの店舗基幹システムの国内海外SI営業。
2016年 LINE株式会社にてLINE APIプロダクト、データ事業の事業開発及び事業企画として
組織をリード。
2021年 Shopify Japan株式会社に入社。現職。
特にグローバルプラットフォームとのアライアンスおよび物流領域に注力。
アプリエコシステムの事業責任者も兼任。

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